2024.11.07
学部・大学院
日本行動計量学会のポスターセッションに本学学生が参加

2024年9月12日(木)、日本行動計量学会第52回大会に経営学研究科1年生のNGUYEN DUC TAM(グエンドゥックタム)さんが参加しました。

日本行動計量学会は、最も広い意味での人間の行動に関する計量的方法の開発と、そのさまざまな分野への適用について研究すること、計量的方法の普及ならびに研究者相互の連絡・協力を促進すること、研究成果を社会に還元することを目的とする学会です。

今回の学会参加は、修士論文に向けたフィードバックを得ること、統計学やマーケティングを専門とする研究者との交流を通じて新たな知見を得ることが目的でした。

■発表テーマ
昆虫食普及のためのターゲットセグメント選定基準の検討

■発表の内容
世界人口の増加による栄養不足の解決策として注目される昆虫食について、日本における受容度に影響を与える要素を分析。創造性や独自性の主張、環境意識が昆虫食経験にどう関連するかを調査し、創造性が高く独自性の主張が控えめなタイプの人々が昆虫食を試しやすい傾向にあることが示唆された。この発見は、今後のマーケティング戦略においてターゲット設定の参考になる可能性がある。

グエンさんは研究を振り返り、「特に苦労したのは、先行研究の調査、調査案と調査項目の作成、そしてデータ分析の段階です」と話します。研究開始時には関連する先行研究がなかなか見つからず、調査票の作成でも迷いが多くあり、また、得られたデータの分析では使用経験のない分析手法を学ぶ必要がありましたが、指導教員である芳賀麻誉美准教授の指導のもと、無事乗り越えることができました。

その過程の中で、研究の面白さを実感したグエンさんは、「今後の研究に対する意欲がさらに高まったこと、プレゼンテーションの練習を積み重ね、自信を持って発表に臨めたことは大きな成果です」と語りました。

また、学会参加を通じて、図やグラフ、アイコン等を用いた視覚的な表現や、専門的な質疑応答に対する準備の重要性を学ぶとともに、多くの研究者からのフィードバックを通じて研究のさらなる発展に向けた多くのヒントを得ることができました。

今後は、今回得たフィードバックをもとに研究内容を見直し、日本とベトナムでの国際比較調査への拡大を目指すとともに、統計学やマーケティングリサーチの手法をさらに深め、研究に役立てていく予定です。

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