17歳からのメッセージReport2014

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20 17歳からのメッセージ20 17歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧中では、考え方がぬるいなと思う人や、この先生達は厳しい世界で経験をしてきていないから正しい事を言ってもそれがおかしいと思い、同じような考え方をもつ人と口をそろえていつまでもつまらない生活を送っているのだと思うと、何か私はもったいないと思ってしまいます。私は昔の人の厳しい考え方の方が面白く、尊敬できます。だから、若い世代の人とお話しをするよりも三十?五十代くらいの人とお話しをする方が面白く、色々な世界を知ることができるので私は昔の人の考え方を尊敬しています。最後に、言いたい事は今の十代の人達は厳しい環境に出会うことが少なく、スポーツで一緒に頑張ろうとしてもメンタルが弱い人が多いので困りました。だからもっと大人の人には子どもに厳しい世界を教えてあげてほしいです。それに、勉強や遊びが大事な事はとても分かっていますが、それよりも大事な事があると私は思います。私はこのような事を普通だと考えています。大人が大人に見える、そんなふうになってほしいです。広島県立宮島工業高等学校(広島県)湯野孝一さんクルマを通じて私は将来、日本の住みやすい環境のためのクルマづくりに携わりたい。そのためにはクルマの事を知るのはもちろん、使用者の立場になって考える必要がある。私の両親は祖父母から個人タクシーを受け継いだ。だから、私はたまに一緒にタクシーに乗って手伝いをする機会があった。タクシーには、車イスのままで乗れる大型のものがある。乗降時にリモコンを押して台を上げ下げするのだが、ある日、事件は起きた。リモコンは有線なのだが、その線が機械に挟まって動かなくなったのだ。この時私は思った。やってしまったと。そして、有線を無線にできたらいいなと考えた。これをきっかけに誰もが簡単に使えて、安全なクルマづくりがしたいと思うようになった。そのようなクルマづくりは簡単なことではないし、すごくお金がかかると思う。でも、誰かがやらないと、日本は豊かにならないし、外国に負けてしまうと思う。だから、私はよりよいクルマづくりがしたいのだ。私にとってクルマとは人生を豊かにする道具だ。ただの移動道具だ、という人がいるが、それだけでなく、人生に楽しみや、色んな物を私達に与えてくれるものだ。車を所有していること自体も豊かなことかもしれない。もっと多くの人にクルマの楽しさを知ってほしい。クルマがある喜びを知ってほしい。普段何げなく乗っているクルマは本当にすごい技術や、知恵、汗、努力の結晶なのだと。山口県立豊北高等学校(山口県)松尾由依さんなんとかなるいね「なんとかなるいね。」思い込みが激しく、悩むことが多い私に、母はいつもこう言う。中学生の時、私はこの言葉が嫌いだった。真剣に悩んでいる私にとっては、適当に流されているように聞こえたからだ。高校生になって、友達とうまくいかなかったり、恋人にふられたり、父との喧嘩、進路のことで悩むことが多くなった。母は、自分の時間をさいてまで私の話を聞いてくれる。たくさんアドバイスをくれる。そして、最後には必ず「なんとかなるいね。」ふと気づけばこの一言を待っている自分がいた。この言葉には、いや、母には偉大な力がある。母は放任主義である。子供達が何をしようが口出ししない。私には兄が二人いる。一番上の兄は高校の時学校の窓ガラスを割ったり喧嘩をしたり、母に心配ばかりかけていた。しかし、今は独立して自分の料理の店を経営している。下の兄はサッカーに熱中していて家で勉強している姿を見たことがなかったが、今は理学療法の専門学校に通っている。そして成績は学年トップを争っている。兄二人を支えているのもやはり母のあの魔法の言葉だ。家族思いで誰よりも私達のことを理解してくれる母は、私にとって親友(心友)のような存在である。私には夢が二つある。一つは美容師になること。もう一つは母のような母親になること。将来、自分の子供が壁にぶつかった時、心から言ってあげたい「なんとかなるいね。」愛媛県立三崎高等学校(愛媛県)松井友佳さん愛媛といえば?私は今十八歳。十八年間愛媛に住んでいて、他県民の愛媛に対する勘違いがたくさんあると感じる。水道の蛇口からみかんジュース?そんなものが、どの公共機関にもあると他県民は思っているみたいだけど、私は十八年間愛媛に住んでいて、二回しか見たことがない。私の住んでいる地域には「ふれあいまつり」というイベントがある。私はそのイベントに二年連続で参加した。そのときに農協が一杯百円で売っているのを見たというだけで公共機関の蛇口からみかんジュースが出ているのを見たことがない。でも、松山空港で蛇口からみかんジュースが出る、というイベントをしているのをテレビで見たことがある。県外から来る人に、愛媛のみかんを自慢するのは良いが、もっと自慢するところがあると思う。温州みかんの生産量は今、和歌山県に抜かれて愛媛は全国二位。しかし、キウイフルーツは全国一位の生産量だ。今、愛媛にあるお土産屋に行くと、キウイフルーツのものはなく、みかんを入れたみかんケーキやみかんまんじゅうばかりだ。どんなものにもみかんを入れようとする考えは、おかしいと思う。愛媛はみかんだけ宣伝してもダメだと思う。他にもおいしいものはたくさんある。ということで私は、キウイフルーツジュースが蛇口から出てくるのを密かに楽しみにしている。高知県立高知農業高等学校(高知県)松浦朋花さん時間に左右される人生の中で「うわっ、冷たい!足場が安定せんき、転びそうやし、歩きにくい。」と声がする。泥の中に入るのなんて何年ぶりだろうか。高校生になって田植えをするとは思ってもいなかった。農業高校ならではの実習だ。日本は外国から見て、仕事をやり過ぎる国だと言われる。だからだろうか、何事にも効率が求められ、手間暇かかるこ