ブックタイトル2020履修のてびき|2020年度入学生用|大阪経済大学

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概要

2020履修のてびき|2020年度入学生用|大阪経済大学

情報社会学部長 草薙 信照情報社会学部 ―新入生の皆さんへ―K-3情報社会学部■情報社会学部という学部 情報社会学部は、2012年4月に誕生した学部です。全国に780校ほどある大学の中で、大阪経済大学にしかない日本で唯一の学部です。そのため、みなさんはこれから「情報社会学部ではどんな勉強をしていますか」という質問を受ける機会が少なからずあると思います。その時、みなさんはどう答えますか? この質問に答えることは、情報社会学部で勉強すればするほど難しくなるかもしれません。それは、学部名に入っている「社会」という言葉のイメージが、一般的に明確ではないからだと考えられます。 実は、答えのヒントは情報社会学部の英語名「Faculty of Information Technology andSocial Sciences」にあります。情報社会学部の名称には、最新のIT(情報通信技術)の理解と修得、社会科学の理論と実践、という2つの意味が込められているのです。■ITからICTへ 21世紀になった頃からIT(情報技術)は飛躍的に発展しました。現在では、そこに「C」すなわちコミュニケーションが加わって、ICTと呼ばれるようになりました。このような流れも、情報社会学部が誕生したきっかけの一つと言えるかもしれません。 コミュニケーションは、向かい合っての会話、電話での会話、手紙やメールのやりとりのように、双方向かつ一対一で行われる「パーソナル コミュニケーション」と、新聞・テレビ・雑誌のように、一方向かつ一対多で行われる「マス コミュニケーション」の2つに分けられるといわれてきました。そこに、革命をもたらしたのがコンピュータ ネットワーク、つまりICTです。ICTを活用することによって生まれた、双方向かつ多対多の新しいコミュニケーションのカタチは、「ソーシャル ネットワーク」と呼ばれています。 みなさんはツールとしてのICTを学びながら、自由自在に操ることができる「レベル1」、ビジネス・チャンスにつなげていく「レベル2」、新たに創り出していく「レベル3」というふうに、段階的に知識と技術を磨いていってください。■社会とは、社会科学とは? 次に「社会」という言葉について考えてみましょう。コミュニケーションにおいて自分と相手がいるのと同じように、人がひとりでいるだけでは社会とは言えず、複数の人々が集まり、そこに何らかの関係性が存在するときに社会が構成されます。たとえば、通学中の電車内には多くの人々がいますが、それを社会とは言いません。人と人との間に何らかの関わり合い、つながりや結びつきがあって、はじめて社会と言えるのです。 その関わり合いを築いたり保ったり、あるいは変えていくために、人はコミュニケーションを行うと言ってもよいでしょう。夫婦は2人しかいませんが社会ですし、授業中の教室の中も教員と学生の関わり合いがあるので、もちろん社会です。