日本経済史研究所

福本 幸男(経済学部教授)

福本幸男所員

〔専門分野〕 国際金融論

〔最終学歴〕 神戸大学大学院経済学研究科

〔取得学位〕 神戸大学博士(経済学) 

〔研究課題〕 人口動態と国際貿易に関する実証研究

〔研究目的〕 典型的な個人の一生涯における各段階の所得、消費、貯蓄といった経済行動の背景に共通のパターンがあるとするライフサイクル仮説に基づくならば、一国全体の所得、消費、貯蓄は人口動態に左右される。本研究では、この仮説をグローバルに拡張することで人口動態が国際貿易に及ぼす影響を実証的に検証する。

〔研究業績〕 本学のデータベースはこちら

<論文>
「ユーロ圏の域内不均衡と最適通貨圏の基準の内生性:産業構造・産業内貿易データによる検証」

(『グローバル・マネーフローの実証分析』ミネルヴァ書房、59-90頁、2014年)

“Another Look at the Underlying Cause of the End of the Bretton Woods System: International Price Differences Perspective” 

Review of International Economics, Volume 19(Issue 5), pp.852-864, 2011/11 

 International Price Dispersions of the Big Mac and Economic Integration 

Applied Economics Letters, Volume 18(Issue 17), pp.1633-1638, 2011/4 

「マネタリーショックによる円ドルレートの反応とその変化―ポスト・ブレトンウッズ期に関する実証分析―」(『大阪経大論集』第60巻第6号、205-225頁、20103月) 

"Hamburger Prices and Globalization"

Osaka University of Economics Working Paper Series, No.2009-4, 2009/9 

"When the Collapse of the Bretton Woods System Began?: Evidence from the G7 Countries"Osaka University of Economics Working Paper Series, No.2007-8, 2008/1 

"Reexamination of Dornbusch's Overshooting Model:Empirical Evidence on the Saddle Path"Osaka University of Economics Working Paper Series, No.2007-7, 2007/12 

「北米通貨統合の実現可能性」(『大阪経大論集』第57巻第2号、97-117頁、20067月) 

「マネタリ-モデルの共和分分析―モデルの識別と ECUレートへの応用―」

(『金融経済研究』22号、59-76頁、20056月) 

「為替レート動学に関する実証研究」(博士論文(神戸大学経済学研究科)、2005年)

<共著論文>
“Characteristics of Agriculture in Japanese Regions and Convergence: An Empirical Analysis Using Panel Unit Root Test” Kobe University Economic Review 59, pp25-35, 2013 

“A new finding for corporate board size effects: Evidence from Japan”

The Singapore Economic Review, Vol.58,No.04, 2013 

“The International Transmission of Price Levels during the Classical Gold Standard Period: Evidence from the UK and the US”EconModels, 2012 

“Adoption of the Euro and Economic Integration: Empirical Analyses of the Dispersion of Big Mac Prices”The Hanyang journal of Economic Studies, 30(2), pp.27-39, 2009


〔今後の研究計画〕 

ライフサイクル仮説は、一国全体の所得、消費、貯蓄の決定を説明する主要な経済理論の1つであることは、既に膨大な実証研究結果で明らかにされているものの、国際貿易の決定に重要な役割を果たすかは、十分な研究蓄積がなく、現時点では結論が出ていない。
研究の進め方として、まず、人口動態が国際貿易に影響を及ぼすことを検証した先行研究のサーベイを行う。それから、先行研究の検証結果が頑健であるかを再検証するため、様々な分析対象期間、分析対象国、分析手法に基づいて実証分析を行う。信頼できる検証結果が得られたならば、所属する学会や研究会で報告を行い、そのコメントを反映した上で、学術雑誌へ投稿することを考えている。


(2017.5)