17歳からのメッセージReport2013

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40 17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧17歳からのメッセージ私が所属している簿記部には、毎年六月に県内の高校同士で問題を解き得点を競い合う大会がある。三か月余りの練習の中で私達が先輩と共に目指してきたのは、団体で全国出場を果たすことだった。だが、大会当日、その夢は叶わなかった。そんな中、最後の個人全国出場者の発表で私の名前が呼ばれたのだ。その瞬間頭が真っ白になった。閉会式が終わっても、夢破れた悔しさと結果への混乱とで、私は泣くことしかできなかった。大会から二日が過ぎても、一人で全国へ行くことへの葛藤と心細さは残ったままだった。そんな時、私に前を向かせてくれたのは、部の仲間と頑張ってきた日々だった。思い返すほどに、私はあの日々を裏切ることはできなかった。そうして、少しずつだが頑張った自分を認めるにつれて、結果は驚くほど素直に受け入れることができ始めた。今、何かに向けて努力している人もいるだろう。その人に伝えたい。どんなに未練があっても、納得できなくても、頑張ったなら自分を褒めてあげてほしい。難しくても、照れ臭くても、自分を認めてあげてほしい。私はもう振り返らない。あの日々が背中を押してくれるから。高知県立岡豊高等学校(高知県)中野沙妃さん高知の魅力高知には何もない。テーマパークや大きな商店街はないし、美術館や図書館はあっても規模は小さい。働く場所や学ぶ場所も少なく、進学や就職で県外に出た若者は、高知に戻らず、高齢化も進んでいる。なぜこんな事を改めて考えるかというと、ここ最近、高知の田舎暮らしの魅力や観光などをテーマとして取り上げたドラマ・映画などが多く作られているからだ。もちろん全て都会から発信されたものである。高知に住む私にはかえって見えなかった宝物を、気づかないうちに発掘されてしまったようで少し悔しい気もする。しかし、ないないづくしの高知にしか見えなかった私では、高知の魅力を発掘できないのは当たり前かもしれない。なので、この都会からの発信を逆手にとり、都会の人が高知に望む、高知らしい魅力を、私なりに考えていけば良いのではと思うことにした。よくメディアでも取り上げられる四万十川や仁淀川の美しさはもちろんだが、皿鉢料理やよさこい祭りなど、人と人がつながるおもてなしの心といった高知の人の心のあたたかさに、いつも安心する。美しい自然とあたたかい心。言葉にするとありきたりだが、私が高知に住んでいて良かったと思う大切な要素だ。これからも高知を知り、理解し、自分の言葉で良さを伝えられるようになりたい。そして、もっと高知の魅力を都会の人に知ってもらいたいと思う。高知県立窪川高等学校(高知県)藤田侑子さんもう一度会って伝えたい言葉「おはようございます。」私の一日はこの言葉から始まる。部活をしているが、体力に自信のない私は毎朝走っている。一年生から二年生の冬ぐらいまで同じ時間、同じ道ですれ違うおじいちゃんがいた。会う度に挨拶をしていると、少しずつ話すようになった。「寒いね。」「暑いね。」「休まなくて大丈夫?」「がんばれ。」と何気ない会話を交わす。私はソフトボールの初心者でみんなに少しでもおいつきたくて走っている。それでもおいつけない。打てない。足を引っぱってしまう。そういう気持ちのからまりでストレスの病気になった。その度「元気ないね、無理してない?」と話しかけてくれる、名前も知らないおじいちゃん。私は、「誰かは見てくれて応援してくれている。」と思えた。すると気持ちも楽になり、いつも同じように走っていた。でもテスト期間が終わった頃から、そのおじいちゃんと会わなくなった。最初はかぜでもひいたのかと思い、あまり気にしていなかった。私は、どこか寂しくて不安を感じている。そして、毎日たくさんの人に挨拶をする。一人一人の顔を確認している自分がいる。私は今年で部活を引退する。朝、学校に来て走ることもなくなると思う。それまでにもう一度名前も知らないおじいちゃんに会って何気ない会話を交わし、「ありがとうございました。」と伝えたい。福岡県立小倉西高等学校(福岡県)竹下愛美さん私から私へ3つの質問「お元気ですか。」大きな病気やけがになっていませんか。毎日笑って楽しく過ごせていますか。今の私は大きな病気やけがはなく、毎日を平穏に過ごせています。どうか、健康でいてください。「仕事は何をしていますか。」私の今の将来の夢は、建築家です。たくさんの人に素敵な家を建てれるようになりたいです。あなたは何の職業につきましたか。どんな仕事であれ、胸を張ってこの仕事が好きだといえる職業についていてほしいです。でもやっぱり建築家でいてくれたら嬉しいです。「結婚しましたか。」できれば子どもは多いほうがいいです。温くて、みんな仲が良くて、うるさいくらいの家族になっていてほしいです。旦那さんとは、おじいちゃん、おばあちゃんになっても手をつないでデートに行くくらい仲良しがいいです。みんなで私の建てた家に住んでいれば、とっても嬉しいです。以上、17歳の私から未来の私へ3つの質問でした。未来の私の幸せな日々を心から願っています。長崎県立諫早農業高等学校(長崎県)杉本拓人さん自転車論私は、日本の自転車のことについて疑問がある。一つ目は、自転車の走行場所についての疑問である。自転車は車両となっているはずだが、なぜか歩道を広くして、歩