ブックタイトル17歳からのメッセージReport2018

ページ
9/48

このページは 17歳からのメッセージReport2018 の電子ブックに掲載されている9ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

17歳からのメッセージReport2018

17歳からのメッセージ0817歳からのメッセージ奨励賞学校特別賞応募参加校一覧学生審査員賞金賞銀賞グランプリを調べながら。私はなんだか恥ずかしくなりました。何もしようとせず話しかけることを私はあきらめたのに、彼女は毎日こんなに努力していたんだと思うとすごく恥ずかしかったです。あと数ヶ月で彼女はアメリカに帰ってしまいます。残り少ない時間だけど、ちゃんと英語を勉強して次は私が努力をして、私から「英語」で話しかけてみようと思います。「何歳まで信じてた?」何気なく振られたこの一言で、私は夢から覚めた。周りの友人達は当たり前のように「保育園の頃」、「小学生の頃」と楽しそうに話を続けていた。私はただ笑顔をつくり、うなづく事しかできなかった。それ程自分の中で、サンタ・クロースという夢の存在は大きかったのだ。もちろん一度も疑った事がない程純粋だった訳ではない。両親に聞いてみても妖精なんだよの一点張りで、しびれを切らした私はある計画を立案した。何が欲しいかをイヴの夜まで秘密にし、一夜でプレゼントを準備できるか試したのだ。結果は毎年と変わらず届けられており、小学生だった私はすっかり信じるようになったのだ。今思えば両親にとても手間をかけさせてしまった事だろう。それでも自分の時間を使い、あの手この手で子どもに夢を与えようとするのは、子どもへの思いや愛情がなせる事なのではないかと思うのだ。これは私の家庭だけの話ではなく、家庭の数だけサンタの数があると思う。それぞれ違いはあれど、どのサンタであれ子どもを深く愛し、そのためにたゆまぬ努力をしているのだと思う。私も将来家庭をもつ事があればきっとサンタになる時がくるだろう。その時私は自分のサンタのようになりたい。そして、いつかサンタと同じ立場になった時、私の大先輩サンタに当時の話を聞きたい。あの時、どんな心境だったのか、私は今とても知りたいのだ。◆サンタ・クロースの正体大阪市立南高等学校(大阪府)乾真菜さん楽しみにしていた交換日記が途絶えてしまうかもしれない。たったそれだけが怖くて、気持ちに蓋をした淡い初恋。好きになったのは女の子だった。小学校、入学式。出席番号順の席で隣になった、褐色肌のかわいい女の子。幼馴染みで、ずっと一緒。隣にいるのが心地良くて、そこにいるのが当たり前で。中学一年生、気付いた時にはもう好きだった。勇気を出して打ち明けた時の、母の戸惑った顔をよく覚えている。否定こそされなかったが、私はなんとなく、自分が所謂「普通」ではないことを理解した。褐色肌のかわいい彼女は今年の1月24日、海外留学のため、日本を発った。その一週間前に、お泊まり会をしたのだ。猫のように気まぐれな彼女は「寒くなった。」と私に寄り添ってきた。隣同士の布団、綺麗に筋肉がついた、スラリとした脚。ピアノを奏でる細く長い指。艶やかな黒髪が肩に触れて、離れたくないと思った。こんなヘンテコな気持ちで自分を見ていたと知ったら、彼女は私を軽蔑するだろうか。今の心地良い関係を歪めるかもしれない自分のこの想いが酷く邪魔で、ずっと煩わしかった。それでも、離れてしまった今、これだけは言いたい。「好きだった。今も、会いたい。」やっぱり君が私の初恋だった。きっと言えっこないけれど。僕には、絶対に忘れられない思い出があります。その思い出のおかげで僕は夢を手に入れ、頑張ることができました。僕は中学2年生のときにクラブで思うようにできず、クラスで仲の良い友達はいませんでした。ちょうどそのころに自分の今、これだけは言いたい!(自由課題)テーマ3◆君にだけは(大阪府)匿名希望◆スピカという僕の太陽和歌山県立那賀高等学校(和歌山県)池田拓登さん夢について作文を書く機会がありました。僕はその作文をまっ白のまま出すしかありませんでした。そんなある日、中学から知り合った、女性の先輩に話しかけられました。僕も自分自身、顔色が悪いのがわかっていたので、話しかけられて、当然だなと思いました。その先輩は僕をなぐさめはせず「天体観測しようよ。」と言いました。僕は断ることもできませんでした。その夜、天体観測は始まりました。僕は星に興味はありませんでした。彼女は目をダイヤモンドのようにきらきらさせていました。先輩は「スピカって星を知ってる?」と聞いてきました。もちろん僕は「知らないです。」と答えました。「あの星見ると、自分が小さな存在なんだなと気付くよね。」と言いました。そして彼女は自分が先生になりたいと言いました。僕は彼女の言葉に感動して先生になりたいと思いました。それから僕は毎日、スピカを見て夢の実現のために頑張っています。スピカは僕にとっての太陽です。私たちJK、いわゆる女子高生の一日のモチベーションは、前髪で変わる。少女マンガのヒロインたちは、メイクをしたり、髪を可愛くアレンジしたり。思い思いの格好で学校へ行っている。でも、現実ではそんな事できない。メイク禁止。過度なヘアアレンジ禁止。飾りがついたヘアゴムも、黒以外のヘアピンだって禁止。禁止。禁止。禁止。禁止な事ばかり。そんな制限された校則の中でも女子は可愛くいたいのだ。そういう生き物なのである。そこで女子たちが見つけた最終手段が前髪だ。たかが前髪と思う人もいるだろう。しかし前髪をあなどるなかれ。たかが前髪、されど前髪。前髪を少し変えるだけで顔の印象が全然違う。下ろすと小顔に見えるし、分けておでこを出すと大人っぽく見える。少し長さを変えるだけでも印象は変わるのだ。朝の会話が、前髪から始まる事もある。「今日はいい感じに◆JKの前髪事情鳥取県立米子南高等学校(鳥取県)白根恵未さん