2025年9月19日(金)、図書館ラーニング・コモンズにて「2025年度DAIKEI創発プロジェクト中間報告会」が開催されました。
本学の教育・学習支援センター(SCTL)が主催するこのプロジェクトは、大阪経済大学のミッションである「生き続ける学びが創発する場」を体現する取り組みとして、学生グループのメンバーで協働し、自分たちの掲げた目標に果敢に挑戦することで、未知なる“創発”をこのキャンパスから生み出すものです。
当日は山本俊一郎学長の挨拶に続き、教職員紹介、全10チームによる1分間の「PRタイム」が行われ、その後はポスターセッション形式で、各チームがブースを構え来場者と直接意見を交わしました。
 
																			◆チャレンジ部門
①ペットボトル社会への小さな反乱 【グループ名】Re:fillion
・ペットボトルが大量に廃棄されている現状を変えるために活動。
・B館の給水機idovaの(株)OSGコーポレーション山田社長の「マイボトルを持参してペットボトルを減らそう」という取り組みに共感。「僕たちにも何かできることはないか」と思ったのが活動を始めたきっかけ。
・週1回程度、学校やグラウンド周辺の清掃活動をしている。地域の方々から嬉しいお言葉をいただいている。
・10月に堺浜でのビーチクリーン大作戦を予定。一般の方々の参加も募っている。
・セミナー受講、マイボトル持参といった活動も計画している。
②あなたの知らないメタバース 図書館の世界 【グループ名】DKDメタバース部
・図書館のリニューアルにより利用者は増えたが、本を借りる人は増えていない。その現状を解決するために活動。メタバース空間で図書館を再現し、今後入学する人たちにも体験してもらいたい。
・ミーティングを重ねながら、図書館やキャラクターのモデリングに着手している。
・有用性やプレイヤー視点での感覚を知るために、実際に体験した上で意見交換している。
③みんなが喜ぶ「リユース」の世界(みんリユ) 【グループ名】トールサイズ3MEN
・ラーニング・コモンズで傘や充電器といった忘れ物をよく見かける。コストをかけてそれらを処分するより、必要な人に届けるための仕組みを考えるのがいいのではないかと考える。
・今後の活動予定として、まずは学生課にヒアリングを行う。忘れ物についての実態を知り、リユースできそうな忘れ物をピックアップする。
・リユースされたものだとわかるような装飾をした上で学生に貸し出すスペースを設ける。
・まずは3週間ほど試験的に運用し、いずれは本格的な運用を目指す。
④がん治療研究を応援しよう! 【グループ名】がん治療応援隊
・活動を始めたきっかけは、本学の駐輪場で「delete C」と書かれた自動販売機を見かけたこと。
・「delete C」がSNSなどを通じてがん治療を応援するための活動をしていることを知り、自分たちも参画しようと思い活動を始めた。
⑤世界史教材アプリの製作 【グループ名】ヒストリア梶田とエンジニアリング山田と村上
・スマホ画面に表示される時間軸を動かすと、画面上の世界地図に世界史用語が表示されるアプリの開発。
・世界史を勉強していた際に、世界地図とリンクさせながら学ぶことで面白いと感じた自身の経験から発案。
・緯度経度を表すX・Y軸と時間を表すT軸で、3次元的に世界史を表現できるアプリにしたい。
 
																			◆イベント・コンテスト部門
⑥データ好き、集まれ!大作戦 【グループ名】データサイエンスコンペ盛り上げ隊
・データを活用して社会のさまざまな課題を読み解き、解決方法をわかりやすく提案する力を育むことを目的に、毎年開催している「データサイエンスコンペ」を企画・運営するチーム。
・コンペの魅力をより多くの学生に知ってもらうため、参加者募集やスタッフ勧誘などの広報活動を担当。講義内での周知や学祭でのフランクフルト販売など、学生に身近な場を通じて活動を広げている。
・11月14日に中間発表、12月12日に最終発表を予定。コンペの評価基準は「課題発見力・提案の作成力・データの活用力・表現力」など多面的で、学生たちはチームで切磋琢磨しながらデータサイエンスの面白さを体感している。
⑦繊維のゴミから循環型社会へ 【グループ名】繊維のゴミから美しい花をつくる隊
・地球環境問題に目を向けた活動として、サーキュラーコットンペーパー(廃棄予定だった衣類からつくられた紙)で花をつくる活動をしている。
・これまでの活動内容は、淡路島での藍染CCF和紙を使った花の製作。
・CCFフラワー作家のフジヨシゆみこ氏をお招きし、ひまわりの製作方法を教わった。
・多くのひまわりの製作を目指しつつ、11月のハルカス学園祭に向けて、作品展示やワークショップ開催の準備を進めている。
⑧Canvaマスターになろう! 【グループ名】めざせCanvaマスター
・Canvaを使いこなすスキルを身につけ、DAIKEI創発プロジェクトの広報を自分たちで担当すること、Canva講習会を実施することを目標としている。
・今後の活動計画は、週に1度の勉強会を重ねたのち、12月に講習会の実施。年明けには自分たちの製作したデザインでDAIKEI創発プロジェクトの発信を目指す。
⑨続!プロギングでみんなのココロとカラダに健康を 【グループ名】プロギングチーム「TEAM PJ」
・ジョギングしながらゴミ拾いをする「プロギング」(通常のジョギングの1.4倍の消費カロリー)を広める活動をしている。一人でも多く参加してほしい。
※プロギング(plogging)は、ジョギングしながらゴミを拾う新しいフィットネス。スウェーデン語の「plocka upp(拾う)」と英語の「jogging(走る)」を組み合わせた造語。
 
																			◆個人部門
⑩DAIKEI創発プロジェクト手紙 【個人】経営学部 金友聡則さん
・初対面の人と飲食店で相席になり、楽しく過ごした自身の経験から発案。大学でも同じようなことを実現したい。しかし見ず知らずの人と最初から対面で話すことはハードルが高いため、手紙をツールに関係を深める企画を提案。※イメージとしてはスーパーや駅の七夕の短冊のようなもの
・手書きで疑問を書き、誰かがそれに回答するという流れをベースに、SNSに頼らない学生たちの積極的な交流を促進。
・大阪経済大学のキーフレーズ「つながる力。」にもマッチする企画内容と考えている。
 
																			PRタイム後は、各ブースでのポスターセッションが行われました。来場者が自由に移動し、学生たちは活動への質問や意見を受けながら、新たな視点や改善のヒントを得ていました。
中間報告を終えた10チームは、ここから活動をさらに発展させ、来年2月の最終報告会へと臨みます。学生たちの自由な発想と行動力が、これからどんな“創発”を生み出していくのか、今後の展開にも注目です。