ブックタイトル2020履修のてびき|2020年度入学生用|大阪経済大学

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概要

2020履修のてびき|2020年度入学生用|大阪経済大学

K-4 情報社会学部 学問的に言えば、社会とは、接近・適応・同化・統合といった人と人との「結合」の関わり合い、競争・対立・闘争・派閥といった「分離」の関わり合い、そして支配・代表・分業といった「上下」の関わり合いなど、様々な関わり合い=社会関係をもつ人間の集団を指します。社会には、結合関係だけではなくて、分離関係や上下関係が必然的に生まれる、ということを意識しておいてください。 このように、人はいつでも、どこでも、他の人とお互いに関わり合いを持ちながら、生活を営んできました。その単位として、小さいものは家族・親戚(血縁社会)や近隣(地縁社会)、あるいはもう少し広げると企業・官庁(組織社会)や都市・農村(地域社会)、さらに大きくなると日本社会、国際社会などを挙げることができます。社会科学とは、これらのすべてを研究対象とする学問だと言えます。「社会」という言葉のイメージの多様性は、ここから生じています。 ところで、小学校・中学校には「社会科」という科目がありましたが、社会科と社会科学は同じでしょうか。 - 答えは、“No” です。- 小学校・中学校までの社会科とは切り離して考えてください。むしろ、高校の「現代社会」をイメージしたほうが、わかりやすいかもしれません。 社会科学とは、辞書(広辞苑)によると「社会現象を研究の対象とする科学の総称。政治学・法律学・経済学・社会学・社会心理学・教育学・歴史学・民族学およびその関係諸科学。」という解説があり、それに相対するものとして自然科学があります。つまり、社会そのものの構造や歴史的変化を、自然現象との対比の中で理論的に扱う学問と言ってもよいでしょう。 情報社会学部では、これら多くの学問分野の中から、社会学をはじめとして、経済学、経営学、情報学に重点をおいて、カリキュラムを編成しています。■皆さんがパイオニア(開拓者)! 以上のようなコンセプトに基づいて、情報社会学部では「現代社会」「経営・経済」「情報コミュニケーション」という3つのゆるやかなコースを設定しています。 「現代社会」コースを選択する人には、調査のプロとして「社会調査士」の資格を取得して欲しいですし、「経営・経済」コースを選択する人には、経済社会における市場分析や企業会計、経営分析のプロを、「情報コミュニケーション」コースを選択する人にはICTのプロを目指して欲しいと願っています。もちろん、3コースすべてを身につけたオールラウンダーを目指すこともありです。もしそんな人材がいたら、企業の経営者あるいは人事担当者なら、ぜひとも欲しいと思うでしょう。 2年生になれば、各コースに対応する少人数の「専門ゼミ」を選択することになります。ゼミの先生からきめ細かな指導を受けるとともに、ゼミという社会の中で、自分の意見をしっかり持って、仲間と協力しあったり、真剣に議論したりしてください。これもコミュニケーション力アップのトレーニングになります。 日本で唯一の情報社会学部を成長させ、躍進させていくのは、皆さん自身です。「学生時代にしかできないことは何か」、まずはそれを見定めて、4年先の自分自身をイメージしながら、充実した学生生活を送ってください。この4年間で、「社会」を多面的に理解できる「真の社会人」となることを期待しています。われわれ教職員は、そのお手伝いをします。