本間利通研究室
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2018年度4回生
氏名 | 担当 |
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秋玲奈 | 勉強会 |
小川紗輝 | 会計・入ゼミ |
徳永衿奈 | 勉強会 |
山中悠暉 | ホームページ |
永沼ゆりか | 合宿 |
鵜飼真希 | 企画 |
川原伊万里 | 勉強会 |
久下剛志 | 企画 |
杉本優香 | 合宿 ・入ゼミ |
安田珠海 | 会計・入ゼミ |
大野亜由美 | 勉強会 |
吉増光平 | 組織調査 |
金崎悠 | 合宿 |
前田延希 | 組織調査 |
2018年度3回生
氏名 | 担当 |
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川内真琴 | 企業訪問準備 |
山本栞 | 企業訪問準備 |
中西陽香 | 企業訪問準備 |
福田叡人 | シミュレーション |
尾方拓馬 | シミュレーション |
谷口莉穂 | シミュレーション |
木原一哉 | データ分析 |
奥部直人 | データ分析 |
南涼斗 | データ分析 |
森本燎 | プレゼンテーション |
松本響 | プレゼンテーション |
濱岡弘尚 | ゼミ費管理 |
山本亘 | スケジュール管理 |
沖山悠斗 | 懇親会調整 |
早野裕貴 | 合宿調整 |
2017年度卒業生
氏名 | 卒業論文題目 |
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要旨 | |
村山絢野 | サーバント・リーダーシップに関する比較事例研究 |
本論文の目的は、中内功と松下幸之助の両者をカリスマ経営者の事例とすることで、サーバント・リーダーシップの有効性を示すことである。カリスマ的リーダーシップとサーバント・リーダーシップは両立し得るものであることを確認するために、先行研究としてリーダーシップ研究をレビューした。カリスマ経営者の事例を比較分析し、権限委譲の観点からカリスマを集権的カリスマと分権的カリスマに分類できることを示した。さらに、集権的カリスマに欠落していたものとしてGreenleaf(1977)によるサーバント・リーダーシップを提案し、今後の展望について論じた。 | 森本玲香 | Grantによる人間の3分類に関する実証研究 |
本論文の目的は、Grant(2012)が提唱する人間の3分類(ギバー・テイカー・マッチャー)に基づいて、大学生活において見返りを求めない行動がどのような結果をもたらすのかについて、アンケート調査に基づいて考察することである。先行研究として、モチベーションを内要論と過程論の2つの観点に分けることで、Grant(2012)の3分類の整合性を確認した。大学生255名を対象としたアンケート調査の結果から、Grant(2012)の3分類の中で、最も多いのはギバー(89名、58.5%)であることと、学年とギバー得点には負の相関があることを示した。ギバーの特性を分析することで、誰もが成功するギバーになれるような対策を述べるための根拠を提供した。 | 坂井亮介 | 体育会系部活動における組織変革の促進要因 |
本論文の目的は、体育会部活動の組織変革において、促進要因となるリーダー行動を明らかにすることである。組織変革モデルの先行研究として、井上(2010)による戦略的変革アプローチ、Kotter(1996)による8段階のプロセスや石田(2010)によるメンタリングを組織変革のプロセスに着目して整理した。事例として、青山学院大学陸上競技部長距離部門と監督の原晋氏、東洋大学陸上競技部長距離部門と監督の酒井俊幸氏を取り上げて、それぞれの大学における監督の行動や導入した制度を記述した。体育会部活動において組織変革を促進させるリーダー行動として、権限委譲やメンタリングを用いることが有効であることを事例に基づいて明らかにした。 | 小川久美子 | 株式会社オリエンタルランドにおける人材マネジメントの模倣可能性に関する研究 |
本論文の目的は、株式会社オリエンタルランドによるディズニーランドで働くキャストへの人材マネジメント施策の模倣可能性を、事例に基づいて検討することである。先行研究として、人材マネジメント・模倣可能性の定義を示し、公文教育研究会・スターバックスの事例について模倣可能性を評価したことで、事業システムは模倣困難であることを確認した。オリエンタルランドの人材マネジメント施策の事例について、坂本(2013)による「人財が集まる企業の条件」の10項目を検証することで、ディズニーランドの人材マネジメントには、単なる製品やサービスの模倣可能性とは異なる事業システムに由来する模倣困難性があることを確認した。 | 蔦永隼也 | Herzbergの二要因理論に基づくアルバイトの職務満足に関する研究 |
