大阪経済大学 17歳からのメッセージReport2001

大阪経済大学 17歳からのメッセージReport2001 page 13/40

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大阪経済大学 17歳からのメッセージReport2001

11テーマ1今までの自分、これからの自分?県立水戸桜ノ牧高等学校(茨城県)?美留町賢二さん?僕は中学生のとき陸上部の部長をしていた。しかし、僕は特別速いというわけではなく、ただ練習にいつも来ていたからであった。練習はしっかりやっていたつもりだったが本番では一回も試合に勝てなかった。他の部員は活躍するのに部長である自分が活躍できない。そんな日々が続きクラスメートや部員からは「落ち部長」というあだ名をつけられてしまった。一生懸命やっているのにと心の中で叫んでいた。でも言い訳はできなかった。勝負は結果がすべてだということを僕も分かっていたからだ。?そんな僕も中学を卒業し高校生となった。もちろん陸上部に入部した。練習はきついけれど仲間も先輩もいい人で充実した生活を送っている。部の中で速い方ではないけれどたくさん練習して一番速くなりたいと思っている。僕がいいたいのは、若者はすぐ諦めると思われがちだがそうではないこと。そして、目標は自分を強くするということなのだ。?自分の言いたいこと?私は今心の中で一本の向日葵を育てている。昨日やっと芽が出た。目標という芽だ。芽が出てくれるまでどれだけの時間がかかったのだろうか。小さな種の中でどれだけ自分の弱さを嘆いたことだろう。しかし今こうして芽が出たのは、それでも自分の可能性を信じて信じ抜いた結果なのだ。?やっとで芽が出た私の向日葵に必要な養分はまだある。努力という水と笑顔という太陽だ。水はじょうろの中に大量に入っているのだが、問題は変わりやすい天候だ。実に変わりやすい。種の状態であった時は、自信喪失という雲に覆われて毎日雨であったけれど今は芽が出る程晴れている。周りにはまだ少し雲が残っているが、向日葵は確実に成長し始めている。心の自然の創造者、向日葵の栽培主は自分自身だ。私は絶対大きな向日葵を咲かせる。目標達成という太陽にも負けない大きな大きな向日葵を。?小松市立小松高等学校(石川県)?松田悠紀さん?咲カすぞ!向日葵?今まで生きてきた中で、私は一度だけ、たった一度だけ本当に死にたいと思った。大人でも子供でもない十七歳という年齢の時に。原因は友人関係のもつれである。毎日毎日くり返される友人とのにらみ合い。身も心もボロボロで、呼吸をする事さえつらかった。死のうと思った。?そんな時、弟が、?「お姉が死んだら、僕がつらいんだよ。」と言った。その時、私は気づいた。私の、死ねば楽になるという考えが甘いことに。私は落ちついて周りを見まわしてみた。そして、自分が自分の事しか考えていなかった事が分かった。私は自分から周りの人を排除していたのだ。?もし今、苦しくて生きている価値が見つけられない人は落ちついて、周りをゆっくり見まわしてほしい。絶対、自分の事を分かってくれる人がいる。どうか、生きてほしい。?県立岐阜総合学園高等学校(岐阜県)?大島のどかさん?生きてほしい・・・?僕はカコを振り返るのが苦手だ。むしろ「嫌い」という部類に入るかもしれない。たまにふと昔の思い出を探ることがある。そういうとき、幼い頃泣き虫だった自分のダサイ出来事ばかりを思い浮かべ、赤面してしまう。思い出すのは苦い思い出ばかり。おそらくそれが、僕がカコを嫌う理由なのかもしれない。?カコがなければ今の自分がないことを理解しているハズなのに、「俺はミライを見据える男だからカコなど振り返らない」などと意地を張ってしまう自分がいる。大切なカコを見て見ぬフリをする自分がいる。やはりまだ大人になりきっていないのだろうか。?時がたち、僕らはまた成長していく。いつかの苦すぎた思い出も笑って話せる日が来るのかもしれない。おそらくそれも大人に近づく一つの要素なのだろう。自分のかけがえのないカコをしっかりと受け止め、その先にあるミライを見つめていきたい。?県立岐阜総合学園高等学校(岐阜県)?櫻庭大輔さん?カコとミライ?県立浜松湖南高等学校(静岡県)?和久田小織さん?過去?最悪でした?周りの人間なんてどうでも良かった。あの子に会うまでは…。幼稚園・小学校って一体何?イジメ・ハブセを食らわされる世界?中学の時、友人を死まで追い詰めた。そんな自分が嫌になって自殺を考えた。学校卑怯な自分陰険な目をした周りの奴ら…周囲の子たちにあわせて自分を流して押し殺して笑顔の仮面をかぶって…もう限界、もうたくさんだった。顔では笑ってても心は叫んでた。自暴自棄になってた。誰にも頼れなかったし頼れる人間なんていなかった。高校受験の不安、最愛の父の死没はそれに拍車をかけた。(イキンノツライ…シネタラドンナニラクダロウ…?)そんなことばっかいつも頭ん中をよぎってた。?だけど高校であの子にあってかわった。ターニングポイントが訪れたんだ。自分を必要としてくれる人間に出会った。それがあの子だった。一人の人間が私を救ってくれた。?ずっと下むいて暗い人生を過ごしてきたけれど、あの子のおかげで前を見て歩んでいくことがどんなに大事かわかった。生きることの大切さを教えてくれたあの子に感謝。私は前を向いて一歩一歩進んでいくことができるようになったよ。アリガトウ。?