学長・野風草だより

No.83

No.83 2011年5月8日(日)

建仁寺での金澤翔子書品展・寒山の世界

私は偶然なことでダウン症の彼女の書に触れ、早速ネットなどで調べ、「如来」、「仏心」、般若心経などをプリントアウトして、眺めていました。そして、お母様の金澤泰子さんが書かれた『天使の正体』を拝読し、テレビの「徹子の部屋」やNHKの放映も見ました。建仁寺に出かけて、「風神 雷神」の書を見た時の感動は忘れられません。パソコンの壁紙やケータイの待ち受け画面にしています。

5月7日から14日まで、建仁寺で金澤翔子さんの書品展が開かれており、直接彼女の書に触れることが出来ました。しかも驚いたことに、その場で金澤翔子さんとお母様にお会いすることが出来たのです。直接お話しできたこと、握手できたことは、ありがたいご縁と感謝するばかりです。

廊下のところには、下の写真のような見事な書が飾られていました。東日本大震災に対して、彼女なりのメッセージだと思います。お母様が書かれた書品展のパンフレットには、「この様な状況下で書展を開くことは如何なものかと思いましたが、翔子も意気消沈しながら、この書展の準備の為、一生懸命、筆を持ちました。現状では何も出来ないかもしれませんが、これからの希望の道しるべを私達親子も探し、皆様に何かをお伝えしたく、敢えて開催の運びとなりました。」と書かれています。「希望」、「共に生きる」。この書を見てると、勇気が湧いてきます。被災地の復興に向けて、たとえ小さなことでもいいから、サポートしていかなければという使命を感じさせてくれます。金澤さん、ありがとうございました。