本論文の目的はHerzbergの二要因理論の枠組みに基づいてアルバイトの職務満足の先行要因を明らかにすることである。特にコンビニエンスストアのアルバイトを対象とした動機づけ施策の改善策を提案した。権限委譲が定着した組織の事例として 、日々の業務でアルバイトが重要な役割を担うセブン・イレブン-ジャパンを取り上げて、動機づけ要因と衛生要因を考察した。アルバイトへの十分な権限移譲と承認欲求を満たすことの二つが、職務満足の大きな先行要因となると結論づけた。コンビニエンスストアのアルバイトの活用において、事例研究から二要因理論に基づいて承認欲求に対応する必要性を明らかにすることができた | 中浦湧介 | 飲食店アルバイトの離職に関わるコンフリクトと組織コミットメント |
本論文の目的は、大学生飲食店アルバイトの離職の低減方法を、役割コンフリクトと組織コミットメントに関するアンケート調査の分析結果に基づいて提案することである。先行研究として、コンフリクトの定義とプロセスを記述し、離職の先行要因となりうる役割コンフリクトがあることを確認した。組織コミットメントの定義として、3次元組織コミットメント尺度について説明した。アンケート調査の結果から役割コンフリクトと離職には正の相関があり、情緒的コミットメントと離職には負の相関があることを示した。アルバイトの離職低下のため、コミュニケーションを通じた役割コンフリクトの低減と組織コミットメントの促進方法について提案した。 | 松本昴 | 承認欲求が有効に機能する条件に関する事例研究 |
本論文の目的は、事例に基づいて動機づけにおける承認欲求が機能する条件を明らかにすることである。先行研究として、モチベーションおよび承認欲求について整理した。承認欲求に関する実証研究の背景や結果、考察についても記述した。事例としてローソンの「自立型挑戦大賞」と3Mの「Can Believeシステム」による表彰制度を取り上げ、承認欲求が働く上でどのような効果をもたらすかを記述した。先行研究や事例研究を考察した結果、長期的な承認、すなわちキャリアに関する承認に対応することが人事施策上で有効であることが明らかになった。 | 岩川将也 | 読売ジャイアンツ監督のリーダーシップと人材マネジメント |
本論文の目的は、2017年度11年ぶりにBクラスとなった読売ジャイアンツを優勝させるための打開策を組織論の観点から提案することである。先行研究として、リーダーシップと人材マネジメントについて整理した。事例として、歴代読売ジャイアンツ監督のリーダーシップを記述して、現監督と選手、コーチのそれぞれの立場からの課題を明らかにした。先行研究および事例に基づいて、選手の起用法などの課題をセイバーメトリクスの視点から明らかにした。考察としてリーダーシップと人材マネジメントの分析結果を元に打開策を「自覚心」、「意識向上」、「機能性」、「データ」の4つの観点から提案した。 |
2016年度卒業生
氏名 | 卒業論文題目 |
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要旨 | |
石原海斗 | 広島東洋カープの人材マネジメントとしての採用と育成の事例研究 |
本論文は、広島東洋カープが行った人材マネジメントとしての採用と育成事例に基づいて、エンゲージメントを高めることの有効性を明らかにすることを目的とする。 | |
田中由菜 | ユニバーサル・スタジオ・ジャパンにおけるターンアラウンド戦略に関する研究 |
本論文は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのターンアラウンド戦略が有効に機能した要因を、組織改革の観点から明らかにすることを目的とする。 | |
釜谷峻 | 大学生アルバイトの定着を高める帰属意識と職場環境に関する研究 |
本論文は、接客アルバイトにおける組織の帰属意識が与える影響を事例に基づいて整理して、組織力を高め離職率を低下させる施策を提案することを目的とする。 | |
森俊有 | プロ野球監督におけるリーダーシップの特性 |
本論文は、プロ野球監督によるリーダーシップの事例に基づいて、明確なビジョンが組織目標を有効に伝達する要因であることを示し、パフォーマンスに果たす役割を明らかにすることを目的とする。 | |
渡辺大貴 | 大学生におけるブラックバイトの存続要因と組織コミットメント |
本論文は、大学生のアルバイトに対する関わり方を、組織コミットメントの3次元モデルを用いて測定し、離職意志に影響する要因を明らかにすることを目的とする。その上で、「ブラックバイト」存続に影響する要因を探索的に検討する。 | |
伊藤康祐 | 金銭報酬が介護職員の職務満足に与える影響 |
本論文は、福祉施設で働く職員の職務満足要因をアンケート調査により整理し、金銭的報酬は職務満足の衛生要因になりうるのかを明らかにすることを目的とする。 | |
