2024年7月13日(土)、本学において甲南大学との経済学部合同ゼミを開催しました。本学からは二本杉剛ゼミ、下山朗ゼミ、萩原誠ゼミ、藤原忠毅ゼミ、広瀬浩介ゼミ、水野伸宏ゼミ、コンアランゼミの7ゼミ(15チーム)が、甲南大学からは宮川ゼミ(2チーム)が参加し、研究成果を発表しました。
予選ブロックは4つの会場に分かれて実施され、予選を勝ち抜いた6チームが決勝ブロックへ進出。教員による厳正な審査を経て上位3チームが決定しました。
決勝ブロック進出チームの研究テーマ
大阪経済大学 二本杉ゼミ:機械学習による若者の早期離職に関する推定
大阪経済大学 萩原ゼミ:協力均衡の実現に向けたゲーム理論・経済実験
大阪経済大学 藤原ゼミ:LGBTQに向けた大学内での施策の提案
大阪経済大学 藤原ゼミ:千林商店街活性化にむけた施策の提言
大阪経済大学 広瀬ゼミ:商品選択における初頭効果と親近効果の検証
甲南大学 宮川ゼミ:ランダム化比較試験を用いたAIと友人による商品おすすめの比較
上位3チームの発表概要
優勝チーム
【ゼミ】大阪経済大学 二本杉ゼミ(代表者 菰田瞳)
【テーマ】機械学習による若者の早期離職に関する推定
【発表概要】若者の早期離職が社会問題となっています。この問題に対処するため、採用選考時に得られる情報を基に早期離職を予測するアルゴリズムを開発しました。予測の的中率は約80%で、早期離職しやすい人に対する社内ケアの有効性が示されました。
準優勝チーム(同率)
【ゼミ】大阪経済大学 萩原ゼミ(代表者 高須葉一)
【テーマ】協力均衡の実現に向けたゲーム理論・経済実験
【発表概要】協力均衡の達成が難しい囚人のジレンマ問題において、従来とは異なるアプローチで協力均衡の達成を目指し、実験を通じてその可能性を探りました。
準優勝チーム(同率)
【ゼミ】甲南大学 宮川ゼミ(代表者 尾崎亨)
【テーマ】ランダム化比較試験を用いたAIと友人による商品おすすめの比較
【発表概要】動画サイトや小売店で見かける「おすすめ」が消費者行動に与える影響を分析。AIによるおすすめと友人からのおすすめに焦点を当て、ランダム化比較試験を通じて考察しました。
今回の合同ゼミは、参加者全員にとって学びと成長の場となり、今後の研究活動に向けた意欲をさらに高める機会となりました。
学生の声
大阪経済大学 二本杉剛ゼミ 菰田瞳さん
合同ゼミでは、学生主体の質疑応答を通じて互いに高め合うことができました。参加者や教授からいただいたコメントを受け、研究の社会活用についての考えが不十分であることを痛感しました。今後はその点を改善したいと思います。
大阪経済大学 萩原誠ゼミ 高須葉一さん
対面での実験実施には慣れない作業が多く苦労しましたが、計画的に行動することの重要性を学びました。
大阪経済大学 広瀬浩介ゼミ 山梨太希さん
他ゼミの先生からの質問やフィードバックは貴重な経験であり、今後の研究に生かしていきます。
大阪経済大学 コンアランゼミ 仲尾快里さん
合同ゼミでは他ゼミの工夫を感じました。特に優勝した二本杉ゼミの発表資料の見せ方を参考にしたいと思いました。
大阪経済大学 水野伸宏ゼミ 高橋侑也さん
データセットの作成に苦労しましたが、審査員の皆さんからのフィードバックを活かし、研究を発展させていきたいです。
甲南大学 宮川敏治ゼミ 吉田花音さん
私たちは身近な問題である愛着の形成について研究しましたが、大阪経済大学の皆さんが社会問題に取り組む研究を行っている姿を見て、アプローチの多様性に大変刺激を受けました。