17歳からのメッセージReport2002

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17歳からのメッセージReport2002

今、図書館にいます。私の夢は図書館司書です。だから図書館にいます。でも、本棚の前にいるわけでも、いすに座って本を読んでいるわけでもないです。机に向かって、勉強しながら、たまに周りを見渡しています。ウォークマンを聞きながらテスト勉強をしている学生がいます。英語の問題集を必死で解いているおじさんがいます。教習所のテキストを読んでいるお姉さんがいます。色々な人がいますが、みんなやっていることは同じです。しーんと静まりかえった場所で、真剣な気持ちで勉強をしているのです。この環境が今の私を作っています。ここは勉強を好きにさせてくれる場所です。夢はあれど勉強しようと思わなかった過去の私に、「勉強する」ということを教えてくれた場所です。だから私はここが好きで、ここで勉強をします。図書館という場所はいつも、私に変化をくれます。今までの自分も、これからの自分も図書館次第なのです。ここは、とても不思議な場所なのです。たまに、なぜ自分は自分なんだろう。と考える。身体がここに存在するのは認められるが、その中に「自分」がいる事が不思議で不思議でたまらなくなる。「自分」は他の身体の中にいてはだめなのか。どうしてこの身体なのか。小さい頃、初めてふとそう考えてしまった時、そう考える事がやめられなくてどんどん考えていくうちに、恐ろしくなって、一人ではいられなかった。全てが疑問になり、不安さえ感じていた。今でも、ナゼ私は私でなければいけないのか。そう考えてしまうのが恐ろしい。そうなると、どうしても過去の嫌な思い出だけが思い出され、自分が嫌いになってしまう。だけど、やめられない。これからも、たまに悩んでいく。深く考えすぎて生きていけなくなるかも分からない。もしも答えがでてしまった時、「自分」がどうなっているのかも分からない。それでも私は今までも、これからも変わらない。12う決心した。「もう目標は決めない」と。夢を捨てるわけではない。今まで通り生きていくわけでもない。しかし、僕はあえて、この作文を境とせずに自由に生きていこうと思う。達成できない目標に縛られるよりも、むしろ、この方が違った自分になれるのではないだろうか。『僕には友達がいない。少ないのではなくいないのだ。死にたい。僕が死んでも誰も泣かない』僕はかつて本気でそう思っていました。別にイジメられていたわけではありません。ただ人生を楽しめなくて、それを親のせいにしていました。『なんで生んだんや』。しかしそんな僕を変える事件が起こりました。僕は今年の二月、十四年間通っていたスイミングスクールをやめました。最後の試合の後仲間が寄ってきて、「ありがとう」と言って握手を求めてくれました。僕はうれしくて少し泣きそうでした。こんな僕を少しでも必要としてくれる人がいるのだと思いました。それから僕はおとなしかった自分に決別し、今では友達とよく話すようになりました。今僕は人生を楽しんでいます。生きていることがしあわせです。僕は、僕を生んでくれた両親に感謝しています。こんな呼び方するの久しぶりだし、照れくさいけど「父さん、母さん、ありがとう」。「辛い…」これが私の今の心境だ。生きていく中で辛い事や苦しい事は、誰もが体験することだと思う。私は今、その真っ最中だ。看護科に入った時から、もうその大変さは分かっていた。人の手助けをしたい、役に立ちたい。それには人の倍以上に知識を深め、工夫もしてやっていかなければならないのは分かっていた。でも、現実は思っていたよりもはるかに厳しく、実習では人とのコミュニケーションから苦しみ、自分には無理なんじゃないか。などいろいろ頭の中をかけまわる。一度それから逃げてしまった事もある。でも今は、前以上に強くもなっていると感じる。―感じたい。今後、辛いことから逃げるのではなく、立ち向かっていける強い心をもち、将来に向けてがんばりたい。生まれた時、人は誰でも同じ球体を持っている。真っ白で曇りのない、傷ひとつない球体だ。その球体に、人はそれぞれ自分色を塗っていく。自分の型を掘り込んでいく。自分の山を築いていく。悲しみ色、楽しみ色、苦しみ色、喜び色、怒り色、たくさんの色を塗り込んでいく。傷ついた経験、悲しい出来事の経験、友との別れの経験、たくさんの溝を掘り込んでいく。厚い友情、たっぷりの家族愛、充分な心地よい時間、学んだ多くの知識、たくさんの立体を積み上げていく。そして今、個性的な球体になったはずなのに、他人にはその一面しか見せようとしない。きれいな面、凹凸のない面、繕った面、他人と同じような面ばかりを見せようとしている。思い切って、自転軸をつけよう。公転の軌道に乗せよう。自分の歴史が作り上げてきた球体なのだから。自信を持って、いろいろな面を見せていこう。もっと多くの人と、もっとおもしろく、もっと個性的にふれあえるはずだから。そしてもっとすてきな球体に変えていけるはずだから。私が死を意識したのは、私の大好きな祖母、尊敬していた人が亡くなった時だった。祖母は私を可愛がり、愛してくれた。私に生きる力を教えてくれた人でもあった。「大好きなおばあちゃん」その人を亡くした時、私は身を切られるよりも悲しかった。痛かった。「死」があることを憎んだ。祖母が亡くなった日、夢を見た。小さな頃祖母が私に言っていた言葉。「人にどんな時でもやさしくしてね。あなたはそれができる子に長崎市立長崎商業高等学校(長崎県)畠本翼さん図書館という場所と自分聖カタリナ女子高等学校(愛媛県)中川理恵さん将来の自分を想像して2テーマ人とのふれあいの中で・・・北嶺高等学校(北海道)泉正彦さんこころ横浜隼人高等学校(神奈川県)宗紗世子さん「死」県立日田高等学校(大分県)田島香菜子さん「自分」について思うこと県立高松北高等学校(香川県)宮本宏俊さん手の温もりから学んだこと