17歳からのメッセージReport2015

17歳からのメッセージReport2015 page 40/48

電子ブックを開く

このページは 17歳からのメッセージReport2015 の電子ブックに掲載されている40ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
17歳からのメッセージReport2015

3917歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞学校特別賞応募参加高校一覧奨励賞愛媛県立三島高等学校(愛媛県)村上璃恋さん便利と不便利?紙辞書と電子機器?紙辞書と電子機器。あなたはどちらで調べますか。現代社会のくらしの中で考えていきましょう。まずは、紙辞書。重く、持ってくるのも大変で億劫になります。それに調べ物がある時にすぐに出てこない、時間がとてもかかるというマイナスの点があります。こんな時にいいのが電子機器です。電子辞書やスマートフォン、パソコンなどがあり、どれも持ち運びに便利です。調べ物をする時はすぐに出てきてくれます。すぐ分かりやすい解答をくれます。電子機器はすばらしいと思います。ですが、考えてみてください。電子機器は記憶に残りづらく頭に入りにくいです。簡単に調べられて便利な物ではありますが、すぐに頭に入りづらく何度も調べてしまいます。昔から紙辞書を使っている私は、高校に入ってから電子機器で調べ物をするようになりました。高校一年の時、一番最初に感じたのが「記憶に残りづらい」ということでした。紙辞書のプラス点は記憶に残りやすいということ。自身の体験で気付いたことでした。大切なことを調べ記憶できることはすばらしいことだと思います。私は、自分には紙辞書があってると思います。ただ、紙辞書だけではなく電子機器も使っています。大切な調べ物は紙辞書で他の調べ物は電子機器です。お互いの利点をとって、利用していくといいかもしれません。福岡県立香椎工業高等学校(福岡県)西村みさとさん終わり良ければすべてよし。私は男子37人の中に女1人でクラスにいます。中学生の時普通高校には行きたくなくて資格がたくさんとれて就職しやすい香椎工業高等学校にきました。私の想像の中では女子は少ないとは聞いていましたが、せめて5人くらいはいるだろうと思っていたり、男子も皆、男女わけへだてなく楽しい学校生活が送れると思っていました。しかし現実は違いました。入学式でクラスに行くと女は私1人。学年では11人いるのにクラスには1人でした。少し不安でしたが、大丈夫、皆と仲良くすればいい、と自分に言いきかせました。でもそれは全くもって違いました。話しかけてみても、反応は良くなくて、1日話さない日もありました。私はどうしようとなやみました。するとある先生から「柔道部に入らない?」と話しかけられました。しかも入学して1週間もたたないうちに3人もの先生から同じことを言われました。私はデブです。しかし女の私にこんなこと言ってくるなんてと思いましたが、そんなにも言われるならと思って入部しました。すると先輩方はすごく優しくてとても心がすくわれました。それから柔道部に入ったことで学校が楽しくなり、明るくなれました。2年ちょっとたった今はクラスの皆もすごく仲良くしてくれて楽しいです。何事にも前向きに挑戦することで自分の気持ちもかわることを知りました。香椎工業に入学して良かったと今は思っています。博多女子高等学校(福岡県)村上涼奈さん赤髪の私が、黒髪の今言えること。私は中学生の時、髪を赤に染めたことがあります。そんな私が言いたいのは、自分を壊さないでほしいんです。昔の私は、同級生と喧嘩し、怪我して帰ると、「痛くない」と感じていました。ですが、ある時担任の先生から呼び出され、空っぽの教室に残されると先生は開口一発目に、「お前、自分の手ぇ見ろや。痛いやろ?」そう傷だらけの私に言うと、捻くれた頃の私は当然「痛くない。」と言う。関西出身のその先生は、笑顔で一言、「拳こぶしは誰だって痛いに決まってるやん、俺もお前も、痛いんやから生きてるんやで?立派なことやろ?」その時の冷ややかだった私は、その言葉をかけられたことで、人として自分はこうして自分を壊してたんだと感じ、髪を黒くして喧嘩も止めて不良を辞めました。あの時の私は、母から思ってもらっているのかという不安から、そうして自分を閉ざしきってたのかと、今になって思うのです。こうして今、胸を張って言えるのは、人だって、私だって、生きていて、こうして気持ちも共有出来る。だからこそ、自分も人も大切にしてほしいと思うし、壊していってほしくないと思うので、赤髪の過去から皆さんに、黒髪の私が大きく声に出して言いたい、痛みを感じたから言える、優しさ。このことを大切にしてください。長崎県立佐世保商業高等学校(長崎県)小林由暁さんムダだった時間「陸上似合っている。」そう言われたから陸上部に入り陸上を始めた。始めて半年ぐらいで後悔した。毎日同じようなメニューの繰り返し、一生懸命走っても勝てるわけでもない、結果を見てもいつも同じ選手が勝って、さらに上の場所で戦っている。そういう人は生まれたときから才能があると思ったし、どんなに頑張っても勝てないなら練習するのが馬鹿みたいに思えた。モヤモヤした気持ちを抱えながら陸上を続けた。そんな時に「ベイビーステップ」という漫画を読んだ。主人公は高校生からテニスを始めプロテニスプレイヤーを目指すという内容だ。主人公の一番の特徴は、テニスのノートをとるというところだ。テニスについて様々なことを書き、いつも努力している。そんな主人公を見てかっこいいと思った。自分もあんな風になりたいと思い、陸上ノートを書き始めた。書き始めてわかった。自分は努力なんかしていなかったと、限界までやっていなかったと、だからモヤモヤしていた。それから必死に頑張った。ノートも毎日書いた。自分が練習して強くなっているのをノートを通じて実感できた。陸上が好きになった。まだ強い人たちに勝ててはいない、結果もでていない。だけど絶対に勝って結果も残したい。だいぶ遅いスタートになったけど、これからどんどん加速して全員追い抜いていく。