ブックタイトル17歳からのメッセージReport2018

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17歳からのメッセージReport2018

17歳からのメッセージ3517歳からのメッセージ奨励賞学校特別賞応募参加校一覧学生審査員賞金賞銀賞グランプリ父は窓を開け言った「静岡で車が動かなくなって部品を買い換えるのに時間がいるって言われたから新しい車に換えてきた。」と…。母の相談もなしに買ってきたのでさすがの母も怒ると思ったが、母はなぜか笑っていた。私の父は誰がどう見ても変わっている。お金の使い方も悪いし何の相談もしない。だけど、私はそのお金の使い方は間違っていないと感じる。父はもうすぐ仕事を辞めるのでこれだけは言いたい。「今までおつかれさま。」と。そして「ありがとう。」と。あなたは、今の社会に疑問を感じたことはあるか。そう問いかけられると大抵の人は、あると答えるだろう。なぜなら、日本の社会は差別であふれているからだ。その中でも性別による差別が多いと感じる。例えば、女性専用車両が存在することだ。女性にとってはうれしい存在だ。化粧を気がねなくできるし、痴漢をされる可能性も少ない。一見、いいことばかりのように思えるが、男性にとってはどうだろう。乗れる車両が減り、女性専用車両に誤って乗ってしまうと変な目で見られてしまう。よかれと思って設置した物が知らず知らずのうちに男女の差を広げている。男女と仕事や家事の関係についても同じことが言える。昔からの考えで、女性は家で家事をして男性は外で働くという考えは今でも残っている。女性が仕事をすることは近年多くなっている。だが、逆に男性が家事をすることは少ない。私の家庭もそうだ。母が父に「家事を手伝って。」と頼んでも、「仕事で疲れているから。」と断る。母は仕事をし、家事もするのになぜ父はやらないのだろうか。ふとしたところに男女の差はある。男女がお互いにストレスを感じず、対等な立場で支えあえる未来はいつ訪れるのだろうか。待っていても何も変わらない。実現させるためには、誰かが声を上げなければならない。とても勇気がいることだ。いつか誰かが、という人まかせな気持ちは捨て、自分から行動する気持ちが大切だ。◆男女の差大阪市立南高等学校(大阪府)中澤ひかるさん僕は毎日、通学してからおにぎりを食べている。体を大きくするためや、一時間目の授業から頭が働くようになど目的は様々だ。これは高等学校に入学してから始めて、今では僕の日課になっている。そんなある日、おにぎりを食べるときにふと気づいた。いつもより大きいおにぎりだった。近くにいた友達に聞いてみた。「これ大きくない?」その時に友達が「おにぎりの大きさは親の愛の大きさだと思うよ。」と笑いながらふざけたような感じで言った。しかし僕はその一言が胸に響いてきた。家に帰り、母におにぎりを小さくしてもらうように頼んだ。最初は小さかったが、日がたつにつれて、大きくなってきた。だが、なぜか嬉しかった。それは僕が愛されていると認識したからだ。親は無意識だと思うが勝手にそうなってしまう。親は、たかがおにぎり一つに、気持ちを込めて作ってくれている。僕は、これからもおにぎりに隠された親からのメッセージを探し求めて食べ続けていく。私の父は少し変わった人だ。コンピューターの会社に勤めながら土日はサーフィンをしに静岡県まで行く。父が変わった人だと感じたのは私が10歳の頃だ。服を買いにデパートに行った時のこと、私は欲しい服は見つかったがどの色にしようか決めれなく父に相談した。すると父は全部買えと言ってそのままレジにもっていったのだ。私はすごく驚いた。それからと言うもの多くの事件はあったが、我が家の最大の事件は私が中学生の頃に、父がいつものように静岡にサーフィンをしに行った時のこと、日曜の夜に帰ってくるはずの父がこの日は昼過ぎに帰ってきた。私と母は珍しいと思い窓の外を見た。すると我が家の車ではなく見たことのない車が家の前に停まっていた。私と母は誰の車なのか確かめるべく下に降り車の中をのぞいた、するとそこにいたのは私の父だった。◆隠されたメッセージ大阪市立桜宮高等学校(大阪府)坂元彪吾さん◆父の性格大阪市立西高等学校(大阪府)西田小夏さん私は突然の出来事に涙が止まらなかったことを覚えている。今でもその先生のことを思い出す度に、涙が溢れる。だが私はある時ふと、英語の勉強を頑張り続けることで恩返しができるのではないかと考えた。それからは英語の勉強をする度に大切なペンと共に頑張ってきた。その先生がペンを見守り、そして応援してくれているような気がして、いつの間にか私のお守りのような存在になっていった。大切な一本のペン。私はこれからもこのペンと共に頑張り続けたい。たとえ、恩返しができたとしても。もし、生まれ変われるなら、あなたは何になりたいですか?みんなが憧れるモデルさん。あのかっこいい俳優さん。それとも、みんなから愛されるかわいい動物。無限にあるでしょう。もし生まれ変われるなら。私は雲になりたい。当たり前のことだが、雲になったことはない。だからこれから書くことは私の勝手な想像だ。雲は自由だ。いつも自分の好きな姿で存在できる。消えることだってできる。雲はいろんなものを見ることができる。誰かの努力しているとき。その努力が報われる瞬間。新しい命の誕生をも目にすることもできる。ただし、いいことばかりでもないみたいだ。笑っている人、喜んでいる人がいるなら、泣いている人、落ち込んでいる人もいる。だが、それを悲しいことだとは思わない。悲しみや挫折があってこその成長、幸せだと私は思う。雲はいつも見ている。世界中の悲しみ、そして幸せを。過去も未来も雲は見ているのだ。もし、生まれ変われるなら何になりたいですか?私は雲になりたい。◆もし、生まれ変われるなら大阪市立桜宮高等学校(大阪府)岡本ららさん