大学院経営学研究科のご案内



※このページでは,大学院経営学研究科を志望される方に向けての説明を行なっています.
※お問い合わせは,メールでお願いします.⇒ 

1)テーマ


・職業性ストレス研究(心理学的職場適応援助,ストレスマネジメントなど)
・人的資源管理に関する研究(メンタルヘルス対策,ワークライフバランスなど)
・パワーハラスメント・セクシュアルハラスメント等の防止に関する組織的対応等に関する研究
・中国・ベトナム・タイ・韓国等の日系企業および現地企業の組織風土や人材マネジメントに関する研究

2)受講についての必要な予備知識


〔量的研究を行う場合〕
1.研究したい課題が明確であること。
2.統計分析の基礎、表計算ソフトExcelの初歩を習得していること。
3.論文の要旨を、辞書を使用して英語で読める程度の基礎的な英語読解力があること。
4.学部レベルの心理学入門,産業心理学,経営学関連科目を履修していること。
〔質的研究を行う場合〕
1.研究したい課題が明確であること。
2.経営学および心理学関連分野についての基礎的知識があること。
3.論文の要旨を、辞書を使用して英語で読める程度の基礎的な英語読解力があること。
〔外国人留学生の場合〕
1.研究したい課題が明確であること。
2.企業経営および従業員や顧客の心理について議論できる日本語能力を有すること。

3)研究指導について


 M1では、参加者各自の関心に沿って、修論に必要な理論等を、文献検索からその内容報告までを行ってもらう。国内学会誌(産業ストレス研究、心理学研究、社会心理学研究、産業組織心理学研究、経営行動科学など)の掲載論文を中心に、毎週1人あたり1〜2 編の論文を抄読し、発表して議論する。
 こうした論文購読を踏まえて、1年次後半には、指導教員と相談をしながら修士論文のテーマ設定を行い、研究計画の作成に取り掛かる。
 研究の方向性としては、学外の産業場面でデータを得る行動科学的な実証研究を指向する。したがって、企業のストレスマネジメントや人的資源管理に関わるインタビュー調査や質問紙調査を中心とした研究が主体となる。
 1 年次後半〜2 年次には、調査等で得たデータを分析し、結果に基づいて論文を執筆する。また修士論文の作成過程、あるいは完成した修士論文は、関連学会で発表したり、学術雑誌に論文として投稿するように指導する。
 企業で労務管理の実務に就かれている方,企業に勤めながら産業カウンセラーを目指される方,仕事に心理学を活かしたい方,中国からの留学生などが志望されています。


【修士課程在籍学生の主な研究業績】


〔修士論文〕
  • 佐野正剛 2012 中小企業経営者の心理学的ストレスに関する研究,大阪経済大学大学院人間科学研究科修士論文(修士[臨床心理]).
  • 松浦紗織 2013 在宅介護者のストレス評価に関する臨床心理学的検討,大阪経済大学大学院人間科学研究科修士論文(修士[臨床心理]).
  • 勝岡大貴 2013 大学生の自己効力感とソーシャルスキルがライフイベント体験に及ぼす影響,大阪経済大学大学院人間科学研究科修士論文(修士[臨床心理]).
  • 山下沙織 2015 大学生におけるソーシャルスキルと社交不安との関連,大阪経済大学大学院人間科学研究科修士論文(修士[臨床心理]).
  • 吉岡瞳 2015 派遣労働者におけるワークエンゲイジメントと職業性ストレス諸要因の関連:派遣労働を選択した理由別による検討,大阪経済大学大学院人間科学研究科修士論文(修士[臨床心理]).
  • 辻万里絵 2016 「新型うつ」の特性評価に関する研究,大阪経済大学大学院人間科学研究科修士論文(修士[臨床心理]).
  • 永冨陽子 2016 職場におけるハラスメントとメンタルヘルスに関する研究,大阪経済大学大学院人間科学研究科修士論文(修士[臨床心理]).
  • 曲 暢 2017 日中における企業文化の研究,大阪経済大学大学院経営学研究科修士論文(修士[経営学]).
  • 張 妍 2018 女性従業員の職業性ストレスの日中比較研究,大阪経済大学大学院経営学研究科修士論文(修士[経営学]).
  • 李 悦嘉 2019 女性活躍とイノベーションの関係,大阪経済大学大学院経営学研究科修士論文(修士[経営学]).
  • 相見貴明 2021 組織文化が労働者の心理的負担に与える影響,大阪経済大学大学院経営学研究科修士論文(修士[経営学]).
  • 陳 健欣 2022 組織風土・モチベーションが職務パフォーマンスに及ぼす影響:中国における宿泊業を対象とした調査研究,大阪経済大学大学院経営学研究科修士論文(修士[経営学]).
  • 王 若寒 2023 日本の勤労者における認知欲求およびコントロール欲求と心理的ストレス要因との関連,大阪経済大学大学院経営学研究科修士論文(修士[経営学]).
  • 孫 宇 2024 在宅勤務におけるワークファミリーコンフリクトと離職意向に関する実証研究,大阪経済大学大学院経営学研究科修士論文(修士[経営学]).
〔学術論文〕
〔学会発表〕
  • 勝岡大貴・田中健吾 2012 大学生の自己効力感とライフイベントの関連について,日本心理学会第76回大会発表論文集,1154.
  • 松浦紗織・田中健吾 2012 在宅介護者のイベント型ストレッサー尺度作成の試み,日本心理学会第76回大会発表論文集,425.
  • 勝岡大貴・田中健吾 2012 自己効力感と社会的スキルが大学生のライフイベントに与える影響 日本パーソナリティ心理学会第21回大会発表論文集,105.
  • 松浦紗織・田中健吾 2012 在宅介護者の慢性型ストレッサー尺度作成の試み―因子構造の検討― 日本パーソナリティ心理学会第21回大会発表論文集,58.
  • 田中健吾・松浦紗織 2012 在宅介護者を対象とした心理的ストレス反応尺度の項目反応理論による分析,日本社会心理学会第53回大会発表論文集,405.
  • 山下沙織 2014 対人場面における解読スキルと社交不安との関連,日本応用心理学会第81回大会発表論文集,35.
  • 吉岡瞳 2014 派遣労働者におけるワークエンゲイジメントと職業性ストレス諸要因の関連(1)-派遣労働を選択した理由別による検討-,日本心理学会第78回大会発表論文集,480.
  • 田中健吾・永冨陽子 2015 ハラスメント体験と職場ストレッサー・心理的ストレス反応との関連 日本パーソナリティ心理学会第24回大会発表論文集,84.
  • 永冨陽子・田中健吾 2015 職場のハラスメントの有無と心理的ストレス諸要因との関連 日本パーソナリティ心理学会第24回大会発表論文集,83.
  • 辻万里絵 2015 「新型うつ」の特性と尺度項目の分類 日本パーソナリティ心理学会第24回大会発表論文集,62.