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14酒井康樹(さかいこうき)劇団四季所属。高校までサッカーをしていたが、怪我のため大阪経済大学入学後は演劇研究部に所属。2回生のとき、劇団四季のオーディションに合格し、1年休学の後に大学を中退。現在は東京で稽古に明け暮れる日々を送っている。――これ、お土産です。お荷物になるかもしれませんが。ありがとうございます。徳永先生のサインではなくてよかったです(笑)――では、まず今のお仕事を始めるきっかけを伺いたいのですが。大学で、演劇研究部に所属していました。二年ほど続けたのですが、もっとこの道を追求してみたいなと……。というのも、僕は大した目的もなく、入学したんですよね。やはりもったいないと思いました。そんなときに偶然、知人が、劇団四季のオーディションの話を持ってきてくれて。よし、挑戦してみようとなったんです。――劇団四季のオーディションは、受験条件があるのですか?「研究生」と「一般」、2コースあります。研究生は23歳以下、一般は不問です。――オーディションの倍率はどれぐらいですか?聞いた話ですが、毎回1000通以上の応募があり、合格は数十名程度だそうです。狭き門だなと、改めて感じますね。僕は幸運でした。――大学時代はどのような学生だったのですか?内向的。一人でいることが多かったように思います。――一人暮らしをされていらっしゃったんですか?そうですね。何かやりたいという気持ちはあったのですが、コミュニケーション能力がなかったようで(笑)……。家で一人、孤独に耐えていました。何をしているんだろうと、自分が情けなくなりましたね。――ご出身は福井県ですよね?大阪経済大学を目指したきっかけを教えてください。先と同じ答えになりますが、本当に目的がなかったんです。強いて言えば、父の存在でしょうか?実は、かつて大阪経済大学を受験したのですが、不合格だったらしく……。まあ、リベンジです(笑)。――在学中に学んだことで、今でも役立っているということはありますか?やはり、内にこもっていてはいけない。積極的に、人とつながっていこうということでしょうか。――そのことを意識したタイミングは、どのようなときでしたか?心理学の授業でした。特別ゲストに、環境NPO法人の代表を務めていらっしゃる松本英輝さんという方が招かれたんです。この方は、自転車で世界中を巡り、環境問題を訴えているエコロジストで、講義中、僕たちに強く「ドイツへエコツアーに行かないか?」とお誘いを……。それに、僕も「はい!行きます」と(笑)。今にして思えば、衝動的な行動でしたが、このときから人生が変わったような気がしています。――劇団四季への入団が決まって、退学されましたよね?大経大×「?」=芸術