学長・野風草だより

No.52

No.52 2011年3月15日(火)

卒業式での式辞

本日の卒業式で、学部生1,541名、修士課程修了生57名、計1,598名が巣立ちました。おめでとうございます。これまでの79年間での総卒業生数は、85,198名になります。以下は、当日の私の式辞です。

おはようございます。はじめに何よりもこの度の東日本大震災に対し、亡くなられた方々のご冥福、行方不明の方々のご無事を心よりお祈りいたします。大阪経済大学としましても、緊急に募金を呼びかけたいと思います。14日付けのホームページで理事長・学長名ですでにお伝えしましたが、会場の入り口に募金箱を設けていますので、ご協力できる方は是非お願い致します。「社会福祉法人読売光と愛の事業団」を通じてお送りし、結果は随時ホームページでお知らせいたします。被災地の皆さまが一日も早く元気になられ、復旧されることを望みます。
こうして、本日無事に卒業式が行えることは、まことにありがたいことだと思っています。学部の卒業生の皆さま、修士課程の修了生の皆さま、ご卒業おめでとうございます。ご参列のご父母、学費負担者の皆さまには、心よりお慶び申し上げます。

さて、本学は来年80周年を迎えます。新しい体育館・学生会館も出来、皆さんの卒業に何とか間に合いました。ところで、この経大で80年を生き抜いたものがあります。何だかわかりますか?70周年のA館、B館、C館、D館、50周年のE館、F館、そしてG館?
それは、B館の前、壊した体育館の横にある大きな樟なのです。学歌の2番に、「学徒師弟が幹負い持ちて 諸汗にしっかと植えた 融和のシンボル」とありますが、まさにこの大樟なのです。およそ80年前に菅原の古い家から移したものです。80年間大経大をずっと見守ってくれていたのです。帰りにそっと触れて下さい。「4年間ありがとう」と声をかけてください。生きてるんです。きっと気持ちは伝わります。
100周年の2032年の21年後、皆さんは45歳くらいでしょうか。子供たちを本学に入学させて、一緒に入学式に来て、この大樟と再会しませんか。そんなになったら、素敵ですね。大樟は大経大のメモリアルツリーとして、その時もきっと生きています。同窓会の「大樟会」という名は、これに由来しています。

皆さんに2つだけ、お願いします。たくさんの事は要りません。今すぐ出来る事、一生かかってする事、2つです。一つ、今日帰ったら、大学に行かせてもらったお父さん、お母さん、学費を負担していただいた方に、卒業証書を見せて、「ありがとうございました。おかげさまで卒業できました。」と感謝の言葉を述べて欲しいと思います。ケジメです。今、皆さん、心の中で、言ってみて下さい。
2つ目。大経大での学生生活で、皆さんは何を学ばれましたか?何を一番覚えていますか?勉強、ゼミ、クラブ、サークル、バイト、友人、いろいろでしょう。もう一つ、日本で、世界で経大しかないものを覚えていて欲しい、大経大オリジナルです。何だと思われますか?初代学長黒正巌博士が言われた「道理は天地を貫く」です。E館の前の隅のほうにある石碑に刻まれている言葉です。おそらく皆さんは、この4年間であまり聞いたことがなかったかもしれません。この機会に覚えていて欲しいのです。いろいろなことがあっても、結局道理は天地を貫いているんだ。人が生きていくうえで道理とは何だろうと、一生考え続けて欲しいと思います。

私たち教職員は、皆さんとともに過ごせたことを感謝します。ありがとう。皆さん、何よりも体に気をつけて頑張って下さい。卒業おめでとう!