日本経済史研究所

近藤 直美 (経済学部教授)

近藤直美所員

〔専門分野〕 日本文学

〔研究課題〕 日本近代における文化的差異

〔最終学歴〕 同志社大学大学院文学研究科国文学専攻

〔取得学位〕 修士(文学)

〔研究業績〕 本学のデータベースはこちら

<編著>
『漱石から漱石へ』
(玉井敬之編、翰林書房、20005月)

<論文その他>
「人さらいの系譜―宇野浩二『揺籃の思ひ出』
(『大阪経大論集』62巻第3号、大阪経大学会、2011年)

「幻視する空間へ」
(『人間科学研究』第6号、文芸時評、2011年)

「大陸の幻想―『支那在留日本人小学生 綴方現地報告』から―」
(『大阪経大論集』58巻第7号、大阪経大学会、37-45頁、20083月)

「少女漫画の反逆」
(『国文学 解釈と鑑賞』、至文堂、200412月)

「井藤憲『地獄の出来事』」
(ゆまに書房、解説、20046月)

「「良心的兵役拒否」の思想 ヒューマニズムの可能性として」
(『阿部知二研究』、阿部知二研究会、20044月)

「一戸務『近代支那の文化と芸術』」
(ゆまに書房、解説、200210月)

「阿部知二『北京』」
(『阿部知二研究』、阿部知二研究会、19994月)


〔最近の動向〕
1920~30年代の日本における都市と地方の文化的差異を考えるとき、急速に繁栄する都市と取り残される農山村部、という図式がまずあり、近代化された魅力的な、だからこそ危険な場所と、そこへ向かって行きたいが行けない、あるいはいつでも帰っていける場所として対比的に見ることが文学作品にも多くある。また、日本人が進出していく場所としての中国・朝鮮についても同様の図式で語られる多くの作品が生み出されてきた。
同時にそこにあらわされる経済的落差もまた著しい。たとえば横光利一のほぼ同時期の作品「機械」と「寝園」に描かれる作品世界を見る時、この経済的落差を描く作者ばかりか違和感なく読む読者に対しても注意が必要である。さまざまな形で現れる際に注目し、この時期の文化的位相を検討していきたい。


20175月)