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【実施報告】オリターたちが「ハルカス学園祭」にブース出展

2023年01月19日(木)

ブースは連日盛況。学生たちの取り組みに多くの来場者が共感

2022年11月17日(木)から5日間、近鉄百貨店(あべのハルカス近鉄本店)で開催された「ハルカス学園祭」に大阪経済大学の学生たちがブースを出展しました。「ハルカス学園祭」は、産学連携により開発した商品、授業で制作した作品を販売・展示するほか、ゼミやクラブ・サークルでの活動を紹介するイベントです。
第2回目となった今回は約25の大学と学生団体が集結。昨年に続き参加したオリター「DAIKEI Oritor’s Group for Students(DOGs)」が行った出展内容と当日の様子をご紹介します。

古着が紙に! 子どもたちも繊維由来の紙の良さを実感

DOGsは、主に新入生のサポートを企画から運営する学生団体ですが、社会貢献活動もSDGsを学ぶ一環として活動をしています。今回は期間中の前半3日間、一般社団法人サーキュラーコットンファクトリー(以下CCF)と連携して「捨てられる服が、捨てられないものへ。〜手紙、花、♡〜」をテーマに出展しました。

 

 今回の出展目的は、CCFが製造拡大と普及をめざす、廃棄された繊維から作るサーキュラーコットンペーパーという紙の認知を広げるためです。今、世界中でゴミの削減と再生が課題となっており、そのなかでも繊維ゴミは膨大な量を占めているにも関わらずリサイクル率が非常に低いことが問題視されています。サーキュラーコットンペーパーの利用が広がることがこの問題の解決につながると考え、DOGs CCFの活動に賛同し普及活動を始めました。

 

ハルカス学園祭では、実際にサーキュラーコットンペーパーを触り、使ってもらうことで、その良さを実感してもらえるワークショップを企画しました。ワークショップは、1日目が写真立て、2日目がバラのコサージュ、3日目がマジックスクリーンカードの作成体験です。 学生たちはブース出展にあたって、どのようなワークショップを行えばサーキュラーコットンペーパーの良さが伝わるが検討、企画しました。

 

学生たちに工夫した点を聞くと、久保晴彦さん(経営学部2年)は、「写真立ての場合、フレームを切り取ることで出てしまう紙の端材も別のパーツに使うなど無駄にしないようしました」。村田歩樹さん(経営学部1年)は、「マジックスクリーンカードは、LINEなどのメッセージツールが主流となる現代社会で、あえてメッセージカードを自分で作り、手書きで相手に気持ちを伝える、紙そのもののぬくもりを感じる機会になればと思いました」と、ワークショップに込めた思いも教えてくれました。

ブースは3日間とも盛況。とくに多くの子どもたちが来場してくれ、サプライズが仕掛けられたマジックスクリーンカードの作成体験では、学生たちの指導のもと一生懸命に色を塗ってメッセージを書き、その場から郵送できるように設置した実際のポストに満足げに投函していました。
また、コサージュのワークショップは、ブースに展示していた完成品の精度の高さに興味を示した芸術系大学の学生が体験を希望。サーキュラーコットンペーパーというものの意義や魅力にも共感してくれたようです。
 
 来場者の反応について、山根陽菜子さん(経済学部1年)は、「コサージュのワークショップについては、準備、試作段階から来場者の方にわかりやすく教えることにこだわりました。とくにコサージュは工程が難しかったのですが、多くの来場者に興味を持っていただき、子どもたちも楽しく作ってくれてうれしかったです」と語っていました。
 
今回のブース出展において、学生たちはこれからもサーキュラーコットンペーパーの普及に取り組んでいきたいと決意を新たにしたようです。