ブックタイトル17歳からのメッセージReport2018

概要

17歳からのメッセージReport2018

17歳からのメッセージ3017歳からのメッセージ奨励賞学校特別賞応募参加校一覧学生審査員賞金賞銀賞グランプリ一人の人間を呼ぶ呼び方だが、私が一番「呼ばれた」と感じるのは、やはり自分の名前である。キラキラネームが近年話題となったが、もし自分の名前に不満を持っている人がいたら、その人はつまらない人間になると思う。名前を他人に馬鹿にされたとしても、その名前に誇りをもって生きる事は、その人にしか出来ない。名前の居場所を守り続けていくのは、その人にしか、出来ないのだ。人というものはどうして他人に対して良いイメージより悪いイメージの方が記憶に残りやすいのだろう。人によって感じ方の違いはあると思うが、少なくとも自分はそう思う。私の親は私の事を祖父と似ていると言う。それはけして良い意味ではなく、「だらしない」「自分勝手」という意味だ。私はそんな事を小さい時から言われつづけ祖父が嫌いになった。ある日私の叔母から祖父の昔の話を聞く機会があった。私のイメージとは裏腹に祖父を尊重した話だった。私の家はサービス業をしていてよくお客さんから送り物が届いた。それは祖父にお世話になった人からだったらしい。昔から優しい性格で、色んな人を支えて助けてきたから、今でも色んな人が私の家に訪ねに来る。それが普通ではないと叔母の話を聞いて初めて気付いた。そして同様におどろかされた。今までにそんな話を聞いた事は一度もなかったのだ。「良い事」というものは何度も同じようにすれば、それが「あたり前」になるのだ。その「あたり前」をやめた時、それは「悪い事」になる。「良い事」というのは見た人が新鮮に感じる事で思う事なのだ。私は一度見直してみてほしい。それは本当に「あたり前」なのか。「悪い事」か。それだけで他人のイメージは変わると思う。それだけで社会はより明るくなるだろう。◆イメージ(福井県)匿名希望番組やアニメをいつも見ていた。しかし、中学生になり、スマホが自分の手元に来ると、その環境は一変し、スマホばかりになった。テレビの場合は、内容をもっと知りたくて近づいても全体を把握するのに時間がかかる。そして、テレビ番組は出演者が多く、場所を移動することが多い。それで、私には見づらく、内容が把握しにくかった。一方、スマホの場合は、近づくと全体が把握できるし、じっくり見たいところがあると、一時停止をしたり、巻き戻しをしたりできる。そして私の見るYouTubeは、出演者が一人か二人程度で、場所はほとんど変わらない。さらに、映像が鮮明である。だから、内容をより詳しく楽しく見ることができる。それでスマホで映像を見ることが増え、さまざまな情報に触れることができ、豊かな生活を過ごしている。また、私は、小学生の時、分からない言葉を調べることがほとんどなかった。なぜかというと辞典の文字が小さく見えにくかったからだ。しかし、スマホは、自分の見えやすい大きさで調べることができる。だから、知らない、分からないと思ったら、すぐに検索するようになっていた。スマホは、目の悪い私にとって画期的な道具で、私の生活になくてはならない存在だ。人が一番「自分は今ここに存在している。」と感じる瞬間は、自分の名前を呼ばれた時だと思う。人は人を呼ぶ際、たくさんの呼び方をしている。年下や立場が下の人間に対しては「お前」、逆に年上や立場が上の人間に対しては「あなた」、自分の事を「こっち」と呼び相手の事を「そっち」と呼ぶ人もいる。しかし私は、なるべくその人の名前を呼ぶようにしている。「私はあなたの存在を認めているよ。」という意味付けになると思うからだ。例えば、私が三兄弟の長女で、大人になって社長になったとしよう。家の中では「お姉ちゃん」、会社では「社長」、昔からの友人は私の名前を呼ぶだろう。どれも皆、私という◆名前の居場所(福井県)匿名希望女の子らしくとか男の子らしくとかそうやってゆう人へ女の子で格好良くたって男の子で可愛いくたって別にいいと思いませんか女の子なんだから…男の子なんだから…そう言って決めつけられるのは苦しいんです恋愛もそうです女の子には「彼氏できたの?」男の子には「彼女できたの?」いつも聞かれますでもこれは女の子は男の子と、男の子は女の子と、決められているような気がします女の子が好きな女の子もいる男の子が好きな男の子もいるだから聞くときには「好きな人できたの?」と聞いてほしいです。女の子はこうだ、男の子はこうだ!そんな概念をなくして、あるがままの姿を受け入れてほしいです。私は目が悪い。矯正しても小さい文字は見えないし、遠くの物や字も見えない。それでも、私は小学校時代、テレビ◆自分らしく福井県立三国高等学校(福井県)西端葵さん◆スマホと私福井県立盲学校(福井県)青木和希さん