17歳からのメッセージReport2010

17歳からのメッセージReport2010 page 30/44

電子ブックを開く

このページは 17歳からのメッセージReport2010 の電子ブックに掲載されている30ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
17歳からのメッセージReport2010

2917歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧昔の自分と今の自分熊本学園大学付属高等学校(熊本県)朝岡渉太さん私が六年間通った小学校と、三年間通った中学校では、毎日のように地域の人達から「あいさつがすばらしい。」と言われていたそうだ。思い返してみれば、小学校の時は五十メートルぐらい離れていた人にも、大きな声であいさつをしていた。中学校では、毎日朝早くから校門の前に立ってあいさつ運動をしていた。しかし、今になってはどうだろうか。四月から高校生活が始まった自分を振り返ると、先生と部活の先輩ぐらいにしかあいさつをしていない。私の住んでいる所はすごく田舎だ。毎日、電車を利用して都会の中にあるこの高校に通っている。私はつい最近まで、都会だからあいさつをしたら恥ずかしいし、都会だからあんまりあいさつをしなくていいと思っていた。私は、都会だからということを理由にしてあいさつをしなくなった。このままでいいのだろうか。もちろんだめだ。周りを見てみると時々、すれ違う人にあいさつをする人を見かける。そういう人を見ると、心がいたくなる。今の自分ではいけないと思うからだ。人と仲良くなれたり知らない人と友達になる時は、あいさつから始まる。あいさつはすごく重要なものなのだ。私は一時間かけて通学している。あいさつをしないならその一時間はただの時間だ。でも、あいさつをしたら人と出会うチャンスの時間になる。私は変わりたい。これからの私熊本学園大学付属高等学校(熊本県)上村彩世さん今までの私の人生をふり返ってみると、ほんの十数年しか生きてきていないが、たくさんの人との出会いや、数々の思い出が昨日のことのように思い出される。そんな自分には、ずっと追い続けてきた夢がある。それは看護師になることだ。物心がついたときから、その夢は変わらない。看護師になりたいという思いを持ったきっかけは何だったのだろうと考えてみる。たぶん、それは母親の姿を見てきたことが大きく影響しているのだと思う。母は、私がお腹にできたのと同時に、看護師の仕事を辞めた。でも、私や弟の手がかからなくなってから、また看護師の仕事を再開した。一度辞めた仕事にまた戻るということは、どれだけその仕事にやりがいを感じているのだろうと、子どもながらに思った。現に、仕事を再開させてからの母は、夜おそくに疲れて帰ってくる時もあるが、毎日生き生きとした顔をしているなと感じる。人を相手に、命を相手にする仕事にはすごく重みがあると思う。だがその仕事を通して、母のようにやりがいを感じれる人生が歩めたらどんなに良いだろうか。私は将来看護師になって、母のように、いや、それ以上にやりがいのある、充実した人生を送ってやるんだ、そう心に決めた。自分にあったスタイル宮崎県立延岡星雲高等学校(宮崎県)門田菜摘さん私の家の庭にはたくさんの木や花がある。春になると梅やつつじの花が咲いたり、秋になると紅葉の葉が赤く染まったり、それぞれの季節で見せてくれる姿がある。その季節にあったスタイルを見せてくれる庭が私は大好きなのだ。高校2年生に進級した春。学校から帰ってきてふと庭を見てみると梅の花が咲いていた。「あぁ、もう春が来たんだな。」と思ったのと同時に、毎年同じように咲く梅の花と自分とを照らしあわせてみた。花はどれでも蕾から開くときに外を向いて堂々と咲いている。私自身は?と考えてみたらずっと蕾のままで外を向いて開こうとしていない。自分を外に出すことが恥ずかしくて不安なのだ。だが、庭に咲いている梅やつつじの花を見ていると、「あなたも早く咲きなさい。」と言われているようで、庭の花からアドバイスをもらえた気がしたのだ。今の私はまだまだ蕾の状態であるが、梅の花やつつじの花のように自分らしさを出して咲こうと思っている。太陽の光を浴びて嬉しい時もあれば、雨に打たれて辛い時もある。しかし、そのような壁を乗り越えていき少しずつでもいいから恥ずかしさや不安を忘れて閉じ込めていた自分を表に出していきたい。少しでも早く自分らしさを見つけて堂々と外に向かって花を咲かせていきたい。削除ではなく保護宮崎県立延岡星雲高等学校(宮崎県)高橋はるかさん「あなたの努力はちゃんとわかっているから大丈夫。」これは保護。「あんたみたいなのが一番ムカつく。」これは削除。これは携帯電話のメールの話。このように嬉しいメールがくれば保護ができる。逆に、嫌なメールがきても何事もなかったかのように削除ができる。今までの私はメールのように嫌なことがあったら、そのことを思い出しても忘れた、忘れたと自分に言い聞かせ、逃げていた。また、楽な方と苦しい方の選択肢があったとき、私は自分に負けてしまい、楽な方を選ぶような人間だった。そんな私の考え方を変えたのは、いつも相談にのってくれていた友達だった。その友達が「悩むことは悪いことじゃない。悩んで学べることもある。それよりも嫌なことから逃げることの方がよくないと思う。」と言ってくれたのだ。その言葉のおかげで今の私は嫌なことから目を背けないようになった。これからは、例えば「うざい。二度と話しかけてくるな。」というような嫌なメールがきても、あえて保護しよう。それくらいの強い気持ちを持って毎日過ごそう。今ならそう思える。絶賛148cm。聖心ウルスラ学園聡明中学校高等部(宮崎県)坂本千尋さん家で友達と遊んでいた時の事。友達と写る写真を眺めながら、「小っさ。」思わずため息をついた。友達と並ぶ写真の中の自分はとても小さい。背が低い事。それが私のコンプレックスだった。(因みにまだ148cmあるか不明。)「何が小さいの?」友達が写真を覗きこんで言った。「私の身長!いつまでたってもチビ!」笑って返事をした。「ほ