ブックタイトル17歳からのメッセージReport2018

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17歳からのメッセージReport2018

17歳からのメッセージ4217歳からのメッセージ奨励賞学校特別賞応募参加校一覧学生審査員賞金賞銀賞グランプリ「その仕事は、いずれ人間を必要としなくなると思います」先日、将来の夢について調べたところ、そう書いてあった。私たちは将来、人工知能に夢さえ奪われてしまうのか。人工知能は社会を変容させるのか。私たちは気づいていない。すでに、人工知能が人間の仕事を奪っていることを。人工知能の怖いところは、「自ら考える力が備わっている」というところだ。人工知能は、人間の脳であり、ロボットではない。つまり、自発的に発展していく。人間はしないこと、人間が思いつかないことをつくりだしていく。いつか、人間の知性を超えるときがやってくるといわれている。だが、これからの未来を担う私たちが、そのこととどう向き合っていくかが大切になる。人間の実力をのばすために、人工知能をどう活用していくかがこれからの社会のテーマの1つになると思う。人工知能が、どのようなことを行っていくかは、私たち人間の判断次第だ。ということは、私たち人間の判断次第で危険な存在にもなりうる。すべては、私たち人間次第なのである。人工知能は、ときには、私たちを手助けしてくれる、大切な存在でもあるのだ。人工知能と、どう向き合っていくかは、私たち次第だということを、常に認識し、決して忘れてはならない。10年後、消えているかもしれない職業がある。人工知能という恐ろしいものに、人間の職業が次々と奪われていく。しかしオックスフォード大学が認定したあと10年で消える職業の一覧を見てみると、レジ係やスポーツの審判、レストランの案内人など、丸っ切り感情のいらない職業ばかりだ。私は思った。いっその事そんな感情のいらない職業は人工知能に任せてしまえばいいのだと。少子高齢化が進む中、人手が◆人工知能とこれからの私たち鹿児島県立大島高等学校(鹿児島県)菊入美渚さん◆人間にしかないもの鹿児島県立大島高等学校(鹿児島県)登島凜さんかもしれないけど地元の言葉を忘れないことも大事だと言われた。それを聞いて、ハッとした。たしかに、地元の人と話すときは、ほっとする。会話の中に落ち着きと温もりと安心感がある。そのときの私は方言だけでなくその安心感も失うところだった。私はなまりを通して地元の人の温もりを改めて感じることができた。方言を使うことで、私も誰かに温もりを伝えることができる。「方言ってステキ!」今、私はこれを声を大にして伝えたい。「いつもありがとう。あなたと話すと元気がでるわ。」私はお客さんのこの言葉を聞き、美容師になろうと決めた。私の母は美容師だ。幼い頃から母の仕事を近くで見てきたが、最初は美容師になりたいという気持ちはなかった。休みも少なく、疲れて帰ってくる姿ばかり見ていたからだ。だが、成長し考え方も変わってだんだん美容師という職業に興味を持ち出した。お客さんと楽しそうに話す母の姿や、笑顔で美容室を後にするお客さんを見て、いつか私も母のような美容師になりたいと思うようになった。私は人と話すことがとにかく好きだ。初対面の人とでもすぐに打ち解けることができる。また、社交的な性格を生かし、中学や高校では、学級委員や生徒会なども務めてきた。だが、私は自分自身あまり聞き上手ではないと思う。相手から相談を受けたときなど返答に困ってしまう場合がある。接客業に必要なコミュニケーション能力は、話し上手だけではなく聞き上手でないといけない。今後の私の課題は聞き上手になることだ。そのために、相手の話を頭でよく考えながら聞くようにしたいと思う。私は来年から美容室に就職することが決まっている。今後の自分の課題をクリアし、誰からも頼られる立派な美容師になれるようにがんばりたい。そしてたくさんの人々をきれいにし、笑顔にしたい。◆たくさんの人を幸せに宮崎県立延岡商業高等学校(宮崎県)井本有香さん嬉しいや悲しいなどの気持ちはなく、「わかった。」とだけ返信した。家族のいる家へ帰ると、とてもにぎやかだった。父や母、兄、妹、全員と話をした。「今日のご飯は何。」「今日学校で先生に怒られた。」と、これまで当たり前だった会話を沢山した。家族はみんな、輝くような笑顔だった。その時、私は心から楽しいと思えた。先生にしかられたことなどの出来事も、家族に話を聞いてもらったことでプラスに考えることができ、明日は頑張ろうと、笑顔になれた。私はこの一週間がとても短く感じた。毎日笑顔で明るい気持ちでいられた。たった一週間家族と過ごすことで、物事を前向きに考えられるようになった。そして「人は誰かと会話することで笑顔になれ、前向きな気持ちになる」ということを家族に教えてもらった。家族と離れての生活に戻ってからも、毎日がとても充実していた。友達との会話も増え、勉強や部活動も頑張ることができた。あの日、家族と話したことは、私の見る世界を変えた、忘れられない一週間です。ある日テレビをつけると地方の方言についての番組が放送されていた。様々な地方の方言を紹介する中、一般視聴者からの声として方言が恥ずかしいという意見も紹介されていた。私はそれを聞いて共感した。平戸で育ち、平戸の言葉に囲まれて過ごしてきたが、高校に入学してからは自分のなまりが他の市の人と比べると違っていることに気づいた。それまではそのなまりは普通だと思っていたし、他県の親戚と話しても特に意識していなかった。それ以降私はなるべくなまりのない言葉を使うようにした。久しぶりに会った祖母に話し方が変わったと言われたので、そのことを話した。すると、なまりをなおすことも大事◆方言で伝え、方言を伝える。長崎県立清峰高等学校(長崎県)平山英恵さん