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6倉貫徹(くらぬきとおる)昭和23年大阪生まれ。同46年本学経済学部卒業後、(株)倉貫に入社。同58年同社の代表取締役に就任。個展グループ展への出展は同43年以降、関西を中心に、オーストラリア・ベルギー・アメリカ・中国など海外を含めて多数。││宝石アーティストとしてお仕事をされるきっかけは?最初はアートが好きで、現代美術というか人が分からないようなアートが好きで作品を作ってて、最初は親父が宝石を扱った仕事をしていたので、自分の仕事をアートに使うなんてとんでもないことやし、商売が好きな方じゃないから、宝石なんかと思ってたけど、親父が亡くなって、僕が社長になったときよく気が付いたら一番身近にある材料やったんですよね、宝石が。しかも宝石は誰も、宝石を材料に使ってアートを作ろうなんて思う人もいないし、それが自分に一番向いている仕事じゃないかという感じで、宝石を使い出しました。ただ、宝石は自分で綺麗に作らなくても綺麗だから、それをもっとアートっぽく、身につけるアクセサリーではないような形にしたいなぁと思ったからです。――宝石の魅力とは?宝石の魅力というのは、『地球上で最も美しい』地球が作った自然の造形物で、崇高な結晶体だから…ローマ時代の哲学者が「地球上で最も崇高で美しい物は宝石だ」と言ったんだよね。地球が作り出した、自然の中で最も美しいもの。人工物じゃない、自然が作り出した中ではね。――作品のイメージはどういうときに浮かんで、どういった工程を経て完成させるのですか?例えば散歩とか電車に乗ってるとかあるでしょう?あんまり自分が物を作っている時には思いつかないけど、ふとしたときにぱっと閃いたり、考えたり、「これ面白そうやなぁ、作ってみたいなぁ」とか、それが一つ。それと後は僕の場合やったら地球のアートというか、鉱物とか宝石とか地球の存在物とコラボして自分の作品を作りたいという感じですね。――イメージとかも、先にこんなん作りたいなぁと考えてから。――特別、イメージを取り込むためにどこかに行ったりとかは?それはしない。――普段の中で、ぱっと思いつくものを?うん。宝石ばっかりはお金かかるから(笑)今は写真を使った作品を作ってるんやけど、公園歩いて写真撮ってきて自分の作品にしてる。別に宝石だけではなくてなんでも。――社長職時代について伺いたいんですけど、どのように会社を成長させたのですか?割合前向きに考える方で企画とか、ジュエリー業界ではまだあまりしていないようなことを、チラシを撒くとかね、物を売ること以外のことに結構力を入れて「倉貫という会社と付き合えばメリットあるなぁ」と小売屋さんが思ったんじゃない?だからみんなに買ってもらったりして。元々親父も商売が好きじゃなかったから、三〇くらいのときに社長やれとか言われて、社長業とは何かを何も教えてもらわんとさせられて。僕も大経大に行ったのは、そのときからアートが好きでしてたんやけど、反対に言うとアートでは食えないと。新しい美術で認知もされてないし、そういう時代だったから大経大行って親父の仕事手伝いながら、自分の好きなことがしたいと思ったわけで。途中でバトンタッチさせられて、したらしたで、バブルのときやから商売結構伸びて面白くてね。一番いいときは月に九億くらい売れて、百億は軽いと思ってたけど、その三か月後くらいにバブルが弾けて売れなくなってとり大経大×「?」=芸術