2024年11月23日(土)、テクノ愛実行委員会主催、公益財団法人京都技術科学センター・京都大学成長戦略本部共催のテクノアイデアコンテスト「テクノ愛2024」にて、情報社会学部 井上晴可ゼミが準グランプリを受賞しました。
「テクノアイデアコンテスト」は、将来の産業・科学技術の発展を担うベンチャー精神に富んだ起業家や柔軟でユニークな発想を持つ研究者を育成するため、科学技術やものづくりへの関心を高める取り組みの一環として、高校生や大学生等を対象に、技術に関する斬新で独創的なアイデアを募集するコンテストです。
「大学の部」では計48作品の応募がありましたが、ユニークさやアイデアの成熟度、実用性などの観点から審査が行われ、見事、井上ゼミが準グランプリに輝きました。
■発表テーマ
I love ええ Eye(AI)~深層学習を用いた視力維持~
■発表の概要
情報通信機器の普及に伴い、年々子どもの視力低下が進行していることが問題視されている。既存の対策として、キングジム社の「めまもりん」やApple社の「画面との距離」機能が挙げられるが、前者は専用のカメラを必要とするため費用がかかる点、後者は顔認識の精度が機種によって異なり、対応するOSが限られている点が課題とされる。本提案では、深層学習を用いてデバイスの内側カメラで撮影した画像から顔を検出し、画面上を占める顔の割合および利用時間から利用状況を判定することで、目に負担が大きい場合には警告画面を表示する。さらに、警告後に利用状況が改善されると、警告画面を自動で閉じる仕様とすることで、利用者がストレスを感じることなくデバイスを継続して使用できるよう工夫している。本提案により、目に負担がかかる利用状況を改善し、視力低下のリスク低減に期待できる。

小原 結太 さん(情報社会学部3年)
苦労した点は、聞き手に私たちの考えをいかにして分かりやすく伝えるかです。特にスライドでは井上先生の熱いご指導のおかげで素晴らしいものができました。
川端 颯大朗 さん(情報社会学部3年)
受賞までの道のりは簡単ではありませんでした。チームでの活動を繰り返す中で徐々に向上心や団結感が増し、コンテストに向けて勢いをつけることができ、結果を残すことができました。
塩川 葵 さん(情報社会学部3年)
コンテストでの発表は初めてだったので、話し方や図の見せ方など難しく感じましたが、先生や仲間からの助言を受けて修正を繰り返し、納得できるものになりました。
志賀 康平 さん(情報社会学部3年)
ZEMI-1グランプリでは予選敗退と悔しい思いをし、リベンジを掲げて、仲間たちと何度も研鑽を重ねました。その中でトラブルも多くありましたが、井上先生や仲間たちのサポートのおかげもあり、このような素晴らしい成果を手にすることができました。
高田 哲平 さん(情報社会学部3年)
指導してくださった井上先生はもちろんのこと、周囲の人のおかげで獲得できた賞だと思っております。スライドでは聞き手の方に伝わりやすい資料を作成することができました。
羽端 未由生 さん(情報社会学部3年)
資料の修正、写真の収集に苦労しましたが、提案に沿ったデータの種類・示し方を工夫しました。提案における表現力や質疑応答への対応力を向上させることができました。
宮﨑 暖大 さん(情報社会学部3年)
資料作成や実装の過程ではつまずくこともありましたが、お互いの長所を生かして支え合い乗り越えられました。また、何度も発表練習を重ねたことで、受賞という結果に繋がりました。
井上 晴可 准教授
本ゼミでは、2年生からアイデア、思考力、データ分析やAI技術の習得に向け、学生が積極的に取り組める環境作りを大切にしています。ゼミナール教育で取り組んでいる内容に対して受賞できたことを大変嬉しく思います。これからも、新しいことに挑戦したいという学生を支援したいと思います。