2024.12.18
学部・大学院
大阪国税局東淀川税務署長・副署長による講演会を開催

国税庁は、毎年11月11日〜17日を「税を考える週間」とし、国民に租税の意義や役割、税務行政に対する知識と理解を深めてもらうことを目的として啓発活動を行っています。2024年11月12日、本学経営学部の「租税法」の講義(担当:古賀敬作教授)に、大阪国税局東淀川税務署の森田宏明署長、此松美絵副署長を迎え、講演会を開催しました。

はじめに森田署長から、税の役割や財政の現状、税務行政の仕組みや運営・推進についての解説と、国税の仕事について、令和7年度から変わる国税専門官採用試験について詳しい説明がありました。また査察調査※について、国税庁のWeb-TAX-TV(インターネット番組:「脱税を見逃さない!~国税査察官の仕事~ 」)を鑑賞しながら解説されました。

つぎに此松副署長からは、身近にある税のお話として、給料などに係る源泉徴収制度の仕組みや源泉徴収票の内容・見方について説明があり、その後、学生たちとともにスマートフォンを利用した確定申告の作成を、例題を用いて実践しました。最後に、税務署でのアルバイトの紹介や国税専門官募集について、学生からの質問や相談に応じました。

※査察調査・・・悪質な脱税をした者に対しては、査察調査という特別な調査を行い、税金を納めさせるだけでなく、懲役又は罰金という刑罰を科すための証拠収集を行うこと。(国税庁「査察調査我が国は納税者自身による適正な申告と納付」参照)

学生の声

●どのように脱税を見つけ出しているのか疑問に思っていましたが、多くの税務職員の方々の尽力とAI技術を用いていることが分かりました。
●脱税者に対して徹底的に追及を行う姿勢は、正しく納税を行った納税者に対して真摯に向き合うことでもあると感じました。
●国税庁は、研修制度、ワークライフバランスなど、特に女性が働きやすい環境が整っていることに驚きました。
●確定申告は手続が多く複雑だというイメージでしたが、きちんと理解すれば難しいものではないと知ることができました。
●実際にスマートフォンで申告書を作成してみると、すごく簡単で分かりやすかったです。スマートフォンを使い、書類をカメラで読み取ってくれる機能はとても便利でした。

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