ブックタイトル17歳からのメッセージReport2018

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17歳からのメッセージReport2018

17歳からのメッセージ3817歳からのメッセージ奨励賞学校特別賞応募参加校一覧学生審査員賞金賞銀賞グランプリ「ありがとう。」たった5文字の言葉が、お母さんの心を動かしているのだと感じた。私も「ありがとう。」といわれると、とても嬉しい。更に、毎日言ってくれる人がいると頑張って次もしてあげようと思う気持ちになる。なかなか改まって感謝することは恥ずかしい。だが、言われて嫌な人はいない。「ありがとう。」たった5文字の言葉を言うことで、人の心を動かすきっかけになるのではないかと思う。この話は、バスの車内で起こった出来事です。私が友達とバスに乗ってお出掛けをしていました。目的地に着く四駅前のことです。そこで七十代前後のおばあちゃんが乗って来ました。その時、車内は満員状態に近く空いている席がありませんでした。私は席を譲ろうかと思いました。しかし、おばあちゃんと私との距離が六席分も空いているということが、足かせとなり、なかなか声を掛けられずにいました。すると、前席の人が席を立ちおばあちゃんに声を掛けました。無事におばあちゃんが席につけた時、私の胸の中にある感情の波が押し寄せてきました。それは後悔です。その後二人は楽しそうにお話をしていました。楽しそうに。その笑顔は前席の人が作ったものです。あの時、距離が…なんてぐだぐだ考えずに行動していれば、その笑顔を作ったのは私だったのかもしれないのです。この時、私は「思う」だけでは何も始まらないということに気付きました。「思う」だけでなく行動が伴わなければ全く無意味なのです。なので、後悔しないためにも、自分自身のためにも、この出来事を教訓に確実に行動に移していこうと決めました。そして次こそあの笑顔を作るのは私です!!◆「思う」だけは無意味。岡山県立瀬戸高等学校(岡山県)岡澤莉歩さん努力でタイムが出てしまった。他の高校からも、推薦の話が来ていた。かなり調子に乗っていた。中学校では、自分は強い奴だとずっと思っていた。高校に行っても自分は、強い奴だと思っていた。だから、推薦をことわって県で1番陸上の強い高校に進学した。入学し、入部した。その瞬間、僕は弱い奴になった。中学校では、1番だった奴は、高校では、1番弱い奴になった。どんなレースでも、どんな練習でも、みんなに置いて行かれる。同級生も先輩も、すごい人達だった。ある時、僕はケガをしてしまった。その時に、同級生の事をふと見ていた。そいつは、練習が終わっても、自分を追い込んで練習をしていた。僕は、そんな事ができないとても弱い奴だったと気づいた。治った日から、僕はそいつと一緒に練習をした。それから2年生になった。この1年で僕は弱い奴から心もタイムも少しは強くなった。まだまだ、満足はできていない。ただ、苦しく辛い時も一緒に努力した同級生。支えてくれた人。いろいろな方々から頂いた勇気。強い奴から学び、笑い合った。すべてに感謝しながら、僕はもっと強い奴になれる。「ありがとう」その言葉は人の心を大きく動かす魔法の言葉だと思う。普段家の家事をしてくれているお母さん。毎日夜遅く帰ってきては、家族の分のご飯を作って、その後、仕事の続きをしている。また、高校生になった私は、小学校3年生から続けているバスケをするためにバスケ部に入った。そのため朝練がはじまり、毎日お弁当を作ってくれているお母さんの負担も大きくなった。「ありがとう。」たった5文字を言うだけでお母さんは笑顔で「はい。」と言ってくれる。なぜ、たくさんの家事をこなして、お弁当を作って、洗濯物を洗って、毎日大忙しなのに、文句を言わないのか。とても疑問に思った。だが、毎日お弁当を作ってくれているお母さんに言う◆たった5文字の言葉岡山県立岡山南高等学校(岡山県)西畝ひかるさん私は十歳年の離れた妹がいる。その妹には毎日、いろんなことで驚かされることばかりだ。ある日普通に家にいた時、目の前で妹がドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』のダンスをフルで踊っていたのだ。私や兄妹が教えたことは一度も無い。だから私は、「どうやって覚えただ!?」と妹に聞くと、「YouTubeで見て覚えた。」と言ってきた。驚いた。私でも踊れないというのに、妹は一人で見て覚えたというのだ。驚いたことはこれだけではない。ついこの間も、妹に編み込みのやり方を聞かれて、少し面倒くさかったので適当に教えたにもかかわらず、二、三日後にはもうできるようになっていた。これには自分の妹ながら天才ではないかと思った。この妹の学習能力の高さは別のところでも発揮されている。我が家は四人兄妹なので、自分の物を勝手に食べられることが多々ある。だから私や二つ下の妹は、袋に「○○の!」と書くことがある。これを妹は見ていたのであろう。まだきれいとは言い難い字で「○○の!たべるな!」と書いてあった。八歳からのなかなかの上からのメッセージに笑ってしまった。下の子は上の子を見て育つと言うが、本当にそうだろうと思う。なんでもできてしまう我が家の末っ子。将来どんな子になるのか、私は今からワクワクしている。僕は、高校から陸上競技を始めた。中学生の時は、野球部と駅伝部で、タイムが1番だった。中学校の時は、僕が1番だ、誰も僕に勝てないとずっと思っていた。ほどほどの、◆わが家の末っ子鳥取県立米子南高等学校(鳥取県)山脇紫雨さん◆強い奴・弱い奴・支え合える奴鳥取城北高等学校(鳥取県)濵橋雅幸さん