17歳からのメッセージReport2012

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42 17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧17歳からのメッセージことに気付いた。次の日の学校帰りに私は祖父の家に行った。両親が共働きの為、幼い頃から私は1日のほとんどを祖父の家で費やしていたが、中学からは忙しくあまり祖父と会っていなかったので祖父は驚いていた。しかしすぐに、「ご飯作るか。何か食べたい。」と言ってくれた。食材があまりなかったので、簡単なメニューだった。豚の野菜炒めとご飯、そして玉子焼がテーブルに並べられた。玉子焼を一口食べると、なぜだかわからないが笑いがこみ上げてきて「あはは。」と笑ってしまった。このときの玉子焼の味は、今までで一番優しい味だった。幼い頃から私は、祖父のことが大好きだった。祖父は、私が嬉しい時も悲しい時も、いつも優しく見守っていてくれた。私が辛い時に無口な祖父がかけてくれた言葉に何度救われたことだろう。祖父の様な、優しく人を包みこむ人に私はなりたい。そして、祖父を支えていきたいと思う。祖父が私にそうしてくれた様に……。佐賀県立伊万里高等学校(佐賀県)金子美咲さん節電現在、日本で注目すべきことの1つに「節電」がある。無駄な電気の使用を減らそうということは以前から言われていたが、原子力による発電が見直されている今、節電は更に重要だと思う。大震災のあと、日本ではいろいろな所で節電をしようという呼びかけが起こった。実際に私も部屋の電気やテレビをこまめに消すようにしたし、エアコンの設定温度にも心がけた。企業などでも節電に関する取り組みが行われていたと思う。けれど今はどうだろうか。震災から月日が流れ、節電に対する心がけが少し薄れてきたのではないかと思う。街を歩いていると、パチンコ店のライトが昼間からぴかぴかと点滅している。灯りは防犯のために取り付けている場合もあるけれど、明るいうちから光っているのを見ると少し勿体ないように感じてしまう。佐賀の学校では、端末を使用した授業が始まろうとしているが、私はそれにも疑問を感じる。黒板やプリントを使った授業で十分間に合っているというのに、果たして電子黒板などを導入する必要はあるのだろうか。わかりやすくなるという面があるのかもしれないが、今よりも電気を使うことになるのではないかと思う。このように考えてみると、電気を節約できる部分はまだまだあるだろうから、一人一人が心がければ少しずつ無駄はなくなっていくはずだ。地球上の限りある資源を、私たちは大事に使っていかなければならないと思う。長崎県立佐世保商業高等学校(長崎県)小松由奈さん人の考え五月の上旬に入り、日中も暖かくなってきた。五月五日は子どもの日だけど私にとっては「祖父の誕生日」なのだ。私が「何歳になったの?」と尋ねると「3歳」と言った。本当は73歳。そして祖父はこう続けて言った。「じいちゃんはこれからどんどん小さい子になっていくとよ」と。その言葉を聞いた時私は、あることを思った。父の記憶があるのかどうか。私のひいおじいちゃんは、祖父が小さい時に戦死していた。私は尋ねることが出来なかった。私は父の悪口をいつも母や妹、祖母に言っていた。祖父はジーッと聞いているだけであった。祖父は女で一つで育ててくれた母の事を悪く言ったことはない。そう考えたらいつもどんな気持ちで私の話を聞いていたんだろうかと思ったら、心が痛んだ。私は、祖父の「小さい子」というのを聞いて勝手に解釈していたが、祖父は何を思って「小さい子」などと言ったのか。とても気になってしかたなかった。私の父がもしいなくなってしまったら父のありがたみを知り悪口は言わなくなると思う。でも祖父の場合は、父が生きていても悪口を言わないと思う。昔の人は自分の父を尊敬していると祖母から聞いたことがあった。祖父は父を尊敬していることを前にも少し聞いたことがあった。私も父を尊敬できるよう努力したい。七、八月に入ると戦争という言葉がよぎる。次は「戦争」の事について考えていきたい。(大分県)匿名希望「山」「山」「山」「私は看護師になるんだ!」そう決心してもうすぐ二年が経とうとしています。五年一貫の中間地点にさしあたって思う事がたくさんある。タイトルにある「山」「山」「山」には一つ一つ違った意味がある。十七年間過ごしてきた中で自分の中ではたくさんの山を超えてきたと思います。進路についての「山」友達や先生との人間関係の「山」勉強や学力についての「山」部活での「山」…例をあげたらたくさん出てきます。最近では、自分は一つ一つの「山」に対してどれくらい真剣に考える事ができたのかという事を思います。今の自分だったら昔の様な対処はしないだろうなどと考える事が多いです。でも、その様に考えられるのは昔の経験があってこその考え方だと思うので後悔などはこれからもしないと思います。この様な体験を踏まえて、これから看護師を目指して勉強や実習を積み重ねていく中でたくさんの「山」があると思います。時には涙を流すくらいの辛い「山」も出てくると思います。でもこれまでの頑張りや、自分を支えてくれている家族や先生方、同じ目標を目指して頑張っている友達の事を思い出して、自分だけが苦しいのでは無い事を理解して、自分が苦しい時だからこそ周囲の人に気を配り、声かけができるような余裕を持つ事ができたら心の成長にも繋がっていくのではないかと思います。これからも今まで以上に頑張っていきたいです。宮崎県立延岡商業高等学校(宮崎県)中村由樹さんあきらめない気持ち「あきらめるな!粘れ!」そう皆さんに私は言いたい。人間は、きついことから逃げ出したくなるもの。でも、そこで逃げ出したら自分を成長させることができない。むしろ、自分をダメにする。私は、高校に入学する前から目標を立てていた。それは、高校二年生までに全商一級八種目、ITパスポート試験、基奨励賞