研究関連

西山豊

身のまわりにある不思議を数学的に解明する

ブーメランの飛行原理を追究し解明

私は「身のまわりの数学」に大きな関心を持っています。たとえば「扇風機はなぜ逆に回っているように見えるのか」「卵はなぜ卵形をしているのか」。多くの人が見過ごしている課題を自分で創り出し、その仕組みを数学的に解明しています。これまで約50件のテーマに取り組み、研究成果は英語に翻訳して個人ホームページ※1に掲載し、世界に発信しています。
 私の研究テーマで最も知られているのが、1995年頃に没頭した「ブーメランはなぜ戻ってくるのか」です。私はそれが上下揚力差で引き起こされる歳差運動によるものであるという原理を解明し、「ブーメランはなぜ戻ってくるのか」(文藝春秋)という本にまとめました。また研究成果に基づき、紙製ブーメランの解説書(作り方・飛ばし方・キャッチの仕方など)を70言語に翻訳して、<ブーメラン・国際化プロジェクト2007>というホームページ※2に公開。ブーメランに関する活動は私のライフワークになっています。
   また社会に貢献できたと思える研究テーマの一つが「予測式電子体温計」の研究です。「電子体温計の落とし穴」という論文で、その測定値に誤差があることを指摘し、計量法改正(1992年)や製品の改善に役立ったと考えています。

身近な数学の面白さを知ってほしい

今、新しい研究テーマとして関心を持っているのが「自然界にある『5』の謎」です。ヒトデの腕はなぜ五本なのか、桜の花びらはなぜ五枚なのか、人間の指はなぜ五本なのか。自然界に5という数字は多いのですが、これまで誰も研究テーマにしませんでした。私はそれを数学的に分析して論文にまとめ、世界に発表したいと思っています。
 どんなことでも「なぜ?」と疑問を持って、よく観察し追究すると、それは学問になります。私が担当する「情報数学」の授業でも、学生に数学の面白さを知ってもらえるよう常に作戦を練っています。授業の当日に学生が興味を持ちそうなホットな話題を考え、それを数学として料理して講義しています。数学に少しでも興味を持ち学ぶことで、学生には数式ではなく論理的な思考力を身に付けてほしいと思っています。
こちらもご覧ください。
※1 西山豊教授ホームページ
※2 ブーメラン・国際化プロジェクト2007

NEWS

世界中に広まる紙製ブーメラン

情報社会学部西山豊教授のブーメラン解説書は世界70言語に翻訳されていますが、ウクライナ語版が改訂されました。これはグラフィック・デザイナー Andrew Shalanskiy さんの協力によるものです。
Boomerang International Project 2007(外部リンク)

ウクライナのクリミア地方はロシアとの紛争地域になっていますが、この紙製ブーメランの解説書はウクライナとロシア双方の国でダウンロードされています。

この9月にアメリカの数学関連サイトで西山教授のホームページが紹介されました。
1001 Leaders: Make and fly boomerangs with Yutaka Nishiyama, Moebius Noodles, Sep 8, 2014(外部リンク)

その後、ブーメランの記事が他のサイトでも取り上げられ、現在、世界中に紙製ブーメランが広まりつつあります。
Make this nifty indoor boomerang, BoingBoing, Oct 21, 2014(外部リンク)

YouTubeに登場するのは西山ゼミの元ゼミ生でブーメラン世界チャンピオンにもなった栂井靖弘さん(1993年度卒)で、彼が主宰するホームページは次です。
関西ブーメラン・ネットワーク(KBN)(外部リンク)

「ブーメランで世界平和を!」は、西山教授のライフワークのひとつです。

ロシア語の子供向け科学雑誌にブーメランが掲載

ロシア語の子供向け科学雑誌 Kvantik の2014年12月号に、紙製ブーメランの記事が掲載されました。23~24ページをご覧ください。Бумеранг своими руками! はboomerang by your hand! の意味で、Ютака НисиямаはYutaka Nishiyamaです。ブーメラン解説書(世界70言語対応)のロシア語版がうまく編集されています。


Kvantik サイト(外部リンク)
Kvantik 2014年12月号のPDF(外部リンク)
ブーメラン解説書のロシア語版(外部リンク)

記事紹介

ケンブリッジ大学のオンライン・マガジンPlusに記事が掲載されました(2014年5月16日)

“Circles rolling on circles”(外部リンク)

日本語の記事は次の通りです。
「数学戯評:円の外周を転がる小円」『理系への数学』2008 年7 月号, Vol.41, No.7, 3(外部リンク)

このサイトは世界中の人によく読まれるサイトで、他にも4件の記事があります。次の記事は20言語に翻訳されています。
Mysterious number 6174(外部リンク)

情報社会学部 西山豊教授らの数学書がオックスフォードから出版

50 Visions of Mathematics
英国応用数学研究所(IMA)設立50周年記念刊行物の50 Visions of Mathematicsは広い読者層に数学の「美」を説く、図版も豊富なショート・エッセィ集です。執筆者は訳書で日本の読者にも馴染みがあるデュ・ソートイ、サイモン・シン、イアン・スチュアートほか計50名。「6174」の神秘を解説するのは大阪経済大の西山豊教授です。
(オックスフォード大学出版局 Trade News No.292, May 2014より)

50 Visions of Mathematics(外部リンク)

情報社会学部 西山豊教授の記事がデンマーク語のサイトで紹介されています

デンマーク語のサイトにオックスフォードから出版された50 Visions of Mathematicsの書評があり、Mysterious Number 6174の記事が紹介されています。

Ny bog daekker matematikkens visioner i ord og billeder(外部リンク)