演習のテーマ | 経営革新ビジネスモデル構築支援 |
---|---|
目標 | ・経営革新ビジネスモデル構築支援のポイントと的確な助言能力を修得する。 ・企業の成長ステージに応じた特有のイシュー(ビジネスモデルの(再)構築、経営資源の確保・充実、イノベーションの推進など)に関する経営課題について、総合的かつ実践的な指導・支援・アドバイスができるスキルを修得する。 |
準備学習 | 製造業経営診断実習および流通業経営診断実習の復習。 |
評価方法 | レポート内容:70% 講義の参加度合い:30% |
演習の構成 (標準時間) | 1.製造業の事業承継にともなう経営革新とビジネスモデル構築のプロセス(2コマ) *金属加工業のオリジナルケースを使用 2.中小流通業(卸・小売業)の経営革新の手法と効果的な経営資源の配分に関するビジネスモデル(2コマ) *加工食品の卸売業のオリジナルケースを使用 3.中山間地域小企業の経営革新ビジネスモデルケース(2コマ) *大歩危観光(徳島県三好市)のオリジナルケースを使用 4.地域中小企業の経営革新ビジネスモデルケース(2コマ) *梅守本店(奈良県奈良市)のオリジナルケースを使用 5.ベンチャー中小企業の経営革新ビジネスモデルケース(2コマ) *バリューマネジメント(大阪府大阪市)のオリジナルケースを使用 6.3つのケース(3~5)による経営革新の比較分析(2コマ) 7.経営革新に関するまとめと助言に関する留意点(2コマ) |
学習のポイント | 1. ・マーケットニーズや下請け構造が変容する中、多くの中小製造業は事業承継という問題にも直面している。 ・これら現状を理解するとともに、事業承継が経営の革新と新しいビジネスモデル構築を導く成功要因について考察する。 2. ・収益モデル、顧客ターゲット、商品・サービスの明確化などを事業全体の構成から分析する。 ・要因分析をふまえ、ビジネスモデルを成功に結びつけるための効果的な経営資源の配分、また経営革新の推進手法について考察する。 3. ・中山間地域における地域資源をいかした市場創造と経営戦略について学び、地域経済活性化と中小企業経営の戦略策定の密接な関係を理解する。 ・第二創業による経営革新ビジネスモデルを学ぶ。 4. ・急速に拡大するインバウンド(訪日外国人)市場に対する、経営革新ビジネスモデルを学ぶ。 ・市場の成熟化に対する、ホスピタリティ経営への戦略転換について学ぶ。 5. ・歴史的建造物の保存という社会の要請に応えたベンチャー企業の経営革新ビジネスモデルを学ぶ。 ・会社規模が急成長するステージにおいての社員組織への経営理念浸透のマネジメント戦略を学ぶ。 6. 第二創業・ベンチャー・経営革新ビジネスモデル構築支援のポイントと、的確な助言能力の修得をケースで学ぶ。 7. ・1、2での分析結果を踏まえ、グループ単位でレポートにまとめる。 ・社会環境、マーケット、自社の経営状況などの各要因から、診断士としてあるべきコンサルティング姿勢を考えてほしい。 |
留意点 | 1. ・中小製造業が直面する経営環境と問題、課題などを整理しておいてほしい。 2. ・地場産業の創出や地産地消、観光ビジネス、環境や健康、食の安全など新たなビジネス展開を提言するキーワードについての基礎的な理解をしてほしい。 3. ・地域中小企業を取り巻く社会環境や課題を理解しておく必要がある。 4. ・製造業と非製造業の経営革新のポイントの相違点を理解しておく必要がある。 5. ・サービスマネジメントの基礎的理論を理解しておく必要がある。 6. ・成長別ステージと経営革新ビジネスモデルの重要視する諸点を理解させること。 7. ・中小企業の意義、役割、経営理念といった基本的要素を理解したい。 |
教材 | 担当講師によるオリジナル教材等 中小企業白書(中小企業庁) |
その他留意事項 |