17歳からのメッセージReport2016

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17歳からのメッセージ2617歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧と同じように前向きにとらえることが出来たし顔にも出ないようになった。これから生きていく上で、ミスしてしまったり上司の人に怒られたり上手くいかないことはたくさんあるだろう。その時は思考を変えて、失敗を恐れず何事にもチャレンジしていきたい。一秒の世界鹿児島県立伊集院高等学校(鹿児島県)中尾紗菜さん私は陸上競技が大好きだ。〇・一秒、一秒の世界で戦い、その〇・一秒、一秒で勝負が決まる。シーズンが始まり私はあるレースを通してたった一秒の重みを思い知った。一秒速くゴールしていれば、目標を達成できたからだ。その時はとても悔しかった。その大会以来、時間をもっと大切にしていこうと改めて強く感じた。時間というものはみんな平等に与えられる。一日の中の一〇分を一ヶ月間積み重ねれば、五時間という大きなものになる。その一日の内のたった一〇分に自分のやるべきことを積み重ねればそれが努力となり、いつかはその努力が実る。私は今まで一日の内にたくさんの無駄な時間があったと思う。携帯の時間やTVの時間などを英単語を覚える時間や走る時間に代えれば、もっと自分自身が自信に満ち溢れた成長した人になれるのだと、あの日のレースで気づくことができた。これからの一年間は、自分の人生を変える大きな一年となると思う。この一年を無駄なく生きるために、隙間の時間というものを今まで以上により一層大切にしていきたい。そして日々の生活の時間をうまく有効活用して、一秒一秒を大切にしていくことが、今後の陸上競技にも生きていき、いつかは自分自身の目標を達成する時が来ると思う。成長した、成功した自分に近づくために日々の時間を大切にしていきたい。私を強くしてくれた母沖縄県立北山高等学校(沖縄県)嘉手苅梨紗さん「周りに合わせなくていい。自分は自分のままでいい。」私は物心ついた時から母にそう言われてきた。小学校の頃に一人で行動する時期があった。毎朝、学校に向かう途中の坂道で腹痛がおそってきた。学校に行きたがらない私を母は決して休ませることはしなかった。どうして休ませてくれないのか。泣きながら登校していたのを今でもはっきり覚えている。それでも決して休ませてくれなかった。高校生になった今、母が学校を休ませず行かせてくれたことが私の強みになっている。生きていれば自分の思い通りにならないことの方が多いだろう。そんな時に、自分がどう立ち向かっていくのか。小学生の頃の私には難しい話だが、今なら母が休ませなかった理由が分かる。そんな母のおかげで私は成長したと思う。そして強くなれた。青春期になれば周りが気になり一人になることは「かわいそう。」と思われると私は思っていた。現に、今ふとした時にそう思っている私がいるからだ。でも、その瞬間に、「無理に誰かに合わせる必要はない。自分は自分でいい。それでも自分を必要としてくれる人は離れていかないから。」と言ってくれた母の存在は、私の中で大きな救いになっていた。色んな話を聞いてくれて、安心させてくれたり、気持ちを軽くしてくれる母の言葉を強みにしてこれからも生きていきたい。テーマ2ソーシャルメディアのリアル透明人間桜丘高等学校(三重県)松井葉奈さんツイッター、フェイスブック、ライン。現代社会には沢山の便利なネットワークがある。しかし、これらのソーシャルメディアには「便利」というメリットで、おぎないきれないデメリットがかくされている。それは匿名性だ。例えばネットの掲示板。掲示板には色々な作品や物、さらには特定の個人への誹謗中傷といった悪質なコメントがあふれている。その掲示板利用者のほとんどが、匿名であったり、ハンドルネームを使用し、自分の素性を明かそうとしない。ツイッターもそうだ。沢山の人とつながれるが、裏を返してみれば顔も知らない、話したことのない人とつながっているということになるのである。画面のむこうにいる人は何を考えているのかも読みとれない。時には、匿名性を悪用して、人を傷つける。年々、色々な技術が発達し、人々の生活はより良いものに変化してきた。しかし、その利便性とはうらはらに、今までなかったツールができ、新たな社会現象として問題になっている。今回とりあげた、SNSなどで匿名の書き込みをし、特定の人や商品への誹謗中傷をするのも問題だ。時代の流れではあるだろうが、常にパソコンやテレビなどのネット環境が手元にあり、人と人とが顔を合わせて、コミュニケーションをとらなくなった現代社会が産み落としたのが匿名という名の透明人間だ。技術の進歩よりもこちらの方が重大な社会問題だ。距離大阪府立千里高等学校(大阪府)内山理名さん中高生、いや今はもう小学生でもSNSを存分に使いこなしている。もちろん高校生の私も四六時中SNSに没頭している。一日中ネットサーフィンするのだ。たくさんあるソーシャルメディアの中でも特に使われているのが、「ライン」と「ツイッター」ではないかと私は思う。有名人や、自分の友達とも瞬時につながることができるのが、それらの利点である。しかし、それらを通じて起きたトラブルのニュースを見かけることがよくある。好きな芸能人にメッセージを送り、それの返信が返ってくることで、一般の人と芸能人の本来の距離が、すぐそばにいると錯覚してしまう。そして近づきすぎた結果、トラブルになってしまうのだ。このようなニュースを何度見ただろうか。ソーシャル