田島ゼミの研究テーマはスポーツマネジメント。スポーツを運営する側に必要なマネジメントの手法や、顧客が欲しいものを提供するマーケティングの手法を、課題解決型の学びを通じて身につけます。
現在、3年生は本学が包括連携協定を結ぶ交野市が主催する「交野マラソン」の参加者数を増やすための施策提案に取り組んでいます。春学期は5チームに分かれて、4P分析などのマーケティング手法を用いたアイデアを議論してきました。それぞれのアイデアをさらにブラッシュアップするため、9月17日(火)に同じく交野市と連携協定を結んでいる摂南大学を訪れ、施設・設備の共同利用に係る連携協力に基づいてグラウンドも利用させていただきました。
「交野マラソン」創設メンバーの交野市役所企画財政部 原田享一次長(兼 交野市体育協会 理事長)とマラソン大会計測のトップ企業 株式会社アールビーズ 平岡 謙亮氏から近年のマラソン大会のトレンドについて講義を受けた後、交野マラソン参加者アンケートの分析結果の報告および今後の集客向上案を発表しました。
「大会参加後に交野市内の飲食店で仲間との懇親会を促す」というアイデアに対し、交野市の原田次長からは「市外からの参加者が隣接市のターミナル駅に流れない工夫が必要」とアドバイスをいただきました。また、ゲスト参加した摂南大学陸上競技部の学生とは、距離を含めたコースの難易度について活発な議論を交わしました。
ゼミ生の船守勇翔さんは、「はじめてのアンケート分析は大変でしたが、重回帰分析に取り組んでみて、参加回数別にニーズが異なっていることがわかり、今後のサービス改善に活用できそうです」と感想を述べました。
田島教授は今回の取り組みについて「学外の関係者の協力のおかげで貴重な経験をすることができました。教室で考えたことと、現場が求めていることのギャップを感じることができて良かったなと思います。これから、そのギャップをどう埋めていくか一緒に考えていきます」と話し、学生たちのアイデアの深化に期待を寄せていました。