小西麻衣 | 金融機関におけるオペレーショナル・リスクの事例研究 |
本論文は、金融機関によるオペレーショナル・リスク管理の事例を通じて、ヒューマン・エラーの防止策と組織的な課題を提示することを目的とする。 | |
桂芽以 | 組織コミットメントを高めるミッションの受け入れ過程に関する研究 |
この論文では、株式会社高垣工務店における組織のミッションの受け入れ過程を探索的に調査して、組織コミットメントを高める施策を提案する。 | |
堀沙弥香 | 就職活動時における恋人の存在が自尊心の向上に与える効果に関する研究 |
本論文は、就職活動時における恋人の有無と就職活動中のモチベーションや内定獲得先の平均年収がどのような関係にあるかを調査し、不調時における有効なモチベーション管理を明らかにすることを目的とする。 | |
柳生貴子 | 老舗企業の経営者交代に関する事例研究 |
本論文は老舗企業の経営者交代事例に基づいて、企業の長期存続を可能にする要素を明らかにすることを目的とする。 | |
望月健司 | 体育会系部活動の指導者による組織力向上の事例研究 |
本論文は、体育会系部活動における有効なリーダーシップの汎用性について、事例に基づいて検討する。その上で、リーダーの育成のために必要な機会を明らかにすることを目的とする。 | |
永田愛実 | ミドルマネジャーの育成と役割コンフリクトの研究 |
本論文は、ミドルマネジャーが効果的な職務遂行を果たすための要因を事例に基づいて整理して、ミドルマネジャーの育成のために必要な経験および役割コンフリクトの低減施策を提案することを目的とする。 |
2015年度卒業生
氏名 | 卒業論文題目 | 要旨 |
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浅野明日香 | 活性化に向けた商店街の差別化に関する研究 | 本論文の目的は、商店街の活性化要因を検討することである。衰退化が進む商店街が多い要因と商店街の社会的役割を述べた上で、香川県高松市の丸亀町商店街を事例に取り上げ考察した。丸亀町商店街は、時代の流れに合わせできるだけ早い段階で変化を起こし成功していた。変化に際して、商店街全体がひとつの組織として認識し、協力して取り組みを行う商店主や組合員の組織を重んじる意識が重要であることを指摘して、ソーシャル・キャピタルが商店街の活性化に必要な要因であることを明らかにした。 |
賀川鈴香 | ベトナムにおける日本企業の人材マネジメントに関する研究 | 本論文の目的は、ベトナム進出日系企業が抱える人的資源管理の問題を、人材育成の面から改善策の提案を行うことである。先行研究として、人材マネジメントの概念、リーダー育成、組織文化、ベトナムでの人材育成事例を整理した。事例調査として企業に聞き取り調査を行い、現地人材育成の実態を明らかにした。育成においては初期段階にあるものの、日本で働く姿勢の伝達は着実に行われていると感じた。組織文化について見直し、「共有された価値観」を作り上げることで、企業の中核となる人材が形成される必要があることを指摘した。 |
高尾桃子 | 大学のクラブ・サークルの組織社会化に関する研究 | 本論文の目的は、新入部員の退部を防ぐための対応策を組織社会化の観点から提案することである。多くのクラブが新入部員の組織社会化に課題を抱えていることを指摘して、組織社会化及びリアリティ・ショックについて整理した。その上で、どのようなリアリティ・ショックが組織社会化の阻害要因となるのかを、文化系クラブ部員を対象としたアンケート調査に基づいて分析した。調査結果から、クラブの活動内容・水準への不満が組織社会化の阻害要因となることが認められた。最後に、新入部員の練習にある程度の難度を持たせるべきと提案した。 |
宮西遼 | 製造業における組織学習のための組織開発に関する事例研究 | 本論文の目的は、組織学習と組織開発の役割を明らかにして、組織開発に際してどのような組織的な取り組みが有効なのかを検討することである。組織学習とは、組織開発の要素の一つであるとの立場から、Kotter(2012)による8つの改革プロセスを組織開発の枠組みの中で解釈した。その上でトヨタ自動車株式会社の『トヨタ生産方式』を事例に挙げ、8つの改革プロセスと比較することで組織開発の過程を検証して、Kotter(2012)の有効性を確認した。組織開発において重視すべき要素は、組織全体の取り組みが全構成員の意識に深く浸透することであると主張した。 |
