2026.06.18
就職・キャリア
現役の企業採用担当者が語るキャリアのリアル ―「どこで」よりも「誰と」働くか

2026年5月14日(木)、経営学部1年生60名が出席する授業「経営学Ⅰ」(担当教員:本間利通教授)で、「キャリアについて」と題した特別講義を実施しました。

今回の特別講義では、不動産売買やリフォーム事業を手掛ける株式会社田村ビルズグループで採用担当を務める、秋山菜実氏をゲスト講師としてお招きし、前半は会社や業界についての概要とともに自身のキャリア遍歴について、後半にはリアルタイムでアンケート投票機能が使える双方向的参加型会議ツール「Slido(スライド)」を使った質疑応答の時間を十分に取る形で、お話を伺いました。

現役の企業採用担当者に、キャリアに関する思いや認識を直接聞くことのできる機会とあって、学生からは仕事を探す際の考え方について、活発な質疑が投げかけられました。

講演前に実施した学生アンケート投票結果

授業の前に行われたアンケートでは、志望する業務や職種以外の選択肢も視野に入れている学生が多かったものの、働く場所に関しては、以下の通り約7割が転居を伴う異動のない働き方をイメージしているという結果が出ていました。

【設問1】できれば同じ地域で働き続けたい。

事前調査では約7割の学生がエリア限定での働き方をイメージ

【設問2】予定していなかった仕事や役割でも、まずは経験してみたいと思う。

約6割の学生は志望する業務以外の経験も積んでみたいと答えた

【設問3】将来のキャリアは、最初に決めた通りに進まなくてもよいと思う。

約8割の学生は職種の変更に柔軟に対応していこうと考えている
三重の栄養士から山口の不動産営業へ

秋山氏は、大学で栄養学を学び、栄養士の道から不動産営業という全くの異業種へ飛び込んだ経歴の持ち主です。

講義では、一通のスカウトメールをきっかけに、三重県→岐阜県→山口県→福岡県と、縁もゆかりもない土地へと居住地を変えながら、フットワーク軽くキャリアを築いてきた経緯について語られました。

「どこで働くか」よりも「誰と働くか」というご縁や直感を大切にして道を切り拓いてきた秋山氏。転職の決め手となったのは、社員同士の関係性の良さと、若手に任せられる裁量権の大きさだったといいます。

最初から可能性を狭めることなく、変化を楽しみながら柔軟にキャリアを選択していくプロセスは、キャリア論でいう「計画的偶発性理論(※)」の実践そのものです。

※計画的偶発性理論とは、キャリアの約8割は偶然の出来事によって形成されるものであり、自ら積極的に行動してチャンスを引き寄せることを推奨するアプローチ方法のこと。

枠にはめずワクワクする方へ動いてみる

今回の特別講義は、学生たちが今後直面する「組織で働くことのリアル」や、キャリア形成の貴重な「実体験に基づく生の声」に触れる機会となりました。

同じ地域で働くことをイメージしていた学生も、広い視野でキャリアを開拓している秋山さんの姿に刺激を受けて、特定のエリアや条件にとらわれない「地域を越えたキャリア形成」について考えるきっかけになりそうです。

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