大阪経済大学 17歳からのメッセージReport2001 page 8/40

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大阪経済大学 17歳からのメッセージReport2001

6僕の父はアメリカ人、母は日本人。僕は幼稚園から小学校三年までニューヨークにいた。その時友達が日本は忍者や侍がいる国だろうと言った。僕はびっくりした。この国際交流がさかんな時に、未だにそんな誤解、偏見があるなんて。しかし言われれば映画に出てくる日本人は、いつもカメラをぶらさげ、メガネをかけていると言うステレオタイプだ。いったいどうしてこんな事になるのだろう。?もしお金と時間がたっぷりあれば、僕はアメリカはもちろん世界のいろんな国へ行ってそこの子供達や大人達に日本の正しい姿を伝えたいと思う。例えば日本人はとても勤勉だから世界に誇る技術も作ったし、経済大国にもなったが、今僕も含め若い人達は何か生きる事での物足りなさを感じ始めている。二十一世紀はもっと情報技術が発達し世界はさらに狭くなるだろう。そこで僕はまず世界のいくつかの国から教科書を集め、日本を書いたところをピックアップする。その次誤解や偏見があればそれを直したい。最後に日本のすばらしい事、日本が反省すべき事を素直に伝えたい。インターネットをフルに活用して。?そんな僕と同じ考えを持っている人達と手を結び、世界から誤解や偏見を無くしたいと思う。それでこそ人間らしい本当のIT革命だと思う。?私は、お風呂に入っている時、自分の手をよく見る。まずは手の甲の側から。緑もオレンジもピンクも、皆蛍光色のように光っていて本当に綺麗だ。今度はひっくり返して手の平を見る。赤い。ピンクだ。オレンジだ。さっきの手の甲よりも暖かい色。?あぁだから、きっと人は、人や動物を手の平で撫でるのだろう。初めて会った人と握りあうのだろう。重ね合わせて祈るのだろう。本当に愛し合った時、重ね合い、指を固く組むのだろう。本当に悲しい時、平手打ちをするのだろう。?浮き出た血管が、まるでゴムのようだと言った祖父の手も、いつか見て感動した黒人の手も、黄色人種の手も、白人の手も、皆、同じ暖かいオレンジ色の、ピンク色の手の平を持っていた。?あぁだから、その手の平に武器を握らせてはいけないのだ。キノコ雲のスイッチを押させてはいけないのだ。無理矢理奪ってはいけないのだ。吹き飛ばすなんて、もっての外だろう。?二十一世紀、皆が毎日この手の平を見るといい。皆同じ色のこの手の平を。人種を超えた、この手の平の色を。その色の暖かさを。しわが増えても、固くなっても。?横浜雙葉高等学校(神奈川県)?辻玲花さん?手の平?千里国際学園高等部(大阪府)?水堂大輔さん?提言21世紀の社会について?テーマ3提言21世紀の社会について?