学長・野風草だより

No.208

No.208 2012年4月27日(金)

宮本又郎客員教授の研究報告

経済史・経営史研究で著名な宮本又郎大阪大学名誉教授が、この4月より本学の客員教授に就任されました。同時に経営学の泰斗である加護野忠男神戸大学名誉教授も、客員教授としておいでいただきました。宮本先生は、日経図書文化賞を受賞された『近世日本の市場経済』(1988 有斐閣)、『日本の近代11 企業家たちの挑戦』(1999 中央公論新社)をはじめ、20冊を越える共編著書、100を越える論文(英文も含む)があり、最近『日本企業経営史研究―人と制度と戦略と―』(2010 有斐閣)をおまとめになられました。

日本経済史研究所の日本経済史研究会で、宮本先生に「江戸時代の数量経済史研究―成果と課題」のテーマで、物価史研究と歴史人口学研究についてご報告いただきました。10数名の参加がありました。日本、世界で最前線の研究をされてこられた研究者のお話を、こうして身近にお聞きすることが出来るのは、知的な刺激を受け、ありがたいことです。私は農業史研究をやってきましたので、江戸後期の農民は経済的状態が悪化するのを防ぐために予防的な制限をしたのではないか、日本では耕地増加と人口増加には相関関係があり、「最適人口観念」のようなものがあったのではないかという指摘が、興味深かったです。研究会終了後は、有志で宮本先生を囲んで、懇親会を催しました。

今後とも、宮本先生、加護野先生にご指導もいただきながら、日本経済史研究所、中小企業・経営研究所を含めて、大経大の研究力をアップし、学外にもどんどん発信 していきたいものです。宮本先生、ありがとうございました。