第18回中小研フォーラム(陳 子雷氏、越村惣次郎氏)2016.5

第18回中小研フォーラム(2016.5.21)【開催報告】

中小企業・経営研究所は、国際的な研究交流と実践的課題を検討する場として標記のフォーラムを開催しました。日本企業にとっても関心が高く戦略的意思決定が要求される「中国経済の今後と日本の中小企業」というテーマで行政や中小企業支援機関、実務家の方にも参加していただき有意義な研究交流を行うことができました(参加者数は39名)。本フォーラムは3部構成で実施し、第Ⅰ部は大学の学術交流協定先である中国・上海対外経済貿易大学の陳子雷教授を招聘し「中国経済の現状と産業政策―上海など大都市を中心に―」というテーマで報告いただきました。陳先生は、中国経済のマクロ面での現状と課題について報告した後に、上海を中心とした都市部における産業構造の変化と産業政策のあり方について自説を披露されました。第Ⅱ部では、学術提携をしている大阪産業経済リサーチセンターと中小研との共同研究成果である「中小企業の国際化と現地化の課題」というテーマで、リサーチセンターの越村惣次郎主任研究員がアンケート調査やインタビュー調査などを踏まえて、中小企業のアジアにおける現地化の現状と課題について報告されました(共同研究者:太田一樹)。その後、第Ⅲ部では、太田所長がモデレータとなり、参加者とともに、アジアにおける日本企業の海外展開や現地化の問題について議論を行いました。アジアでの駐在経験者や海外コンサルタント、企業の方なども積極的に参加していただき、自らの経験の紹介をしていただくなど実践的で意義あるディスカッションと人的交流を図ることができました。研究者や中小企業支援機関、実務家などとのディスカッションの大切さとその必要性を感じさせる中小研フォーラムでした。


  時: 2016521(土)14001630
  所: B館 3階 B32教室
メインテーマ:「中国経済の今後と日本の中小企業」
出席者: 39 

<第Ⅰ部>基調講演
報告者:陳 子雷 
(上海対外経済貿易大学教授 日本経済研究センター主任)
テーマ:「中国経済の現状と産業政策―上海など大都市を中心に―」

<第Ⅱ部>
報告者:越村惣次郎 
(大阪府商工労働部 大阪産業経済リサーチセンター 主任研究員)
テーマ:「中小企業の国際化と現地化の課題」

<第Ⅲ部>討論会
モデレータ:太田一樹 所長
(中小企業・経営研究所所長/本学経営学部教授)

以上