学長・野風草だより

No.234

No.234 2012年6月23日(土)

25年の4半世紀を迎えた教育懇談会

 保護者の皆さまに、本学の教育の現状をお伝えし、ご子息の成績や就職に関する相談にのる教育懇談会が開かれました。この教育懇談会も今年で25年目を迎えました。4半世紀もたったのですね。私は本学に勤めて28年目になりますので、最初から知っていますが、ここまで継続しこんなに盛況になるとは想像もつきませんでした。保護者の皆さま方のご支援のおかげです。ありがとうございます。大阪会場としては、2000年以降としては史上最高の445組、676名もの方の申し込みがあり、たくさんの方々においでいただきました。ありがとうございます。
 当日はD16の大教室が満員となり、ギタークラブの演奏と「はてにゃん。」の登場で幕を開けました。理事長と私から、80周年を迎えた本学の現状と、教育の重点課題などをお話ししました。その後、岡田晃客員教授より、「震災後の日本経済―子供たちがこれから羽ばたく社会の状況とは―」のテーマで講演されました。
 C館のロビーでは、邦楽部の演奏と茶道部のお点前が振る舞われ、保護者の皆さまの心を和ませてくれました。ギタークラブ、邦楽部、茶道部の皆さん、ありがとうございました。お世話いただいた教職員の皆さま、ご苦労様でした。以下は、私が案内のパンフに書いた挨拶文です。

 日頃より本学の教育に対し、ご支援とご高配を賜り、篤く御礼申し上げます。後援会のご協力をいただき、本学および各地で教育懇談会を開いて25年目となりました。今年も是非、ご子女の学生生活に関する心配や疑問をご相談いただければ幸いです。本年は創立80周年の記念すべき年です。キャンパス内の建物・施設も一新されつつありますので、ご覧ください。今後90周年、100周年に向けて、さらに努力を重ねてまいりたいと思います。
 教育の質を高めて、3.11以降の日本社会を再興する有為な青年を社会に送り出すことは、大学の社会的使命です。本学はこれまでに「自由と融和」、「人間的実学」、「つながる力」などを教育理念として掲げてきましたが、その具体化のためには芯棒となる教育哲学が必要です。
 本学の初代学長である黒正巌博士は、「道理は天地を貫く」という言葉を私たちに残してくれました。私は農業史・農業経済の研究に精進してきましたが、「いのち」を育む農業、教育に、そして医療にも通底する「いのち」の哲学は、「そっと手を添え、じっと待つ」であることに気が付きました。学生たちには、「こころざしを立てて貫く」、「おかげさまと感謝し祈る」ことの大切さを伝えたいと思います。これらが黒正イズムの神髄だと考えます。
 極東モンスーン地域の日本列島の風土と何万年にわたる歴史で育まれた日本哲学は、本学の80年の歴史の中にも息づいています。それを未来を担う若者たちに伝えていくことこそ、本学の社会的使命であると考えています。 
 本学では、教職員はじめ全スタッフが家族のように一人ひとりの学生に目を注ぎ、心配りする「愛と志のある教育」を実現しようと日々努力しています。後援会の皆さまも同じ“大経大FAMILY”として、この機会に本学への忌憚ないご意見をいただければ幸いです。