ブックタイトル17歳からのメッセージReport2018

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17歳からのメッセージReport2018

17歳からのメッセージ2717歳からのメッセージ奨励賞学校特別賞応募参加校一覧学生審査員賞金賞銀賞グランプリ永遠に増幅していくものなのだと知った時、目の醒めるような驚きを実感しました。広い宇宙に想いを馳せながら、私は最近、「人は死んだ後の魂はどこに行くのだろう。」「再び人間として生きるのか、それとも何か別の生命体に生まれ変わるのか。」などと考える事が増えました。人の生死が、宇宙や天体の法則に関わっていると聞いた事もあります。恐竜が滅びていったように、人類も数千万年で滅亡し、太陽も約五十億年後にはビッグバンを起こすと言われています。私の今の生活も、日本も、大好きな卓球の世界もいつかなくなるのだろうかと思うだけでも、そのはかなさに気が滅入りそうになります。しかし、無限の可能性と未知の世界を秘めたる宇宙に、今後も関心を持ち続けていきたいです。そして、いつかは、宇宙旅行が一般的になるその日を夢見て、宇宙への憧れを持ち続けていきます。私が今一番知りたいこと、学びたいことはどうすれば文系でもAI化されている世の中で生き残っていけるのかということです。今、私たちの身の回りで様々なもののAI化が進んでおり、AIという言葉も身近なものになっています。私達の世代のほとんどの人がこの状況を不安に思っていると思い、私もその中の一人です。これは私達十七歳の人々にとって私達の将来を変えてしまう可能性のある非常に重要な出来事だと私は考えています。なぜなら、今様々なものがAI化されている、つまり私たちの将来の仕事をAIが奪いつつあるということです。既に日本ではコンビニのレジの無人化、出入国審査官などがAI化されています。将来なくなる仕事のほとんどは文系の人が就く職業だと言われています。なぜなら、文系の人々が就く職業のほとんどが単純作業で、AIが最も得意とすることが単純作業であるからです。私は、文系の学科に属しており根っからの文系であるため、もし将来自分にできる仕事がなくなってしまった◆AI化されていく世の中で大阪府立千里高等学校(大阪府)三村優菜さんら、といつも不安に思っています。AI化されない職業とは人と人とのコミュニケーションでのみ成り立つ職業なのではないかなと考えています。ですが、コミュニケーションのみが役立つ訳ではないと思うので、これから進学し学んでいく中でどのような能力をつけていくことが重要なのかを学んでいきたいと考えています。私が小学三年生の頃、母の知り合いがよく家に遊びに来ていた。その人はすごく優しくておもしろくて物知りな人だった。特に家のことや道路、土地についてはすごく詳しかった。ある日、家の近所にあるガタガタの道路がきれいにさらさらになっていた。自転車もスイスイと進むし、すごく気持ちがよかった。その事を母の知り合いに話すと、「その道路をきれいにしたのは私達だ。」という言葉が返ってきた。私はすごく驚いて、すごく感動した。その人の職業が建設会社の現場監督だと知り、さらに質問が止まらなくなった。「他に作った道路は?」「どうやってガタガタの道路をきれいにするの?」「今、どんな現場で働いてるの?」その人は全て丁寧に教えてくれた。私の知っている近所の道路はほとんどその人がたずさわっていて、今は空港の滑走路を作っているところだと聞いた。私達が当たり前に走ったり歩いたりしている道路は、こんな身近な人達が一生懸命働いてできたものなんだと気付かされた。道路だけでなく、家も施設も学校も色んな人が作って出来たものだと思ったら、当たり前と思っていたものがそうじゃなくなって、なんだかすごく感動した。作ってくれる人がいるから私達は生活する事ができている。私はこの人みたいになりたいと思った。そこから私の夢は「人から感謝されるようなものを作り上げる事」になった。そのために建築の知識を学びたい。◆夢大阪府立東百舌鳥高等学校(大阪府)米谷優さん5億円のヴァイオリンと20万円のヴァイオリン。その2つの音を聞きくらべて、どちらがどちらか、どの程度耳が肥えていればわかるのだろうか。先日行われた芸術鑑賞会で実際に聞き比べをした私は、自分の答えが正解だとわかったとき心底喜んだ。小さな頃から音楽に触れ、中学3年間は吹奏楽部で活動していたが、耳が肥えたという感覚はほとんどない。高校でも吹奏楽部に入部したが、先輩方の指示が中学より遥かにレベルアップしていることに気づき、本当にこれから大丈夫なのかととても不安になった。私がいま1番欲しい物は、肥えた耳だ。しかしそれは誰でもすぐに手に入る、という物ではない。だからどうしたらもっとよく音を聞けるようになるのか、どのように音を聞く練習をしたら良いのか知りたい。もっと、音の端から端までもらさずに聞きとったら、どんな風に聞こえるのか知りたい。また、聞き取った音を言葉で発信するために、もっと音楽について学びたい。どのような構造でできている音楽なのか、どのようなサウンドが求められているのか、自分が理解して、それを周りに伝えられるようになりたい。なぜ私が、ここまで音楽について知りたい、学びたいと思っているのか。それは、私は吹奏楽部が大好きで、少しでも部の役に立ちたい、と思っているからだ。「宇宙は無限の広がりである。」私は中三の時から、この宇宙の神秘について非常に惹かれるものがあり、勉強を続けています。その時、強烈に宇宙に衝撃を覚えたきっかけがこの事実でした。それまで宇宙は、何の変化もなくずっとそこに在り続ける物だと思っていました。しかし、宇宙は時を経て◆耳を育てて山梨県立吉田高等学校(山梨県)渡邊ゆりさん◆宇宙に魅せられて愛知県立名古屋聾学校(愛知県)山口詩織さん