ブックタイトル17歳からのメッセージReport2018

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17歳からのメッセージReport2018

17歳からのメッセージ1117歳からのメッセージ奨励賞学校特別賞応募参加校一覧学生審査員賞金賞銀賞グランプリ今までの自分は初めて出会った人や、まだ話した事の無い人を「あの人とは仲良くなれそうにない」とか、「嫌い」などと勝手に決めつけていました。しかし、何も知らない人の事を自分の考えで決めつける事は間違っていたと思います。中学生の時、仲の良い友達と休日に遊んでいました。その時友達は「苦手な人がいる。」と打ち明け、どういう所が苦手で、どういう所が嫌なのかを話してくれました。私は、その人とは同じクラスにもなった事も無いし、話した事もありませんでしたが友達の話を聞いて「苦手な人だな」と思うようになりました。次の年、友達の苦手な人と同じクラスになり、同じ班になりました。私はその時友達の話を思い出して「最悪だ」と思いました。しかし、班活動などで話していると友達の言っていた苦手な部分は全く気にならなく、予想と全然違いました。どんどん話していくうちにお互い打ちとけ休日も遊ぶようになり、今では一生の友達です。知らない人の事をいつの間にか「嫌い」と言っていたのはとても良くないと思いました。何も知らずに知ろうともしなかった人の事を勝手に決めつけて友達に流されるのではなく、まずその人の事をちゃんと知って自分の気の合う人を見つけていきたいと思います。これからの高校生活、人生を良い友達と支え合いながら生きていきたいと思います。楽器ケースを開けて、取り出したマウスピースにその日初めての息を吹き込むとき。たった一息吹き込むだけで、今日の自分の調子と楽器との相性が分かる。相性が悪い日は全く音が出ない。高い音はもちろん、いつもは楽に出せる低い音でさえも厚みのない、薄っぺらい音しか出なくなる。私の吹くトランペットは、同じ金管楽器の中でも花形だと言われている。曲の中にもたくさん目立つメロ◆人に流されない岡山県立岡山南高等学校(岡山県)福井ゆりあさん◆会話山口県立岩国高等学校坂上分校(山口県)上村詩央里さん楽な気持ちで物事をやりこなし、自分の事をちゃんと理解できている人というのはうらやましい。また、そういう人達にはちゃんと余裕がある分、笑顔がよく出て魅力的だ。人にはそれぞれ悩み事やコンプレックスがあるけど、私は自分が、良くも悪くも「真面目」である事が悩みだった。今も変わらない。ただ、こんな自分を好きになってくれた家族や友達がいるから、私自身も自分を好きになって、「真面目」を貫きたい。「お前は金魚か!?」そう先生は、私のことを怒鳴り散らした。なぜ私は金魚だと言われたのか。今まで先生に人間だと思われていなかったのか。私にはさっぱり理解することができなかった。自分なりに、先生の言うことをしっかり聞いて良い生徒として先生に尽くしてきたのだから。一生懸命やってきたことを否定された気になり、余計に腹がたった。「言われたことを、ちゃんとしているのになんでそんな怒るん。」私はとても先生に腹が立った。だが、先生は続けて私に言った。「いつまでも金魚みたいに口開けてエサもらうの待っとたらあかんで!?」私は衝撃を受けた。「そうや、今まで私はエサを待ってたんや。自分一人やったら、何もできへんままなんや。」この時、初めて私は自分の情けない一面を見ることができた。そして「私は金魚じゃないんや口開けてエサもらうの待ってたらあかんのや自分で自立しなあかんのや。」同時に次の自分に成長する為にやらないといけないことが、見えてきた。指示されたことを素直に聞き、達成することはとても大切なことだ。だが、それだけではただのエサをもらう為に口を開けている金魚になってしまう。エサ(指示)を口を開けて待っているだけではいけないのだ。自分から積極的に捕まえに行かないといけない。そうすることによって今までの指示を待つだけの自分からこれから一歩先を見つめることができる自分になれるのだ。◆私は金魚じゃない!兵庫県立神戸商業高等学校(兵庫県)横見実来さんにとびこんでしまった。そこで、弱小校と強豪校の違いというものが身にしみて分かった。一番の違いはリーダーだった。実力があり、圧がある。怒られなれていない私には少し怖かった。でも決してイライラしない。先輩に歯向かうなんてできない。あたりまえだ。でも中学生の時は違った。先輩が怒れば後輩はすぐ愚痴を言う。私は後輩が言うことをきいてくれないと嘆いていたけれど、新しく入った大きな組織を見て思った。後輩が言うことをきかないようにしてるのは、私だと。私の実力がなかったから。私が甘やかしすぎたから。舐められていたのだと気づいた。私もこんな先輩になりたい。だから人一倍努力して実力をつけ、先輩をたくさん観察してたくさん学びたいと思う。そしていつか、中学校に行って後輩達に教えてあげたい。先輩、後輩としてどうあるべきかということや組織の成り立ちを。田舎の弱小校のような私の地元の学校を、高校で知った新たな知識を使って、改善できるような、そんな先輩に私はなりたい。「真面目」である事は損か、得か。私は自分が真面目だと思う。頑固で融通がきかない性格であると知っている。例えば授業中、少しでも誰かが喋り出したら注意したくなる。誰かが見ているわけでもないのに、常に誰かが見て自分を評価している気がして、ずっと全力で頑張ってしまう。部活の準備も、誰よりも早く始めようとする。周りの人は私の事を、「しっかりしている」とか、「自分に厳しい」などと評価してくれる。だけど、私自身はそういう言葉を望んでいない気がする。何でも一生懸命やる分、余裕がない。たまに気持ちをコントロールできないときがある。でも私の周りの友達は、私より余裕がある気がする。私より、笑っている気がする。多少ルーズになって「できない」と笑うよりも、神経質になって崩れてしまう方がよっぽど問題があると思う。だから私にとって、◆私の性格大阪府立千里高等学校(大阪府)米澤美希さん