学長・野風草だより

No.191~200

No.191 2012年3月13日(火)

学生生活の総仕上げである卒業論文のタイトル集

大経大では、1年生から基礎ゼミ、2年からは専門ゼミを行っています。「ゼミの大経大」です。そして4年間ゼミで勉強したことの総仕上げが、卒業論文です。私のゼミでも何回となく書き直させて、1月末にやっとOKを出した卒論もあります。そして、卒業式にちゃんとハードカバーで製本し、CD-Rにも焼き付けてプレゼントしました。ゼミ生たちはみんなうれしそうに見ていました。学生たちにとっては、学生生活の作品です。30数年も前ですが、私も書いた論文が初めて雑誌に掲載された時、うれしくて何回も掲載雑誌を見直したことを思い出します。
今年は、経済学部、経営情報学部、人間科学部の3つの学部で卒業論文タイトル集が発刊されました。ゼミ別の卒業証書の授与の時に、配布されました。自分たちのゼミだけでなく、友だちがこんな難しいことをしていたのかと驚いたことでしょう。以下は、タイトル集に載せた私のメッセージです。

卒論は、おかげさま
大阪経済大学 学長
徳永 光俊

みなさん、ご卒業おめでとうございます。この「卒業論文タイトル集」に、あなたの名前と大学生活の総決算ともいえる卒論のタイトルを載せて、その労に報いたいと思います。ご苦労様でした。
37年も前の私の卒論を思い出しています。初代学長黒正巌博士の直弟子の先生に学びました。農業経済史を専攻していましたので、幕末・維新期の織物業について、故郷松山の伊予絣を例に書きました。内容はさっぱりですが、書き上げたという達成感だけは、今も残っています。

みなさんも、10年後、20年後に自分の卒論を思い出したら、どんなでしょうね?人によって様々でしょうが、この達成感だけは共通しているのではないで しょうか。やり遂げたという達成感を得たというのは、人生にとってとても大切じゃないでしょうか。それなりの努力をしなければ、達成感は得られないのです から。まさに“大経大PRIDE”です。
今は卒論指導をする立場に変わりました。みなさん、卒論作成のプロセスを思い出してみてください。①ま ずはテーマを何にしようか、うーんと迷ったことでしょう。課題発見力。②次にどんな風にしたら最後まで書き切れるか、あれやこれやシナリオを描いたはずで す。企画力。③いよいよ調査研究です。先行研究を論文やネットで調べていく。データを収集したり、フィールドワークをする。調査力。④さあ、どうやってま とめよう。ここできっと悩んだんじゃないかな。どういう構成にして、どう論理的に展開するか。構想力。⑤ここまでくれば、あとはどんどん書いていくだけ。 図表を作成したり、ネットからコピペしたり、写真を取り込んだりして、わかりやすく表現する。でも思ったことがうまく書けない。文章力。⑥最後は、出来た ものを上手にレジュメにまとめたり、パワポで発表して、先生やゼミ仲間に理解してもらう。表現力。

ざっと書き出しただけでも、これだけの力を卒論を書き上げたことで、みなさんは身に付けたわけです。1年生から4年生までゼミを中心にして勉強する“大経大STYLE”で獲得した実力、学力なのです。それらを一緒くたにまとめたら、達成感として実感しているのです。
し かし、もうわかっていると思うけど、それらはあなた一人の力で得たものでは、ありませんよね。卒論だけでなく、大経大での学生生活を思い出してみてくださ い。友だち、ゼミ仲間、クラブやサークル仲間、たくさんの先生と職員など“大経大FAMILY”のサポートがありました。そして何よりも、お父さん、お母 さん、家族、学費を負担していただいた方。そんなこんなみんなの「愛」が、みなさんの卒論には一杯詰まっているんじゃないでしょうか。「おかげさま」か な。