金岡佑篤 | 内発的動機づけと外発的動機づけによる小学生の学習意欲の向上に関する研究 | 本論文の目的は、小学生の学習意欲の向上に有効な手立てについて整理することである。内発的動機づけと外発的動機づけに関する先行研究について述べ、教育事情の議論を紹介した。それらをもとに、先生・家庭・友人といったそれぞれの立場からからの関わり方を検討した。担任の先生の取り組みと友人関係に関する事例に基づいた検討を行い、それぞれの立場の影響を記述した。 子どもの学習能力の低下が懸念されている現代において、学習意欲という点からその問題と向き合うところに本稿の貢献があると考えている。 |
西村朋恵 | 外発的動機づけが長時間労働に与える影響に関する研究 | 本論文の目的は、大学生アルバイトの管理政策について、労働力不足に対応するための提案を行うことである。労働不足問題を指摘した後で、先行研究として内発的動機づけ・外発的動機づけ・大学生アルバイトの実態について整理した。その上で、アンケート調査に基づいて長時間労働に対する動機づけ要因を分析した。アンケート調査の結果からは、時給と長時間労働への意識に相関は見られなかったが、仕事遂行の有能感は長時間労働への意識に正の相関があることを確認した。最後に、アルバイトの労働力不足に対応するために時給を上げるべきとの主張を導いた。 |
三島匠 | 新撰組におけるリーダーシップ | 本論文は、リーダーシップのプロセスに着目して、組織目標の達成及び組織存続に必要な要素を、リーダーシップ理論に基づいて検討することを目的とする。事例として、幕末期の新選組におけるリーダーシップを取り上げる。リーダーシップ理論のうち、@特性理論、A行動理論、B条件適応理論、Cカリスマ型・変革的リーダーシップの4つについてレビューを行い、新撰組に必要であった対策と組織存続に必要な要素を提案した。事例分析からは、コンティンジェンシー理論の整合性を確認することができた。環境変化の配慮をすべきとの結論を導いた。 |
内古田侑哉 | 持続可能な発展軌道に導くリーダーシップの特性 | 本論文は, 信頼関係を築き, 持続可能な発展軌道に導くリーダーシップとして『サーバント・リーダーシップ』と『ファシリテーション型リーダーシップ』に着目して、事例に基づいて効果的なリーダーシップを明らかにすることを目的としている。経営組織のリーダーとして求められる行動や成果には、経済的側面だけではなく、社員と信頼関係を築き、組織を持続可能な発展軌道に導くことが現代の企業のリーダーに求められていると想定する。信頼関係構築のために、リーダーが部下を支え社内環境を整える必要があることを事例から確認した。 |
木村一磨 | Deci & Flasteの動機づけに関する主張の検証 | 本論文の目的は、Deci & Flaste (1995)の動機づけに関する主張を検証することである。動機づけに関する先行研究を整理して、Deci & Flaste (1995) による内発的動機づけに関する主張の位置づけを明らかにした。それにより、Deci & Flaste (1995)の主張が最も汎用性が高いと判断することができた。Deci & Flaste (1995)の内発的動機づけに関する主張の整合性を検討するために、青山学院陸上部顧問・原晋氏の動機づけ方法を事例として分析した。事例の解釈の結果、Deci & Flaste (1995)の動機づけの主張は、原晋氏の動機づけ方法においても、整合性があることを確認することができた。 |
武田弥生 | 小売業における顧客維持のためのリレーションシップ・マーケティングに関する事例研究 | 本論文の目的は、2社の事例を通じてリレーションシップ・マーケティングの組織的な取り組みに必要な要素を検討することである。ために、有限会社ラッキーピエログループと株式会社三越伊勢丹の事例を取り上げた。ラッキーピエロは地域に根差し、顧客と直接関わりを持つリレーションシップ・マーケティングを行い、三越伊勢丹は、データに基づいた顧客分析からリレーションシップ・マーケティングを行っている。2社の観点を整理したうえで、組織全体でリレーションシップ・マーケティングを浸透させるためには、社内のコミュニケーションが重要であると主張した。 |
宮崎大輔 | 大学生における高パフォーマンスチームの作り方について | この論文は、大学生における高パフォーマンスチームの要因を明らかにすることを目的として、討論大会やプレゼン大会の参加者を対象としたアンケート調査及び事例分析に基づき、チーム単位で何をすることが高パフォーマンスに繋がるかを整理した。本論文は、成果を上げているチームを高パフォーマンスチームとした。アンケート調査及び事例分析の結果、高パフォーマンスチームは、@チーム内での知識の共有、A進捗状況の報告、Bチームメンバー間の知識の信頼がよく行われているチームが高パフォーマンスであることが明らかとなった。 |
