2024年12月7日(土)、上宮智之ゼミは同志社大学経済学部の西岡幹雄ゼミを本学に迎え、7つの研究報告を行う「学生交流フォーラム」を主催しました。

もともとこのフォーラムは西岡ゼミと大阪公立大学(旧大阪府立大学)の近藤真司ゼミとの合同ゼミとして発足しました。上宮ゼミは2011年に本フォーラムに初めて参加し、これらのゼミとの研究交流は今年で14年目になります。
今年度は、定年が近くゼミ募集がなかった近藤ゼミは不参加でしたが、2つのゼミで80名を超える学生が集まりました。特に昨年度のフォーラムにも参加した上級生は1年ぶりの再会を喜んでいました。
上宮ゼミ生は、①戦前の大阪に導入された観光艇「水都」号の詳細、②大阪の水道敷設と大阪砲兵工廠との関係、③幕末に初めてビールを醸造したとされる三田藩士・川本幸民の化学知識、について発表しました。①と②は3年生が「大阪史」をテーマに春から取り組んだ研究の成果、③は川本幸民に2年生2人が興味を持ったことから始まった研究の成果です。これらの研究活動を通じて上宮ゼミ生は、大学図書館はもちろん、国立国会図書館関西館や同デジタルコレクションなどを活用し、資料収集が習慣化するようになり、旧漢字の読解力も向上してきました。
また、西岡ゼミ生による研究発表は、①銭湯による地域活性化、②ホテル産業と地域活性化、③別府を事例とした温泉観光のあり方、④倉敷と大原孫三郎の精神、についてでした。

歴史系教員のゼミに所属する両大学生だけあって、いずれの発表も歴史的考察およびフィールドワークを大事にしていました。また、質疑応答では活発な議論が交わされ、それぞれに今後の課題を見つける良い機会となりました。
研究発表後には本学の80周年記念ホールで立食形式の懇親会も催され、研究の話題だけではなく、お互いの学生生活について語り合うなど、交流を深めました。また、上宮ゼミ生が司会進行を務めたビンゴ大会ではたいへん盛り上がり、大盛況の中、本フォーラムは幕を閉じました。