学長・野風草だより

No.228

No.228 2012年6月9日(土)

教育実習で知る「教育」の難しさと喜び

6月になり例年のごとく、教職免許を取得する学生たちが、母校などで教育実習に励んでいます。今年は94名と、昨年の69名から大幅に増加しています。と くに保健体育が増えたそうです。「教職の大経大」をめざして、免許取得からさらに教員試験受験まで頑張ってほしいものです。

 私のゼミの学生も2名、母校の高校で頑張っていました。御礼を兼ねて高校を訪問し、授業を見学させていただきました。一人は藤川君で川西明峰高校です。 日本史の古代でしたが、私が学んでいた歴史と変わっていて、勉強になりました。もう一人は関大北陽高校の坂之上君で、現代社会です。抽象的一般的なことを 教えないといけないので、苦労していました。どちらも担当の先生の熱心な指導を受けており、本当に感謝しています。教育実習生を受け入れていただいたすべ ての学校関係者の皆さま、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。以下は、私のゼミ生の実習を終えての感想です。

私は5月28日から6月15日までの3週間、母校である川西明峰高等学校に教育実習に行かせていただきました。母校を訪れるのは5年ぶりでしたが、変わら ず懐かしさが溢れる教室や廊下。また私が高校時代に教えていただいた恩師の先生方と共に過ごす3週間は、なんだか不思議で高校時代にタイムスリップしたか のような気持ちになりました。

しかし高校時代とは異なり、「先生」と呼ばれ、教壇に立ち、黒板を背に授業をしなければならないのです。授業をすると言うことは、「1を教えるために 10を知っていなければならない」と、どこかで聞いたことがありましたが、私にとって授業をすることは10では足りず50も100も知って、やっと1つの ことを教えることができるということを、身を持って感じることができました。こんな未熟な私ですが、校長先生をはじめ諸先生方も温かく受け入れてくださ り、細やかなご指導ご鞭撻を頂戴することができました。また、生徒たちも私のおぼつかない授業を一生懸命に聞き、休み時間や放課後、実習中に文化祭もあり、本当に私と仲良くしてくれました。

このような、とても充実した3週間を過ごすことができたのも、校長先生をはじめ諸先生方や生徒のみんなのおかげであること。また、大学の先生や教務課の 方々など、本当に多くの人たちに支えられて今の自分があることを改めて感じることができる3週間の教育実習でもありました。

実習中に体験させていただいた様々な経験を、将来十分に生かし、子ども達と共に未来をつくっていけるような教師になりたいと改めて強く思うことができました。

今までの人生で、これほどまでに凝縮され、充実した3週間は経験したことがありませんでした。

初日の授業というのは、何もかもが初めてで、教壇に上がったときはかなり舞い上がってしまいました。準備段階での甘さが露呈し、内容的に見ても、生徒にとって、非常にわかりにくいものであったと思います。

また授業終えたときに、自己嫌悪に陥ってしまうこともありました。教壇に立つと、自分らしさを全く発揮することができなくなってしまい、それがとても悔 しかったです。このまま自分らしさが出ないまま、教育実習を終えてしまっては、それこそ悔いが残るという思いから、とにかく教壇の前で自分らしく授業がで きるように、自分に自信が持てるようにと準備段階でしっかりと教材研究をし、それを頭に叩き込むように心がけました。

今後さらなる自己成長を遂げるために、ここでの体験を活かし、さらに前進していきたいと考えています。