山下優美 | 自律性の高い大学生のモチベーションの源泉 | 本論文の目的は、大阪経済大学の学生106名と他大学の学生41名のアンケート調査に基づいて、自律性の高い大学生のモチベーションの源泉を明らかにすることである。先行研究から自律性の分類及び定義について整理した上で、自律性をテーマとする実証研究に基づいてアンケートを設計し、大学生を対象としてデータを収集した。単純集計に基づいて、そこから読み取れる内容や本論文で述べたい結果に結びついたかどうかを検証した。そこから、結論と本論文を通じて今後の提案を述べた。本論文の中で、出来たことと出来なかったこと、将来の大学生に訴えたいことを記述した。 |
大山真瞳 | XY理論の現代的解釈 | 本論文の目的は、McGregor(1960)によるX理論・Y理論が現代の企業にも通用するかを検討することである。X理論・Y理論それぞれの主張する根拠を考察するために、未来工業株式会社を事例として取り上げ、Y理論の再解釈を行った。例えば、未来工業株式会社では、人を育てるために欠かせない要素として管理はしないことを徹底している。教育しない、管理しない、強制しない、の3ナイ主義で社員を育てている。この考え方はY理論と整合的である。このように、本論文は特に山田(2015)の経営戦略に焦点を当てることで、現代的な解釈を試みた。 |
溝口愛里 | 大学生の組織コミットメントが退学意志に与える影響に関する研究 | 本研究は、組織に対する関わり方という観点から大学生の退学意志の先行要因を質問紙調査に基づいて分析して、退学者を少なくするための対策を提案することを目的とした。大学の専門科目の講義を受講する225名(男性161名、女性64名)を対象とし、無記名自記式の質問紙調査を実施した。退学意志を目的変数とした重回帰分析の結果、存続的コミットメント及び情緒的コミットメントが有意な関連を示していた。さらに、教員が持つ影響も確認することができた。良質な教員を採用することが退学者数を少なくする有効な対策となりえることを示した。 |
矢野翔子 | 文化系クラブ員におけるコンピテンシーとフォロワーシップの役割 | 本論文の目的は、フォロワーシップに求められるコンピテンシーを明らかにすることである。先行研究としてリーダーシップ・フォロワーシップ・コンピテンシーの3つについて整理した。文化系クラブ員を対象としたアンケート調査とヒアリング調査からは、勉強への熱意と自主練習に負の相関があることを確認した。調査結果から、文化系クラブの勧誘時において「勉強への関心が低く、チームワーク能力が高いこと」を指標に学生を集めることで部活動が活性化し、最終的には演奏会等の質や成果の向上に寄与できると主張した。 |
櫻井誠 | サプライチェーン・マネジメントにおける情報共有に関する研究 | 本論文の目的は、サプライチェーン・マネジメントのボトルネックである情報共有の意義を明確にすることである。先行研究および事例分析に基づいて、企業同士の情報共有が全体の効率化につながることを確認した。考察ではサプライチェーン・マネジメントの情報共有は効果的なコミュニケーションにより成り立つという観点から、阻害要因について検討した。最後に、今後の課題を示し、組織論の観点からコミュニケーションの成功事例を分析することが最も有意義なサプライチェーン・マネジメントのインプリケーションに繋がることを主張した。 |
2014年度卒業生
氏名 | 卒業論文題目 | 要旨 |
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川本麻由 | 内発的動機付けが企業成長に与える影響 | 本論文は、内発的動機付けが企業成長にどのような影響を及ぼすのかを検討した。企業成長において、従業員のモチベーション管理は、重要な位置づけにある。文献調査および事例によって、外発的動機付けが企業成長に悪影響を及ぼすことを論じた上で、内発的動機付けの重要さを確認した。最後に、「内発的動機付けによって働く組織を築くためのリーダーシップの取り方」を説き、内発的動機付けの重要性を論じた。 |
杉琴成美 | 強い組織文化の探索的研究 | 本論文は、強い組織文化の探索的研究を行ったものである。第1章では、なぜこのテーマにしたかを説明した。第2章では、組織文化及び組織風土について文献調査を行った。第3章では、第2章で述べた組織文化の強さに着目した。第4章では、強さについて2つのケースを検討した。第5章では、筆者の体験に基づいて結論を導いた。強い組織文化の下では、内面化したメンバーが共有した価値観を受け継ぎ、部下へと行動規範や価値観が引き継がれることを確認した。 |
田水宏佳 | コンプライアンスを定着させる組織文化の事例研究 | 本論文は、コンプライアンスと組織文化の関係に着目し、コンプライアンスを機能させる組織文化とは何かを述べた。第2章と第3章では、これらの定義や機能について解説した。第4章では、企業不祥事の例として雪印乳業の食中毒事件を取り上げ、事件の起こった原因と雪印乳業の組織文化について述べた。第5章で、企業にコンプライアンスを定着させるためには、コンプライアンス違反の責任の所在を経営者に置くことが重要であると論じた。 |