学長・野風草だより

No.235

No.235 2012年6月25日(月)

実社会への対応力を身につける「ファシリテーショ ン」「ロジカルシンキング」の講義

 大経大で、新しいスタイルと目標を持った講義が生まれています。4月に開設した「情報社会学部」では、ビジネス社会の中で激しい変化への対応力を身につけ、正しい意思決定ができる人材育成を目標に掲げています。他大学に先駆けて情報社会学部に導入する「ファシリテーション」と「ロジカルシンキング」では、4年間を通じて得る学問知を行動に移すため、学生自身が知識を編集し、実行する場を提供しています。
 「ファシリテーション」とは、コミュニケーションの最適化を実現するための技術のことです。現在の経営環境下では、異なる価値観や考え方、知識を持つ他者と協働する必要性、また会議などのグループ活動が円滑に行われるよう中立的な立場で支援を行う力が求められています。また「ロジカルシンキング」では、物事を論理的・客観的に捉えて、筋道を立てて自分の考えを分かりやすく伝える思考法を学びます。「ロジカルコミュニケーション」では、相手の主張を正しく聴き、相手と自分の考えの相違を整理して共有しながら対話を楽しむ実践手法を学んでいきます。

 古い学問スタイルしか知らない私には、なかなかついていけません。そこで、実際に講義の様子を見せていただきました。午前中は、山岸裕先生の「ファシリテーション基礎」でした。先生を囲んでみんなで丸くなり、まずは最近気になったことなどをお互いに話し合っていました。
 午後からは、芳本賢治先生と水江泰資先生の「ロジカルコミュニケーション」の講義でした。当日は、あいにくテストでしたが、学生の皆さんは和気藹々としてて、とてもいい雰囲気でした。両先生から講義の感想とこれまでの講義の写真をいただきましたので、右に掲載します。右下の写真2枚は、シックス・ハット法といわれる手法を活用して、全く新しいトランプゲームを開発研究している最中の様子と、その時に出来上がった新しいトランプゲームの手順を書き記した模造紙だそうです。3先生、どうもありがとうございました。

○芳本賢治先生のコメント

 ロジカルコミュニケーションの当初の授業目標は、筋道を通して話す・聴く・考えるということを学習しコミュニケーション能力をアップすることでした。
 それで、結果的にどんな成果があったのか、学生自ら記述してもらいました受講感想から要約してご紹介します。
「グループ討議の場面がたくさんあるので、受け身になりがちな他の授業と違い実践的なコミュニケーション能力を身につけることができた。」「モノゴト一つを考えるにしろ、"ヌケ無くダブり無く"を意識して奥深く考えたり、そのためにコトバを仕訳たりということに挑戦したので、探究する視点が広がり物事の本質をより深く考えるようになった。」「2回生~4回生のさまざまな学年間で人間関係ができた」「事例について考える時間、対話する時間が多いため、時間が進むのが早く感じた」などです。
 これらのことから今年度初めて開講した授業科目だったのですが、予想以上の学びの場になったという手ごたえを感じています。

○水江泰資先生のコメント

 講義中、学生の感想に「自分から話さないと講義が進まないので、自然と話すようになった」「自分の意見ひとつで周りの考えが広まるのに感動する」「就活前に受けておきたかった」といただけたことが印象深い。
 参加型の講義形式に加え、複数学年混成もマルチな発想や行動を引出したようだ。
 講師と学生、歳の違う学生同士がお互いを尊重し合い、安心できる場(環境)に身を置いた時、学生はわかりやすい論理説明の楽しさ・重要さに自然と気づいていくように感じた。
 今後の彼らのコミュニケーション能力アップを引き続き支援したい。