2026.01.08
就職・キャリア
富士通関連会社の経営層・管理職を迎え、 学生と考える「働くとは何か」―「キャリアと人生」特別授業―

2025年12月8日(月)、濱田真輔教授が担当する2〜3年生向け講義「キャリアと人生」にて、富士通グループおよび関連会社の社会人29名が参加する特別授業が行われました。参加した社会人は、情報通信・IT分野を中心に、システム開発やインフラ運用、ソリューション提案などの実務に携わるメンバーで構成されており、社長・役員といった経営層から、部長・課長クラスの管理職まで、組織の中核を担う立場の社会人が集いました。学生にとっては、役割や立場の異なる社会人の考え方や視点に直接触れられる、貴重な学びの機会となりました。

本講義は、キャリアデザイン科目の上級コースとして位置づけられており、「どのように働き、どのように人生を生きるか」をテーマに、対話やディスカッションを通じて考えを深めていく授業です。

濱田教授は、富士通においてシステム開発、マーケティング、営業、総務・リスクマネジメント部門の部門長を歴任。退職後の現在も、富士通グループおよび関連会社において、次世代リーダー育成を目的とした研修の講師を務めています。今回の特別授業は、その研修受講生から寄せられた「学生と率直に話したい」という声をきっかけに実現しました。

学生と社会人がグループ別に自己紹介をする場面
世代や立場を越えて向き合う、正解のない問い「働くとは何か」

授業では、学生と社会人が混在する4〜5人のグループに分かれて進行しました。「積極的に雑談をしてください」という濱田教授の言葉もあり、自己紹介後も会話は自然と続きます。2025年の流行語大賞候補30語がスクリーンに映し出されると、「これはどういう意味?」と社会人が学生に尋ねる場面も見られ、世代を越えたやり取りが場の空気を和ませていました。

アイスブレイクを経て行われたグループワークのテーマは、「働くとは何か」。進め方や議論の内容は各グループの裁量に委ねられ、40分間にわたって活発な対話が行われました。社会人が自身の経験を語るグループもあれば、学生からの質問を中心とした就職相談のような雰囲気のグループもあり、議論の形はさまざまです。

「キャリアと人生」特別授業を担当する濱田真輔教授
社会人の実体験から見えてきた、働くことのリアル

グループワーク後の発表では、学生から多くの気づきが共有されました。

「働く中でやりたいことを見つけ、その見つかったことを得意分野として深めていく姿勢が大切だと感じた」「世の中のために貢献しながら、自分自身の生活をより良くするために働くという考え方が印象に残った」など、企業で働く中で培われた実務経験に基づく言葉だからこそ、説得力のある意見が目立ちました。

就職活動については、「会社選びでは、先輩社員や上司が働く姿を見て、自分がその会社で働く姿を具体的に想像することが大切だと教わった」「企業研究は徹底すべきだと思っていたが、あえて大枠で捉えることで、入社後のギャップにも柔軟に向き合えると分かった」といった声も聞かれました。

また、面接対策や資格取得といった目先の準備以上に、「大学生活でしかできない経験」や「人と関わる力」を大切にしてほしいという意見が多く、社会人の実体験に基づく言葉が、学生自身の行動や優先順位を見つめ直すきっかけとなったようです。

グループワークの様子
「会社説明会では聞きにくいことを、率直に質問できた」

授業後のレポートでは、「実際に働いている大人の話を直接聞けてよかった」「会社説明会では聞きにくいことを率直に質問できた」といった感想が多く寄せられました。

中には、会社説明会などでよく耳にする「社会のために働いている」という言葉について、「それは本心なのか」と問いかけた学生もいました。「社会への貢献を強く意識せずに働いている人もいる」という率直な意見に肩の力が抜けた学生がいる一方で、「目の前の仕事の先には多くの人がいる。意識していなくても、結果として社会の役に立っている」という考え方に納得した学生もおり、働くことへの価値観は一つではないと実感する機会となりました。

さらに、休日の過ごし方や残業の実態、仕事とプライベートの切り替えなど、ワークライフバランスに関するリアルな話を聞けたことで、働くことに対する漠然とした不安が和らいだという声も多く見られました。

企業で働く中で培われた実務経験や視点をもとに、富士通グループおよび関連会社の経営層・管理職と学生が同じ教室で本音を交わした今回の特別授業。世代や立場を越えた対話を通じて、学生にとっては自身の将来やキャリアを考える視野を広げる、実践的な学びの時間となりました。

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