ブックタイトル17歳からのメッセージReport2018

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17歳からのメッセージReport2018

17歳からのメッセージ1217歳からのメッセージ奨励賞学校特別賞応募参加校一覧学生審査員賞金賞銀賞グランプリあなたは誰かに泣いてもらった事がありますか。私は昔から「泣く側」でした。悪口を言われ、いじめられ。自分がこんなのだから駄目なんだ、自分がいけないんだ、と自分を責めてばかりいました。そんな私は段々と人と関わる事が苦手になり、中学校に上がった頃「場ばめんかんもくしょう面緘黙症」を発症してしまいました。この病気は、学校等の特定の場面で話す事が難しくなり、酷い場合は筆談でしか話せなくなるというものです。言いたい事も言えずにただ苦しむ日々を送り続けた私を救ってくれたのは、友達でした。心無い言葉を浴びていた私の傍に居てくれた友達。そのお陰で私は片時も離す事の無かったノートとペンを置く事が出来ました。高校生になると場面緘黙症の症状も軽くなりましたが、それでも人と話すのは苦手な方でした。そんな私を変えたのは、高校二年生の終わり頃に一年間の目標について全校生徒の前で発表した事です。苦手克服を目標に頑張ってきた私にとって、発表する事自体が苦手克服だと感じた為、発表しようと思いました。そして今まで言えなかった「病気」の事も打ち明けました。勿論、凄く恐かったし、また何か言われるのではないかと心配でしたが、発表が終わるとそこには、感動して涙目になった友達の姿がありました。今まで泣く側でしたが、人に感動して泣いて貰うのはとても幸せな事だと感じたし、これから私は人を感動させられる人になろうと思いました。ふと思った。もし自分に子供がいたら。頭が良くなって欲しい、性格が良い子に育って欲しい、スポーツが出来るようになって欲しい。そのために僕は、自分の子供が小さい頃から九九を教えて、性格を良くしてあげようと努力し、走らせたりボールを投げさせたりするだろう。◆人を感動させる事福岡県立ありあけ新世高等学校(福岡県)太田みらいさん◆僕に子供がいたら佐賀県立鳥栖高等学校(佐賀県)松田竜太さんに今、意見を言うのが苦手な人に自分の気もちを伝えられることの喜びを伝えてあげたいと思うようになった。もう自分のように悩む人が一人でも少なくなるように。祖母からのメッセージを胸に今日も自分らしくいよう。最近テレビで、食事中に携帯を触っている人が増えているということを聞いて驚いた。確かに、どこに行っても携帯を触ってしまうのは分からないこともない。私自身も気付いたら、三時間も四時間も触っていて、結局、学校に行っている以外のほとんどの時間を携帯に費やしてしまっていた。そこで私は、携帯を解約するという一大決心をした。大学受験を一年後に控えている私にとっては携帯は最大の邪魔物で、このままの現状では、絶対第一希望の大学に受からないだろうと焦りを覚えたのだ。提出物の確認や、友達と遊ぶ約束は全てSNSに頼ってきた私は、携帯がなくなってからは本当に不便だった。だが慣れてくると、自分でしっかり提出物を確認する習慣がついたし、自然と勉強机に向かう余裕ができた。そして、今までの自分と一番変わったのは、友達との接し方だと思う。今までは、相手の顔を見ずに携帯と向き合って話をしていた。今考えると、相手が目の前にいるのに顔を見ずに話していたことが驚きである。今では、しっかり相手の目を見て話しているし、前よりも少し会話が弾んでいる気がする。携帯が使えないことは本当に不便だ。でも、携帯を使わないからこそ全ての物事がスムーズに進んでいると思うし、コミュニケーション能力もだんだんとあがってきていると思う。◆本当に大切なこと済美高等学校(愛媛県)山本純華さんディーがあり、とても重要であると思う。しかし、どんなに目立つメロディーを吹いても、音が綺麗でなければ聴く人に感動を与えることはできないし、吹いている方も気持ちよくない。だから、自分の楽器との相性がいつでも良い状態であるために、毎日ゆっくりと、じっくりと、楽器と会話をするように基礎練習をする必要がある。私は人とのコミュニケーションが得意ではない。素直に思っていることを相手に伝えられず、関係が悪化してしまうことだってある。人とコミュニケーションをとるときも、楽器のようにゆっくり、じっくり話をして、お互いがお互いの話を聴くことができれば、良い関係を築いていけるのではないだろうか。これから私はもっと素直になって、いろいろな人と会話をしてみたい。私は中学二年生まで自分の意見を他の人に言うことが苦手だった。家族と話していてもこの言葉は言っても大丈夫なのか、変に思われないかが気になって途中から相槌や同意をして意見を言うことから逃げた。学校でも友達に手伝ってと言われたことが本当はやりたくないことでも断ったら嫌われるかもしれないと思うと「いいよ。一緒にやろう。」と言うので精一杯だった。ある日祖母に「彩花ちゃんは思っていることをちゃんと言葉にしてくれないね。」と言われて私は驚いた。自分では上手く隠せていると思っていたからだ。「そんなこと、ないよ。」と私は否定した。祖母は「言葉に正解なんてないよ。意見は違うのが当たり前だし自分の考え方を広げる材料になる。言葉の世界が広がるんよ。だから、いつか彩花ちゃんもおばあちゃんの言葉の世界を広げてね。」と言った。私はこっそり泣いてしまった。自分の言いたいこと、本当に伝えたいことを言ってもいいと祖母に言われたようだった。私はそれから自分の意見を言うことが苦手じゃなくなった。前よりも人と話すことが楽しくなったし、本当の自分をみせられているようでうれしかった。私は過去の自分のよう◆祖母のメッセージ徳島県立小松島西高等学校(徳島県)武田彩花さん