2024.09.30
学部・大学院
科学の力で競技力アップ!呼気ガス分析器を活用した新たなアプローチ

2024年9月10日(火)、本学と摂南大学の「施設・設備の共同利用に係る連携協力」にもとづいて、人間科学部 江藤幹准教授指導の下で、摂南大学学生部・スポーツ振興センターの竹澤先生と陸上競技部長距離パートの学生3名が、呼気ガス分析器エアロモニター(肺運動負荷モニタリングシステム)とエルゴメーター(固定式自転車)を使って競技力向上のため最大酸素摂取量を測定しました。

呼気ガス分析器では、エルゴメーターやトレッドミル(ランニングマシーン)を用いたヒトの運動中のガス交換諸量を測定することで、運動中の酸素摂取量を評価することができます。酸素摂取量の最大値を最大酸素摂取量といい、この数値がスタミナの指標となります。

この呼気ガス分析器は測定中のデータをその場で可視化できることから、当日は学生たちが自覚的運動強度や心拍数などの既知のデータと、分析器から得られる初見データを照らし合わせ、熱心にデータ収集に取り組んでいました。江藤准教授は「フィールドでの活動やアスリートとしての経験値だけでは得られない今回の測定結果を、今後の競技生活に役立てもらいたいと思います」と今回の測定を振り返りました。

さらに江藤准教授は、今回の単発的な測定にとどまらず、継続的な呼気ガス分析を行うことで、トレーニングの効果を比較することが可能であると指摘。また、アスリートだけでなく、高齢者や肥満者への生活習慣病の予防・改善指導、さらには運動処方など、幅広い分野で活用できる可能性を示唆しました。

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