ブックタイトル17歳からのメッセージReport2018

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17歳からのメッセージReport2018

17歳からのメッセージ2617歳からのメッセージ奨励賞学校特別賞応募参加校一覧学生審査員賞金賞銀賞グランプリその事を理解し、困っている人の手助けを自分からできるような広い視野と優しい心を持った人になりたい。将棋でも人工知能が人間を負かすようになりました。その理由は、人間が何十年もかかって学び経験するような数の対局を人工知能は数分で終えるからと聞きました。人工知能は今後、多くの仕事で使われるようになると思います。私が知りたいこと、学びたいことは、どのような仕事が人工知能にむいているかです。調べると自動運転が今後、普及するとありました。タクシーやバスの運転手や飛行機のパイロットなどが人工知能に代わるかもしれません。よって、私がさらに知りたいのは、人工知能にどうやって究極の選択を教えるかです。たとえば、航空機事故が避けられないとき、地上の被害を出さずに乗客の被害を大きくするか、地上に被害を出すが乗客の被害を小さくするかといった選択を人工知能がする場合、誰がどのように教育するかは大変難しい問題だと思います。航空会社がどのような教育を人工知能にしているかで乗客がフライトを選ぶ時代が来るかもしれません。今後、人類と人工知能が共に生きてゆく時代となっていくと思います。そのとき、人々の体や心のサポートを人工知能が行うことで勤労条件の厳しい人々も健康で安全に働くことが出来ます。このように、人工知能が全人類にとってどのように役に立つか考えていきたいです。今いちばん知りたいこと、学びたいことテーマ2◆人工知能と共に生きるには日本航空高等学校石川(石川県)岩坂まいさん終わっていた。日本にいたころの忙しさとは無縁の生活だった。しかし、SNSで見る友達のように、現地の子の誕生日会に行ったこともないし、お泊まりだってしたこともなかった。私は焦りを感じていた。留学前に自信があった英語も間違えるのが怖くて自信も失っていた。SNSを見るたびに劣等感を感じて何に対しても消極的になってしまっていた。そんな私を救ってくれたのは、日本にいる親友がくれた「もえからしく。」という一言だった。それから私は、人と比べなくなり、楽になった。SNSの友達のように多くはないけど、私には親友ができた。友達のように上手くはないけど、留学前より英語が上手くなった。人と比べなくていい。私は私なんだ。どんな私でも受け入れて、私は私らしく、私の人生をこれからも生きていく。学校からの帰り道によく見かける電動車いすでゆっくり歩道を進んでいる高齢者。近所に高齢者の多い私にとって特別な光景ではない。だからそんな高齢者を気に留めることもなくその人がどこに行くのかなど深く考えた事などなかった。そして過疎化や高齢化などの社会問題は私にとって日本の現実であり、どこかで起きている事なんだという認識だけのただ流れている情報にすぎなかった。今までの私は自分のいるこの環境が当たり前のものだと思い淡々と過ごしてきた。ある日近所のスーパーが閉店した。買い物をするのに歩いて一分が車で五分の距離になり不便さを感じた。その時にふと浮かんだのは近所に住む多くの高齢者。車を運転する事はできず、バスも少ない。何時間かけて買い物に行くんだろうと身近にいる高齢者が気になりはじめた。その時に気付いた事は私たちにとっては少し不便さを感じるだけの事でも高齢者にとっては大きな悩みとなる事である。この経験で少し視点を変えると身近に多くの問題がある事に気付いた。だからこれからは一つの物事について様々な立場から考えられるような人になりたい。私にとって当たり前にできる事は、ある人にとっては困難なのかもしれない。◆私の当たり前、ある人の困難宮崎県立延岡星雲高等学校(宮崎県)田野ほのかさん私たちの周りには理不尽がたくさんある。何かの理由をつけて怒ってきたり、悪口を言ったりする。「そんなのおかしい」と思っていても、なかなか言い出すことはできない。ある日、学校の集会で校長先生が「大人と子どもの違いって何だと思いますか?」とおっしゃっていた。それは理不尽を受けとめられるか、受けとめられないかだと私は思った。子どもは嫌なことがあると、泣いたり、嫌だとはっきり言ったりするだろう。けれど、大人は違って我慢しなくてはならないことが多い。でも、我慢できずに逃げ出してしまう大人はというと、それは大人の皮をかぶった子どもだと私は思う。私たち高校生は、大人と子どもの境目にいる。私は理不尽を押しつけてくる人のことを心の中で「先生」と呼んでいる。私に無理難題を押しつけたり、困らせたり、怒らせたりする先生。でも、そんな先生のことを私は嫌いじゃない。だって私のことを成長させてくれるから。これを乗り越えられたら私はようやく大人になれる。それは何年後になるだろう。はやくなれるかもしれないし、すごくおそいかもしれない。おそくなってもいい。きっと逃げないことに意味がある。そう思いながら私は今日も先生と戦っている。SNSで毎日のように投稿される友達の楽しそうな写真。ハッシュタグ〝StudyAbroad?現地の子と一緒に撮った写真。ハッシュタグ〝Bestfriend?私は負けたくなかった。友達が羨ましくてしかたがなかった。私は高校2年生の冬から1年間、ニュージーランドに留学をしていた。キラキラと輝いた留学生活を思い描いていた私は、早く留学に行きたくてしょうがなかった。留学当初は本当にキラキラしていた。ホストファミリーは優しく接してくれるし、学校も宿題はほとんどないし、午後3時には学校は◆理不尽長崎県立清峰高等学校(長崎県)堀之内真凜さん◆Bemyself―自分らしく―聖和女子学院高等学校(長崎県)久原萌花さん