学長・野風草だより

No.186

No.186 2012年3月1日(木)

日銀幹部の講演会での大経大生へのメッセージ

日本銀行大阪支店の副支店長である長野聡氏の講演会が、「大経大講座2011」としてC31教室で催されました。一般の方が150名ほど、学生たちが60名ほど参加して、盛況でした。講演テーマは、「日本経済の来し方、行く末―原点回帰、急がば回れ―考える枠組みと枠組みを離れてみること」でした。

「短期・中期・長期の景気の現状」、「為替相場の行方」を図でわかりやすく説明していただき、「日本経済の課題」を①エネルギー確保②少子高齢化・制度③財政赤字④国土分散⑤産業競争力にまとめ、長野氏の持論を展開されました。最後に、「どこからはじめるのか」と題して、まずは一人一人が目先のことから、生活の質を問い、自分なりに書いて表現してみる。そしてこれまでの日本経済の歴史をしっかり学んでみる。こうした地道な作業をしながら、お互いに議論をして共感するところから生まれる信用・信頼を大切にしていこう。さらには、日本経済の枠組みを踏まえつつも、その枠組みから離れる想像力、構想力をもっと喚起しようと話されました。それらの想像力、構想力を生み出すには、経済だけでなく歴史・文学・文化・コミュニケーションなどの「教養」が大切である、若い学生の皆さんにとくに期待していると、締めくくられました。

講演終了後も、一般の方や学生からの質問が相次ぎ、長野氏は次の予定があるにも関わらず一つ一つ丁寧に答えておられました。後日、わざわざ関連する新聞記事を私にお送りいただきました。感想として、聴衆が熱心に聞いてくれて、とても話しやすかった。その後もメールで質問してくる学生たちもいて、大経大の学生たちの好反応はうれしかったとのことでした。大経大の学生の皆さんがこれまでの大きな枠組みを考え直すきっかけになれば、大変うれしいと言われていました。長野様、お忙しい中、ありがとうございました。