2024年7月13日(土)、経済学部の浅野敬一ゼミは、名城大学(名和洋人ゼミ)と近畿大学(伊澤正興ゼミ)を本学に迎え、「3大学合同ディベート大会」を開催しました。
浅野ゼミでは、ゼミ活動の一環として、2年生の秋学期と3年生の春学期に、他大学ゼミとのディベートに取り組んでいます。ここでのディベートは、特定の論題に対して、賛成と反対の立場に分かれて行います。決められた時間や順番の中で、自分たちの考えを述べる「立論」、相手の立論に対する「反論」、相手の立論や反論を踏まえた「再立論」を、途中に作戦タイムを挟みながら行い、説得力の高さを競うものです。
浅野ゼミ3年生の2チームは、それぞれ「子育て支援金による負担引上げの是非」(近畿大:賛成 vs 大経大:反対)、「定年年齢引上げ(60歳→65歳)の是非」(名城大:賛成 vs 大経大:反対)のテーマに取り組みました。昨年12月以来、今回が2回目のディベートで、前回よりも大幅にレベルアップしましたが、新たな課題も見つかりました。
例えば、総合的な「伝え方」。聞き手が自分たちの調べた内容に納得してもらうには、丁寧な説明内容に加えて、自信のある話し方、視線の送り方など考慮すべきポイントが多数ありますが、広い会場での実践から、初めて実感できる難しさがありました。
また、今回は本学が主催校として、プログラムの作成、会場の準備、当日の運営などにも取り組みました。浅野教授は「こうした経験を、今後の卒業研究や就職活動に活かしてほしいと考えています」と話します。

学生の声
大阪経済大学 黒澤大介さん(3年生) [子育て支援金による負担引上げ・反対チーム]
今回のディベートでは自分たちのスライドを作る際に、反対の意見ばかり考えるのではなく、この制度のメリットは何だろうと考えることを意識しました。これにより、客観的に議題を見ることができました。前回のディベートでは自分たちの意見を考えることに精一杯で、相手にうまく反論できなかったのが課題でしたが、今回はスムーズに反論できるようになり、大変嬉しく思いました。反省点としては、少し早口になったところがあったので、さらに丁寧な発表ができるように努めたいと思います。

大阪経済大学 山口陽哉さん(3年生) [定年年齢引上げ(60歳→65歳)の是非・反対チーム]
私たちのチームは、「60歳から65歳以上への定年引上げ」について、反対の立場から取り組みました。実は当初、チーム全員が「賛成の立場からの方が意見を述べやすく、定年引上げに対する反対の意見なんかない」と決めつけていました。しかし、労働力、法律、社会保障の3分野に分かれて調べていくうちに、再雇用制度などの対策があると知り、偏りのない視点で調査を行うことの重要性を認識しました。ディベート本番においては、担当それぞれがしっかりと発表でき、1回目のディベートと比べて上達が顕著に感じられました。今後社会に出ても、人前ではっきり発言できることは大切ですので、この経験を活かしていきたいと思います。
