日本経済史研究所

坂本 優一郎(経済学部准教授)

坂本優一郎所員

〔専門分野〕 イギリス経済史

〔研究課題〕 投資社会の勃興をめぐる諸問題

〔最終学歴〕 大阪大学大学院文学研究科中退

〔取得学位〕 博士(文学)

〔研究業績〕 本学のデータベースはこちら

<単著>
『投資社会の勃興―財政金融革命の波及とイギリス』
(名古屋大学出版会、496頁、2015年)

<論文>
「信用と偽造―ジョン・フェステンブルグ事件にみる近世ヨーロッパ商業経済の基盤」
(志村真幸編『異端者たちのイギリス』共和国、19-41頁、2016年)

War Finance (Japan), in: 1914-1918-online. International Encyclopedia of the First World War, ed. by Ute Daniel, Peter Gatrell, Oliver Janz, Heather Jones, Jennifer Keene, Alan Kramer, and Bill Nasson, issued by Freie Universität Berlin, Berlin

「戦債と社会―第一次世界大戦と『公債の民衆化』」
(『現代の起点 第一次世界大戦 2総力戦』藤原辰史編著、岩波書店、107-132頁、2014年)

「海と経済―漁業と海運業から見る海域社会史」
(『海とイギリス史』金澤周作編著、昭和堂、79-99頁、2013年)

「投資社会の勃興と啓蒙:七年戦争後のブリテンにおける改良・アニュイティ・科学的学知」
(『啓蒙の運命』富永茂樹編著、名古屋大学出版会、75104頁、2011年)

「イギリス国債と『投資社会』、18181890年:減債・信託貯蓄銀行・郵便貯蓄銀行」
(『大阪経大論集』、大阪経大学会編、第612号、179204頁、2010年)

「財政革命・植民地・投資社会」
(『アイルランドの経験:植民・ナショナリズム・国際統合』、法政大学比較経済研究所・後藤浩子編、法政大学出版局、109-140頁、2009年)

「空間としての投資社会」
(『空間のイギリス史』、川北稔・藤川隆男編、山川出版社、222-236頁、2005年)

18世紀ロンドン貿易商の家族史:ファン・ネック家の事例にみる文化の境界と社会的結合」
(『人文学報』、京都大学人文科学研究所編、第91号、1-37頁、2004年)

「オランダ資金と大西洋貿易:18世紀後半イギリスの国際収支をめぐって」
(『洛北史学』、洛北史学会編、第4号、44-66頁、2002年)

「財政軍事国家とスコットランド:19世紀前半の周辺地域政策と国家の変容」
(『人文学報』、京都大学人文科学研究所編、第87号、145-192頁、2002年)

「一八世紀のロンドン・シティとイギリス政府公債」
(『西洋史学』、日本西洋史学会編、第200号、2-25頁、2001年)

<書評>
金澤周作著『チャリティとイギリス近代』
(『ヴィクトリア朝文化研究』、第7号、117-121頁、2009年)

指昭博編『「イギリス」であること―アイデンティティ探求の歴史』
(『史潮』、第48巻、112-117頁、2000年)

<その他>
共著「近代 イギリス」
(『史学雑誌 2014年の歴史学界―回顧と展望』124編5号、330-335頁、2015年)


K・ポメランツ(川北稔監訳)『大分岐―中国、ヨーロッパ、そして近代世界経済の形成』第5章(名古屋大学出版会、2015年)

〔最近の動向〕
通貨偽造問題から18世紀の信用と商業資本主義の関係を社会史として読み解いた「信用と偽造―ジョン・フェステンブルグ事件にみる近世ヨーロッパ商業経済の基盤」(志村真幸編『異端者たちのイギリス』共和国、2016年)を公刊するとともに、日本ヴィクトリア朝文化研究学会では「ヴィクトリア朝の人びとと投資文化」と題して、19世紀のヴィクトリア朝における投資と文化の関係を文学作品やその著者の行動から明らかにした。
今後、19世紀の「投資社会」の実態解明、20世紀の総力戦と「投資社会」の関係といった論点を中心に、「投資社会」像の構築を進めてゆく予定である。


2017年5月)